愛されることしか考えない男性ほど、好きな女性を遠ざける
好きな人に愛されるのは幸せなこと。ですが、「他人からの愛情」に執着する弱い男性は、好きになるほど女性を遠ざけてしまいます。「傷つけられたくない」「捨てられたくない」そんな気持ちが強くなると、わずかなつまずきでも不安になって女性を攻撃してしまう。女性と良い関係を築けない原因は、「心の器」が小さいことにあります。
■「俺は好きな人を傷つけるモンスターかもしれない」
とある自分に自信のない男性は、誰かを愛することはできてもその恋が成就することはなく、いつも片思いで終わっていました。
LINEでメッセージのやりとりをしてもいつも素っ気ない返事しかできず、会っても緊張が先に立って、なかなか素の自分を見せられない。女性のことをもっと知りたい、自分のことももっと話したいと思っても、リラックスできないので会話がしどろもどろになる。
そんな状態で、交際までたどり着けることはありませんでした。
また、お付き合い寸前までいっても、小さなきっかけでケンカになるとどうして良いかわからずに相手を傷つける言葉を吐き、離れていかれるのも男性を苦しめることのひとつ。
最後はいつもひとりぼっち。親しい友人もできず、気軽にご飯を食べに行けるような相手もいません。
女性と深く関われないことは、
「俺は人間として重大な欠陥があるんじゃないか」
「好きな人を傷つけるモンスターなのかもしれない」
「ひとりで生きてひとりで死んでいくしかない」
「好きな人を傷つけるモンスターなのかもしれない」
「ひとりで生きてひとりで死んでいくしかない」
と、「人としてまともでない自分」を知るネガティブさばかりが募ることになります。
あるとき、そんな男性を好きになってくれる女性が現れました。
明るい性格で誰とでも仲良く話し、たくさんの人とコミュニケーションを取る女性は、男性にとって眩しいような存在感がありました。
自分に好意を向けてくれることがわかって、「好きになってくれるなら俺も好きになろう」と思いますが、これまで自分の気持ちを伝えても上手くいかなかった経験しかない男性は、女性とどう向き合って良いかがわかりません。
また、ケンカになれば怒りから簡単に女性を貶めてしまう自分のことを思い出せば、仲良くなるのが怖く、どうやって居心地の良い距離を保っていられるかを考えられません。
下手に自分のことを知られたら、今までのようにきっと離れていかれる。
俺は人間として欠陥のある男だし、きっと愛されないだろう。
俺は人間として欠陥のある男だし、きっと愛されないだろう。
そんな不安ばかりが湧き上がってしまい、心を開くことができずにいました。
でも、彼女からは愛されたい。
彼女が向けてくれる笑顔、いつも先に送ってくれるLINE、食事の誘い。
「待っていれば彼女のほうから声をかけてくれる」状態は、男性にとっては大きな安らぎでした。
自分が動くより、彼女に任せていればいい。自分は「応える側」であればいい。
それは、甘えでもあり逃げでもありました。