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女医が教える女性の「三種の神器」で夏の不快な月経期間を乗り切る!

月経中の基本アイテムといえばナプキンとタンポン。でも、どちらも猛暑でムレやすい時期、快適とはいえません。そこでおすすめなのが月経カップ! 聞き慣れない方向けに宋美玄先生が解説します。

女医が教える女性の「三種の神器」で夏の不快な月経期間を乗り切る!

高温多湿の日本の夏。暑いというより熱いですよね。そんな夏でも月経がくれば、デリケートゾーンには経血を吸った生理用ナプキンがぺっとり。月経じゃない時期とは比べ物にならないくらい過酷な環境です。匂いも気になりますよね。

日本女性は月経中に使えるアイテムが、ナプキンとタンポンの2択しかありません。タンポンの方が外に経血が出てこないぶん、デリケートゾーンには優しいのですが、怖いという声もよく聞きます。実際、入れっぱなしにしていると細菌が繁殖して非常に危険な状態になることがあるのですが、それにしてもナプキン1択では月経中があまりにも不快すぎますよね。1回の月経が1週間、28日周期とすると、1年のうち13週間、じつに3ヶ月もナプキンをあて続けていることになります。

■タンポンより安心で快適な月経カップのすすめ

そこで、猛暑の季節にトライしてみてほしいのが、月経カップです。何種類か売っていますが、シリコンのお猪口みたいなもので、つぶして入れて膣の中で開いて留置。経血をそこに溜めてくれるので、外には出てきません。タンポンは繊維なので感染が心配ですが、シリコンは胃瘻(いろう)などの医療器具にも使われている素材で感染しにくく、タンポンより安心です。漏れるのが不安な人はナプキンをあてるといいですが、紙ナプキンではなく、コットンでできた布ナプキンをあてる方が快適だと思います。

布ナプキンや布おりものシートは手に入りやすいと思いますが、「紙ナプキンは有害」「布ナプキンで子宮があたたまる」などの根も葉もない競合品disや効果効能を謳っているものはやめましょう。

■専用ウエットシートも併用しよう

これに加えて前回のコラム「真夏の過酷な環境からデリケートゾーンを守れ!」でお話した、デリケートゾーン専用のウエットシートをお手洗いの際に使用すれば、月経中でもデリケートゾーンにそよ風が吹いたように快適です。

自分で使ってあまりに良かったので、ナプキンでかぶれるという患者さんには必ずおすすめしているのが、月経カップ、布おりものシート、デリケートゾーン専用シートです。名付けて「女性の三種の神器」!

自分も使ってみたという産婦人科女医たちにもとても好評です。

でも、実は産婦人科の女医たちは、あんまり月経がないんですよね。その事情については次回お話しします。

真夏の過酷な環境からデリケートゾーンを守れ!

https://p-dress.jp/articles/2019

女性のデリケートゾーンにとってツラい季節、夏。ムレてしまい、かゆみに悩む女性も少なくありません。その解決策になり得る新習慣を宋美玄先生が紹介します。

布ナプキンで「子宮が温まる」「生理痛が減る」は眉唾

https://p-dress.jp/articles/2586

月経時に布ナプキンを使うと「生理が軽くなる」「子宮が温まる」「出血量が減る」などの効果が期待できる、と信じている女性たちがいます。Web上には布ナプキンの作り方や洗い方などの情報がズラリ。でも、その効果って本当? それとも眉唾? 宋美玄先生が解説します。

子宮に優しいのはどんな生活?

https://p-dress.jp/articles/2163

ピルやミレーナなどを活用し、排卵をなくしたり、月経を軽くしたりというと「自然な状態ではない」と感じる人もいるのでは。でも、そもそも毎月の月経こそ、内膜を作っては剥がして……と、子宮を酷使している状態。本当に子宮に優しい生活ってどういうもの? 宋美玄先生が解説します。

宋 美玄

産婦人科女医・性科学者。現役産婦人科医として、都内の病院で診療に従事すると同時に、セックスや女性の性、妊娠などに付いて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行っている。

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