なんでかな?

なんでかな?

オーストラリアでは、事実婚や同性のカップルも法的に認められている。機内にある航空会社の雑誌に、おしゃれなデザインで「あなたの理想のパートナーとの出会いを」という男性同性愛者向けのマッチングサイトの広告が載っていたりもする。


オーストラリアでは、事実婚や同性のカップルも法的に認められている。機内にある航空会社の雑誌に、おしゃれなデザインで「あなたの理想のパートナーとの出会いを」という男性同性愛者向けのマッチングサイトの広告が載っていたりもする。

なんでいけないのかなあ、と改めて考える。なんで日本では、それはいけないことなのかしら。いけない、ってのは法的に認めるわけにはいかない、っていう意味で。

私はどうかな。誰かが事実婚したり、同性婚することで困るかな。実際、知人で事実婚状態の人はいるし、同性カップルで結婚を視野に入れている人もいる。彼らは私の生活をなんら脅かすものではないし、社会に不利益を与えているとも思わない。

もしも息子が事実婚や同性婚をしたがったら? 
自分が好きになった人と、互いの同意の上で関係を結ぶことができる喜びを、私は知っている。だから彼らがそれを望んだときにも、彼らが望むような形でそれが手に入ればいいと切に願う。
好きな人と一緒に生きて行けるって、いいものだから。

家族は自分と相手のためにあるんじゃなくて、世の中のためにあると思うと、違うのかもしれない。まして自分が、世の中のためにある家族のために、うんと我慢を強いられているのだとしたら。

好き勝手なことはさせない、って思うよね、たぶん。好きな人と好きな形で一緒になりたい? そんなわがまま、許せない、って。私もみんなも、すっごく我慢して家族の形を作ってる。なのにそれを踏襲しないで、自分たちの思うような結婚をしたい? そんなことされたら、これまで「世の中の秩序のために」って我慢して来たいろんなことが台無しにされちゃう。冗談じゃないわ!!

なんて、思うのかな。

あるいは逆に、私は今の結婚にとても満足していて、これこそがあるべき結婚の形と自負している。だから他のみんなも私と同じような結婚をするべきだし、それを望まないなんて邪道だ、と思うとか?

それよりももっと多そうなのは、
私もこれが常識だと思っているんだから、あなたも常識守りなよ。
ってやつかな。

行政の側からしたら、なんか手続き煩雑になるのでいろいろありはやめてくれないかな! ってことなのかも知れないし。

なぜそれを認めるべきかって考えることももちろんだけど、そもそもなんで認めたくないのかってことを考えると、「あるべき結婚」に縛られたいろんな人の本音が見えてくるようで興味深い。

他人の結婚をあれこれ言う人に尋ねてみよう。

ねえねえ、あなたはなんで、その結婚が許せないの? 彼女の、彼の、いろーんな人の結婚に、何か言いたくなるのはなぜかしら。言いたくても言えない不満は、ときに正論ぶった顔して他人を傷つけることがあるから、よーく注意しなくちゃならないね。

って。

この記事のライター

タレント、エッセイスト。1972年生まれ。家族と暮らすオーストラリアと仕事のある日本を往復する生活。小説『わたしの神様』が文庫化。3人の働く女たち。人気者も、デキる女も、幸せママも、女であることすら、目指せば全部しんどくなる...

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