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人生を楽しむために、知っておきたいマネー事情【お金に愛される女のルール#7】

お金に愛される女になるためには、お金の仕組みや制度を知っておくことが大切です。本連載「お金に愛される女のルール」では、独身女性が知っておきたいお金の話をあますことなくお伝えしていきます。第7回では「投資の始め方」を紹介したいと思います。

人生を楽しむために、知っておきたいマネー事情【お金に愛される女のルール#7】

■自分の人生を楽しむための、投資

今年もあと半年だな~とのんびりしていたら、
金融庁が「高齢社会における金融サービスのあり方」というレポートを発表しました(2018年7月3日)。

私たちには何も関係がない様に見えるこのレポート。実は、衝撃的な内容が書かれていたんです。

ここには、今まで想定されていたライフスタイルと、私たちが実際に生きている多様化したライフスタイルでは「資産の築き方が大きく異なる」という予想が掲載されていました。

今の50代や60代は、貯金をしていれば、60歳で退職金をもらい、年金がもらえるまでは少し働く。その後は、年金と貯金を取り崩しながら生活をしていくそんなライフスタイルで生きることができた世代。一方で、私たちの世代は、多様化したライフスタイルを生きています。


レポートの中に書かれていた一部の内容を簡単に説明すると、以下の2点がポイントになります。

・親世代は60歳での退職、65歳から貯金を取り崩す。

・私たちの世代は65歳で退職、その後5年間ぐらいは働き続けて、73歳を過ぎた頃から貯金を取り崩す。


つまり、これまで多くの人が同じ金額を貯めることができると思われていたけれど、ライフスタイルが多様化している今、みんながみんな同じように貯金することができるわけではない……ということです。


さらに、退職金の金額が減っていることも書かれています。

2003年の大卒の退職金は2612万円。

2013年の大卒の退職金は2156万円。

10年間で500万円も減っています。


私たちの世代は、フリーランスの人や、転職などをして自分の働き方を変えながら生活している人もいます。そのため、退職金は、このレポートに書かれているよりも少ない金額になってしまうという可能性が高いのです。


このような社会の変化が起きている今、資産形成をする際には「貯金」だけではなく「投資」を始めていくことが求められています。

筆者が、セミナーをしていても20代30代の女性で、投資に興味をもっている人は多いです。そこで今日は、実際に投資に興味のある人が持つ「よくある疑問・質問」についてお話ししていきます。

■質問1.いくらで始めればいい?

「投資っていくらから始めればいい?」

本当によく聞かれる質問です。

少額でもいいので「まずは始めること」をオススメします。お金が減っても気にならない範囲で始めましょう。

この減っても気にならない範囲というは人それぞれ。アドバイスする方も困ってしまいます。

筆者が見てきた人たちだと
“1万円・10万円・30万円・100万円・1000万円”とさまざま。

投資は“必ず”増えるわけではありません。増えるかわりに、減ることがあるのです。そのため、なくなっても気にならないお金で始めることをお伝えしています。

「だ・か・ら、いくらなの?」と思った人の目安は、まず10万円。

10万円減ってしまうと悲しすぎますか?

それとも、10万円ならなんとか我慢できると思いますか?

その感情を基準にして金額を考えてみてください。10万円あれば、分散していろいろと銘柄を分けることができます。

貯金がない場合は、投資信託を利用すると100円から始めることもできます。「とりあえず始めてみたい人」は、100円からでもいいので行動してみましょう。ただ、100円が3%の値上がりをしても利益は3円です。全然ですよね……。


ある程度お金が貯まったり、投資に慣れてきたら、大きな金額で運用していきましょう。

ただし、投資を始めたばかりの人は、経験が少ないため、知識として知っていることと、実際の相場とはイメージが違うことがあるかもしれません。少しずつステップアップしていきましょう。

■質問2.どこで始めればいい?

「どこで始めればいい?」も多い質問。

筆者は、めんどくさがり屋なので自分の給料が入ってくる金融機関で取引をするのが便利だなと思っています。

なぜなら、自分が取引をしている金融機関であればインターネット上の管理も1カ所で出てきますし、わからないことがあれば、いつも行っている金融機関で質問すれば解決できるからです。


お得に投資を始めたい人は、手数料が安い金融機関で始めるとよいでしょう。

たとえば、投資先は同じ。手数料は違う。そんな金融商品があったとします。

Aは、手数料が1%。
Bは、手数料が3%。

みなさんは、どちらを選びますか?


答えは、A。
100万円投資した場合、1%の手数料なら99万円から運用をスタートすることができます。一方で、3%は97万円からのスタートです。手数料が違えば、スタートする金額が違うのです。

手数料が安い所はどこかというと、店舗を構えていないインターネット専用の証券会社。手数料は金融機関によって違うので見比べてみてくださいね。

■質問3.なにを始めればいい?

私たちが始めやすい投資方法は3つあります。

株式投資・債券投資・投資信託です。

株式投資は、自分の身近なものが資産運用のヒントになります。

債券投資は、一度投資すれば満期がくるまで置いておくことができます。

投資信託は、少額から始めることができます。

これまでのコラムでよりくわしくお話ししているので参考にしてみてくださいね。

■投資を始めてみよう!

生き方の多様化、そして、それに伴うお金のルールが変わっていくことを国が発信しています。だからこそ、今、貯金だけでなく新たな財産形成のために投資を始めてみてほしいのです。

・いくらから始めて

・どこで口座を開設して

・投資の対象を決める


この3つを決めれば、誰でも投資を始めることができます。

投資は人生と同じ。

一人ひとり選択するものが違うので、隣の人とまったく同じというわけにはいきません。

初めてのことばかりで難しいかもしれないけれど、未来の自分のために始めてみませんか。

荒木 千秋

ファイナンシャルプランナー。神戸大学経済学研究科修士課程修了。 メガバンクに勤務時は、富裕層や会社オーナーを対象とした投資相談業務に従事。同年代の友達と話していると自分の知識や経験は、普通の働く女性に貢献すべきだと実感、独立...

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