僕の知り合い女性にセックス黒帯の有段者がいます。彼女からたくさんの御意見をいただきました。以下、彼女が思う「セックスにおけるNG行為」を箇条書きにします。
・無理のある言葉責め(セリフ感がすごくて冷める)
・恥ずかしがりすぎる(電気を真っ暗にしたがったり、恥ずかしい恥ずかしいってやたら言う。冷める)
・手マンでドロドロの指を舐めさせる(上下関係のあるようなプレイならわかるけど、普通のいちゃいちゃセックスでする意味がわからない)
・早くイッてしまった言い訳をずーっとしてる
・ゴムを着けたくないと駄々をこねる
・ブラとパンツの扱いが荒い(下着の形が崩れるという概念がない)
一番最後のやつ、カルチャーショックを受けました。たしかに、僕もそこまでは気がまわってなかったかも。すごく気になったので具体的に教えてもらうことに。
「ホックを外さずに、カップを無理やり下げてオッパイを出したり、パンツをめっちゃ引っ張って、横にずらされるのが困ります。下着が傷むんです」
「適当にポイって放置して、ブラがいつのまにか体の下敷きになってるのとか、濡れたパンツがホテルの床に落ちてるのは心にダメージがあります……」
下着の形が崩れると劣化が早まってしまうので、世の男性方、充分に気を配りましょう。
下着って高いやつだと1万円を超えるものもざらにあります。それをぞんざいに扱われると、怒りが先にきてエッチに集中できなくなるのもわかりますね。
■さらにいろんな意見5つ
「フェラさせたくせに、舐めたあとの口とチューするの嫌がるとかかな」
「指マンしたあとに体とか髪で指を拭かれたときは、冷めたというかキレちゃった」
「フェラ中にスマホ見てたり、テレビみてたり、タバコ吸ったりは冷めるかなぁ」
これは20代半ばのキャバクラ嬢の意見。フェラチオしてる最中にスマホ見たりって、どんな躾をされて育ったんだ? 脳がデジタルにおかされすぎだし、失礼が過ぎる。
それと、
フェラチオさせたあとにキス嫌がる男性って世の中にはけっこういるみたいですが、これはほんと駄目。女性にとってキスは興奮のスイッチだったり、愛情確認の手段だったり、大事な役割を担っています。潔癖もたいがいにしときましょう。
「セックス後にすぐ歯磨きされると、アタシのこと汚く思ってるのかなって不安になる」
「セックス後にテレビみてるとき、アタシと全然タイプの違う芸能人を指差して『可愛い』って言ったりとか。セックス後に、他の女の子の話をされるとか。変かな???」
これは性別変更済みのニューハーフクラブ嬢の意見。めちゃくちゃかわいい顔してて、てっきり強め女子だと思ってたけど、意外と不安がりなとこあるんだなぁ。
たしかに僕も、セックスのときに他の男の話を出されるとモヤモヤするかも。相手からしたらそんなつもりないのかもしれないけど、なんか「比べられてる感」が勝手に湧いてきちゃって。人間って弱い生き物ですね。
「洋服を先に着られると嫌かも。ピリオド打たれたみたいになる」
これは20代女子の意見です。言われてみて初めて気付きました。なんとなくニュアンスわかります。
先に服を着られると、意図せず「用は済んだよ感」が出ちゃうかもしれない。傷つく人いるのも理解できる。エチケットとして覚えておこっと。これまた勉強になりました。
■意外な意見があった
「途中でベラベラ喋られると、集中力が途切れて気持ちが萎える。あと、終わったあとに腕枕しようとする人もムリだー」
これは見た目が激若い47歳女性の意見。腕枕しがち男子の僕はどうも腑に落ちず、理由を尋ねてみました。
「腕まくらされると寝れないし、寝れたとしても首痛くなるし。お互いメリットがないはず!」
僕、「女の子は腕枕が好き」という間違った固定観念に支配されてました。以後、気を付けますです。いろんな人にアンケートとってみてよかったー!
■何でも相手による、という意見も
「私は必要以上に言葉責めしてくる人ですかね。気持ちよさに陶酔できないし、『受け答え、ちゃんとしないと!』って気持ちになって、頭が先に働いて、オマンコ濡れなくなってしまう……」
「すべて、する人によるんですけどね(笑)。好きな人だったら何やられても興奮するんだけど、どうでもいい人だったら行為後に水飲んでる姿すら殺意わくときあります。はよ帰れと思う」
これは最近、人妻って立場になった女友達の意見。結婚前に会社勤めしてたときは、昼休憩に会社近くのセフレの家にフェラだけしにいったりとか、性に能動的だった女性です。
言葉責めも、度がすぎるとマイナスに左右するようです。ほどほどに。自分だけ酔ってて相手が置いてきぼりってのはほんと滑稽ですから。
■傾向と対策
いろんな女性に意見を聞いてみて思ったこと。それは「人それぞれ、冷めるポイントが違う」です。終わったあとイチャイチャしたい人もいれば、腕まくらはイヤって人もいて。考え方や趣向はほんと多種多様でした。
でも、それぞれのケースに共通事項もありました。相手の気持ちをおもんばかれば、事故は未然に防げるってこと。
セックスする相手がどういう人間かを考察し、相手の気持ちを読み取る努力を少しするだけで、熱が冷めるような行動は防げていたと思います。
セックスはふたりでするもの。相手の気持ちを考える習慣を持てば、より良いセックスにたどり着けると思います。一度、自分自身の行動を見つめ直してみましょう。物事に遅すぎることはありません。今から直しても充分間に合います。
画像/Shutterstock
※ この記事は、2019年5月10日に公開されたものです。
AV男優。1975年生まれ。大学を卒業後、つても何もなかったAV業界になんとか潜り込み、20年間一線で生き残り続ける。1999年にデビュー。男優業の他に監督業や執筆業なども。マッチョ系の見た目に反し、中身は文系人間。Webコ...