別れた元カレから突然謝罪の連絡が来るけど、それっきり。「どうすれば良いの?」と悩む女性もいるでしょう。未練がましい男性ほど、本音を隠して次の行動を元カノに取らせようとします。素直に復縁したいと言えない男心と、どんな対応をすれば良いかについてお話しします。
「元カノに忘れられるのが怖い」未練がましい男性の行動 2/2
男性は惨めな気持ちでサークルを後にしました。
元カノが近くにいるとき、これみよがしにほかの女性と会話してみたり大きな声を出してみたりしたけれど、彼女の視線がこちらを向くことはありませんでした。
誰とでも自然な様子で話す彼女は、彼に背中を向けて楽しそうに笑っています。
それは拒否ではなく、ただの「無関心」を彼に思わせました。
自分は意識されていない。自分がいてもいなくても、元カノは変わらない。
それは大きなショックを男性に与えました。
男性が想像していた元カノは、自分を見て顔をしかめたり避けたりと、嫌悪感を持っていることを知らせるような態度。
イコールそれが、男性にとっては「まだ俺のことを忘れていない証」になるのです。
嫌われることでまだ彼女の中に自分がいると確認できると思っていたのに、元カノの態度はそれよりもっとひどい「無関心」でした。
「たった3カ月で俺のことを忘れるなんて、薄情な女だ」
「あんな女、別れて正解だった」
男性の中で怒りが湧きます。それは、自分の思い通りにならない元カノへの苛立ちと、予想外の現実に対する混乱です。
「もうこっちも忘れてやる」
何度もそう思うのですが、気持ちに反して心の中にはいつまでも「全開の笑顔」で過ごす元カノの楽しそうな姿が消えません。
俺の前ではあんな顔しなかったのに。俺がいないほうが楽しいなんて、最悪だ。
そしてやっと気づきます。
元カノにとって本当に自分との交際が負担だったのだと。
あの笑顔を邪魔していたのは自分だったのだと。
彼女は自分といるときに本当に苦しんでいたのだと。
素直に愛情を伝えてこなかった自分、先に愛されることばかり考えていた自分の過ちに、やっと思い至った瞬間でした。
あの笑顔は自分から解放されたから生まれたんだと気がついたとき、男性は行き場のない悲しみに襲われます。
■自信がないからおかしな行動になる
元カノを忘れられない男性は、それからもサークルに行きました。
元カノから連絡がくる可能性がゼロに等しいことは、もうわかっています。
それなら、こちらから存在をアピールしていくしかない。
「そのうち彼女のほうから話しかけてくれるかもしれない」
そんな「ほんのわずかな願い」にすがり、サークルで彼女を見かけるたびに近くにいるようにしました。
元カノは相変わらず楽しそうに自分以外の人間と話しています。
男性が何をしていようと、誰と会話していようと、まったく気にする素振りはありません。
そんな元カノの様子に焦りを感じると同時に、男性の中には「俺なんて相手にされないんだな」という卑屈な思いが生まれていきました。
元カノが自分を見て顔色を変える瞬間でもあれば、男性は救われました。
でも、そんなときは来ないのです。
男性の行動は次第におかしくなっていきました。
あえて誰かに突っ込まれるようなことをしてみたり、これまで交流のなかったグループの人たちの輪に飛び込んでみたりと、人目につく振る舞いが増えます。
それは、目立つことをすれば彼女の気を引けるだろうという、男性の歪んだ思いでした。
自分から元カノに話しかければ、会話はできる。でも、どんな態度を取られるかわからないのでそれもできない。
男性はすっかり自信をなくしていました。
自分がまだ元カノに対して未練を持っていることを知られたくない。そんな恐怖から、どれだけ元カノに愛情を感じても自分から接していく勇気は持てなかったのです。
■まともに関われないなら諦めるしかない
彼女のほうはどうだったのでしょうか。
元カレが自分のことを意識しているのは、とっくに気がついていました。
「でも、そんなの予想の範囲内よ。別れたときですら私のことがまだ好きだったんだから」
好きなのに、絶対にそれを口にしない男性の弱さが、女性にとって大きな負担でした。
彼女が男性を相手にしなかったのは、
「別れた頃と1ミリも変わっていない」
ことが手に取るようにわかったからです。
相変わらず私から話しかけるのを待っている。わざわざ気を引くようなことをして、でも絶対に自分からは接触してこない。
こんな男性の姿は、女性にとって「限界。無理」としか思えないもの。
「まともに関われないなら、諦めてほしい」
これが女性の本音です。
結局、このふたりはこのままよりが戻ることなく、今でも男性だけが女性に未練を持っています。
もし、別れた元カレが自分の前でおかしな行動に出たら。
そこには、「忘れられるのが怖い」という恐れが隠れているかもしれません。
男性が一番ショックを受けるのが「無関心」です。
嫌われるより憎まれるより、何とも思われない存在になったことが、何より悲しいこと。
でも、こちらには未練がない、復縁する気がないときは、無理に相手をすることもできませんよね。
そんなときは、変わらず「関心がない」という態度を貫けば良いと思います。
恋愛は自己責任です。真っ直ぐに気持ちをぶつける勇気を持てないのもまた、男性の事情。
こちらにできるのは、自分の行動に責任を持つという、当たり前のことだけなのです。
別れたあとも元カノのことを忘れられずに苦しむ男性は大勢います。別れ際に本音を言えなかったり、愛情が残ったままであったり、別れたことに納得していない場合、男性側のほうが未練を引きずることが多く見られます。未練がましい男性にはどんな特徴があるのか、またどう対応すれば良いのか、お話します。