シンプルで簡単な「債券投資」の特徴と、利回りイメージ
今回は債券の特徴や利回りのイメージをお伝えします! 債券は「あまり大きなリスクを取りたくはないけれど、少しはお金を増やしたい、預金に置いておくだけではもったいない」と感じている人に向いている投資先です。
債券には、「どこが発行しているか(=発行体)、利率はいくらか、期間、安心度を表す格付け」等の条件が明記されています。そのため、リスクとリターンを天秤にかけて判断することができる投資先です。
種類は、国や会社、海外の債券があったり、複雑な仕組みがついている債券など多岐に渡ります。今回は債券の基本的な種類「国債・社債・外債」の特徴を見ていきましょう。
■シンプルでわかりやすい「国債」
日本の国が発行している債券。日本が潰れない限り、元本が戻ってくるのが特徴です。債券として安全性が高い分、残念ながら利率は低いです。特に今の日本の金利は低いため、国債の利率も低く設定されています。
私たちが、気軽に購入することができる国債は「個人向け国債」です。期間は3年、5年、10年。
例えば、個人向け国債3年の金利は0.05%(税引き前第84回債)。どれだけ金利が下がっても、個人向け国債の利率は0.05%を最低金利として保障しています。1万円から購入できるので、大きなお金を持っていないという人でも買うことができます。
また、少しまとまったお金の運用先を考えている人は、金融機関が独自に展開している「個人向け国債キャンペーン」を利用してみては? 国債の購入金額に応じて商品券がもらえるキャンペーンもあります。
国債は、銀行、証券会社で買うことができます。
■少しは利回りを期待したい「社債」
「社債」とは、会社が発行する債券のことです。満期までの期間もいろいろで、利率は発行する時期の金利を基準に、会社の信用度に応じて決まります。
国と会社だったら、どちらの信用度が高いと思いますか? 一般的には「国の方が安心できる」と思う人が多いはず……。そのため、国債と比べると社債の利率は高くなっています。
例えば、A社の社債を購入した場合。気をつけたいことは、A社が経営破たんすると、お金が返せなくなり(専門用語では債務不履行、デフォルトと言います)、約束していた元本が返ってこなかったり、利子が支払われなかったりします。そのため、安心できる会社を選ぶことが大切です。
社債は期間限定で売り出すことが多く、過去には金融グループや通信会社等が発行していた実績も。主に、証券会社で買うことができて、銀行によっては系列会社の証券会社を通じて購入できる場合があります。
■海外にも目を向ける「外債」
「外国債券(外債)」は、発行体・通貨・発行場所のどれかが外国である債券のことです。
通貨に注目すると、主要通貨の米ドルだけではなく、豪ドル、インドルピー、ロシアルーブル、ブラジルレアルや南アフリカランド等、珍しい通貨に投資することができます。また、世界にある会社の社債を購入することもできます。
外債は、通貨を発行している国の金利の影響を受けるので、日本の国債や社債よりも利率の高い債券があります。ただし、発行体の信用度や為替の影響を受けるものがあるため、しっかりと条件を確認してくださいね。
外債も主に証券会社で買うことができ、銀行によっては、系列会社の証券会社を通じて購入できる場合があります。
■利回りのイメージは?
債券の利回りは、「国債<社債<外債」の順に金利は高くなります。
「インドルピーの債券の金利は4%あるけれど、インドのことってイマイチよくわからない」なら投資の対象からは外しましょう。「アメリカの国債は1.5%だけど、アメリカの国のことも、為替もわかる」と思うなら投資の対象になります。金利だけではなく、その他の条件や、そもそも理解できているのか等を考えてくださいね。
債券投資に興味を持ったら、証券会社のホームページの「債券」欄をチェック! 条件やリスクとにらめっこして、自分に合った債券を選んでくださいね。
※本文中の債券は例として挙げているため、実際の金利水準と異なることがあります
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