わかりやすい投資信託の基礎。毎月の飲み会代金が100万超えの貯蓄に⁉
投資の情報収集を始めると、株式、債券、外貨投資などと並んで目にする 投資信託」。筆者が初めて投資信託という文字を見たときには「投資信託って四文字熟語みたい。漢字4文字ってだけで、難しそう……」と思いました。そんな筆者が、投資信託をジュースに例えて、わかりやすく解説します。
■投資信託は、金融商品のミックスジュース⁉
「投資信託とは、投資家から集めたお金を、運用の専門家が株式や債券などさまざまな資産で運用する金融商品です!」
一般的にはこのように説明がされる投資信託ですが、少しわかりづらいという人は、こんな風にイメージするといいかもしれません。
少ない金額で、さまざまな投資先を選択できる
投資信託は、ジュースに似ています。
投資信託を販売している金融機関はジューススタンドだと思ってください。りんごやバナナ、オレンジなどの果物をたくさん集めて作ったミックスジュースや、いろんなベリーが混ざったベリージュース、25品目の野菜ジュースなど、たくさんの種類のジュースが置いてあります。
だけど、自分で作るとなるとたくさんの手間やお金がかかるためジューススタンドを利用する人も多いはず。投資信託も同じで自分でたくさんの投資先を集めると、膨大なお金や手間がかかります。
そのため、プロの投資家が投資先を見極めて作ってくれたのが投資信託です。株式や債券などを組み合わせた投資信託もあれば、日本の株式だけ、海外の株式だけなど投資先のテーマを決めて作られています。
シンプルなものから、複雑な仕組みのものがあったりと、本当にたくさんの種類があります。少ない金額でさまざまな投資先を選べるのが投資信託のメリットです。
■投資信託を始めるならどこ?
「投資信託はどこで買えるの?」というと、銀行や証券会社で手続きすることができます。
平日に金融機関の窓口に行く時間がない! という人もご安心を。多くの金融機関は窓口だけではなく、インターネットでも手続きができます。
投資信託の運用を、少しでも簡単にしたい人は、お給料が入ってくる銀行で始めましょう。資産の管理が一括でできるため、お金の流れが把握しやすくなります。
商品の豊富さにこだわりたいという人は、ネット専用の証券会社がおすすめ。ネット証券は商品数が多いため、投資に慣れた上級者用です。
■月3000円の飲み会代を投資に回してみると……?
例えば、33歳のあなたが60歳にまるまで毎月3000円だけ3%の利回りの投資信託で積み立てると、60歳のときには約140万円になります(筆者計算)。
もちろん、投資なので運用成果の確約はありません。ですが、毎月3000円を消費しているだけではお金も貯まらないですよね。500円から積み立てる投資信託もあります。500円でも、3000円でもコツコツと積み立てていると、やがて大きなお金に成長する可能性があります。
積み立てるだけでなく、ステップアップした投資をしたいなら、税制優遇を味方につけて。NISA(少額投資非課税制度)や個人型確定拠出年金を利用することは、効率的に資産を増やすコツです。
NISAなどを使えば、利益に対する税金は非課税
投資信託は、NISAや個人型確定拠出年金の投資対象です。
利益に対する税金は20.315%ですが、NISAを利用すると利益分が非課税になります。個人型確定拠出年金は、積み立てた分が所得控除の対象、運用の利益に対する税金も非課税です。このように税制を活用することで有利な形で運用が期待できます。
また平成30年からは積立NISAが登場し、投資信託を積み立てる人専用の税制優遇も始まる予定です。将来の資産形成への支援制度はどんどん手厚くなっています。
■まずは、始めてみることが大切!
自分で投資できないような先に投資ができたり、毎月1000円や3000円の自分の無理のない範囲で始められたりするのも投資信託の魅力です。
将来の年金が不安だなと感じている人や、低い金利で銀行にお金を預けておくくらいなら投資に回したいという人は、投資信託をスタートしてみてくださいね!