「働くオンナのストレス相談室 #4」社長の奥さんに振り回され、顎関節症(がくかんせつしょう)になってしまった女性からのご相談。今回のお悩みも、ゲイの精神科医のTomyさんに答えいただきました。ストレスによる「不愉快な思考をいかに止めるか」ということがポイントです。
40代女性、バツイチ婚活がストレスに?
「働くオンナのストレス相談室 #3」婚活を諦めるべきかどうか悩む、40代のバツイチの女性からのご相談。 今回は、ゲイの精神科医のTomyさんに答えいただきました。「一人でもいいけれど、二人だとさらにお互い楽しい」というスタンスで考えることをおすすめします。
【相談したいストレス】 年齢を重ねるごとに 恋愛をすすめることが 億劫になってきてしまいました……
シュウコさん(仮名)
46歳 エステ会社勤務
前の結婚は38歳の時。期間は2年、子供はなし。職場は結婚前からずっと同じ。役職についており仕事は好きです。年齢的にすぐに次の彼氏ができるはずもなく、バーのマスターとか、ゴハンを食べに行く店の店主など、世話好きな方に紹介してもらっています。とりあえずデートしてみるという婚活は積極的にしています。
だんだんオンナとしての価値が下がってきていると思うと、かなり多くを望まず、キホン誰とでもまずは付き合ってみています。でも、結局相手にかなり譲歩してしまい、途中でお互いうまく行かなくなって長続きしません。もとから、恋愛がうまい方ではないです。でも、怖がらず飛び込める方でそれが長所だと思っていました。
でも、過去の恋愛から学ばない自分を思うと、そろそろあきらめた方がいい?と思っています。
“考えすぎず、楽しんでみる” 本来の長所を忘れないで
Tomy@ゲイの精神科医
自由恋愛でいいと思うわよ。
なんかさ、年取ったら心配だからとりあえずパートナーいた方がいいかも、って思ってない? そんな、「寂しいとき、不安なとき一緒にいてくれる」って寄りかかられて結婚されたら、自分も嫌じゃない? この人と一緒にいたいから結婚する、っていう発想じゃないと、寂しいから結婚する、だと別れる率高いわよ。自然じゃないんだもの。
なんかね、1回バツがついてる人って、一人の時間が欲しい、って言い出す人が多いしね。がんばって結婚しても、ココロが繋がることができなくて余計寂しいってケースもある。結婚してもダンナが死んじゃうことだってあるんだしさ。ひとりでいられない気質だったら、とうに結婚してるでしょ。アナタにとって結婚は必然じゃないのよね。
昔ならいざしらず、子供を望んでるでもなかったら、自然に結婚したい人が出てくるまで、今まで通りいろんな男性と積極的にデートはしてみる、っていうので刺激もあっていいんじゃないかしら。アナタ、自立してるんだし、いざというとき頼れる仕事仲間や友達、たくさんいるでしょ。そういう人を大事にして、年とっても助け合えるようにしておくのよ。
アテクシたちゲイの世界も、そういう仲間をつくるのが老後の備えのテッパンよ。
アナタの場合、「依存しよう」という気持ちがあって、相手が逃げていってるパターンでは?
パートナーを得るとき、「結婚」という形にこだわらない方がいいのかも。
「一人でもいいけれど、二人だとさらにお互い楽しいよね」というスタンスが大切。結婚が絶対、と思わないで、相手にいい影響を与えられる人間になる方が先決よ。そうすると人は寄って来るの。年齢に関係なくモテる人はモテるでしょ。そして、年を取ってもモテる人というのは例外なく「自立していて一人でも人生をエンジョイできている人」よ。仕事で自立できていても、恋愛は依存型のスタンスを、変える時かもしれないわ。
■Tomyのアンチストレスメソッド
① 自由恋愛上等! 結婚は必然ではないと認識して。
② 自分が依存しよう、じゃなくて相手にいい影響を与えられるようにしてみて。
Text:Mariko Onish(Nananere!)
Illust:Aya Nodeki
■ゲイの精神科医 Tomyのプロフィール
某国立大学医学部卒。精神科医として日々診察を行うほか、webサイトや自身のお悩み相談ブログでも悩める人々を救っている。「オネエ精神科医が教える壊れない生き方」(KADOKAWA/メディアファクトリー)ほかの著書がある。