高橋一生、宮沢氷魚! 旬な俳優の切ないラブストーリーを堪能できる1月24日公開の映画2選
TVドラマ『凪のお暇』での元カレ・慎二役など、こじらせ男子を演じさせたらピカイチの俳優・高橋一生。TVドラマ『偽装不倫』でのヒロインと恋に落ちる年下カメラマン役の演技も記憶に新しい水沢氷魚。今をときめく旬なふたりの主演映画が今週、1月24日(金)に公開されます。切ないラブストーリーを堪能してみませんか?
◼︎切ないラブストーリー2本が同日公開へ
DRESS読者のみなさま、あけましておめでとうございます! 新年いかがお過ごしでしょうか?
1月も終わりに近づき、そろそろお正月気分も抜けてくる時期ですね。
みなさまに新年最初にご紹介したいのは、今をときめく旬な俳優の切ないラブストーリーを堪能できる2作品! 2020年1月24日(金)公開の映画『ロマンスドール』と『his』です。
■『ロマンスドール』
まず1作目は、タナダユキ監督が、初のオリジナル同名小説を自ら実写化した『ロマンスドール』。
TVドラマ『民王』の秘書・貝原茂平に始まり、『カルテット』での家森諭高、『凪のお暇』での我聞慎二と、癖のある、一風変わったこじらせ男子を演じ、私たちを魅了し続けてきた高橋一生。本作では妻に自らがラブドール職人であることを明かすことのできない夫・哲雄役を演じます。
蒼井優の演じる妻・園子との大胆なベッドシーンは、切なく美しく、TVドラマでは見ることのできない俳優・高橋一生の魅力を思いっきり堪能できる素晴らしいシーンに仕上がっています!
『ロマンスドール』のストーリー
美大の彫刻家を卒業して、フリーターとして暮らしていた哲雄(高橋一生)は、大学時代の先輩から紹介され、ラブドールの制作工場で働くことになる。
ある日、社長(ピエール瀧)から「シリコン素材でリアルな人肌に近い人形」の開発を命じられた哲雄と師匠の相川(きたろう)は、生身の女性から乳房の型取りをすることを思いつく。
美術モデルの園子(蒼井優)を工場に呼び、「医療用」と偽り乳房の型取りをさせてもらった哲雄は園子に一目惚れし、突然「あなたのことが好きです。好きになってしまいました」と告白するのだった。
1年後に結婚し、平穏な夫婦生活を始めた哲雄と園子だったが、園子の乳房の型でラブドールを制作した哲雄は、後ろめたさから自分がラブドール職人であることを言い出せないままでいた。
園子の型で作った新作ドールは爆発的な売り上げが続き、日に日に忙しくなっていく哲雄は、徐々に園子ともセックスレスになっていく。
いよいよ夫婦の危機が訪れそうになったその時、園子は哲雄に胸の中に抱えていた秘密を打ち明け……。
『ロマンスドール』の見どころは?
夫の嘘と、妻の秘密。
高橋一生が「この作品は、結婚してからはじまるラブストーリー。結婚がエンディングではなく、その先のお互いの想いや愛の形がどう変化するか、どこに落ち着いていくのか。激しさだけではなく、淡々として日常の中で本当の愛が見えてくるような、ある意味究極の作品だと思っています」と語る通り、本作ではそれぞれに嘘や秘密を抱えながら、夫婦としての答えを見つけようともがくふたりの日常が、淡々と、しかし丁寧に描かれます。
リアリティのあるラブドールの造形士を演じるため、資料を読み込んだ上で、実際の製造工程の実習にも複数回参加したという高橋一生。
個人的に、彼の「手」の演技はとてもセクシーだと感じているのですが、今回も単なる売り物としてのドール作りではなく、工芸的な感覚で作品としてのドールづくりを行うという職人としてのリアリティを見事に体現しています。
また、物語の深い余韻を残す主題歌「やさしいままで」を手がけるのは、高橋一生の弟・安部勇磨がボーカルをつとめるnever young beach。こちらも要チェックです!
■『his』
続いて2作目の『his』は、『愛がなんだ』で知られる今泉力哉監督が男性ふたりの恋や葛藤を描いたラブストーリー。
主人公・迅を演じる宮沢氷魚は、俳優としてのキャリアは浅いながらも、TVドラマ『偽装不倫』での杏演じるヒロインと恋に落ちる年下のカメラマン役にキュンキュンした人も少なくないはず……!
持ち前の繊細さと品性を最大限に活かし、ゲイとしての自分と周囲との関係や、忘れられない恋人への想いとの間で、静かに葛藤する主人公を魅力たっぷりに演じます。
『his』のストーリー
2010年、ベッドでふざけあう恋人同士の迅(宮沢氷魚)と渚(藤原季節)のふたりだったが、そのとき突然、渚は「別れよっか」と告げる。あまりに突然の一言に、迅は何も言い返せないのだった。
2018年、自分がゲイであることを知られることを恐れ、岐阜県白川町に移住した迅は、近隣の人々に助けられながら畑仕事をする穏やかな日々を過ごしていた。
そんなある日、迅の前に幼い女の子が現れる。女の子の「パパー!」という声に振り返った迅の前に、かつての恋人・渚が立っていた。
迅と別れた後、プロサーファーになるためオーストラリアに留学した渚は、そこで通訳の仕事をしていた女性と出会い、結婚し、一児の父となっていたのだった。
結婚後は家事と育児に専念していたが、現在は離婚前提で別居中という渚の突然の来訪を、迅は拒むことができない。渚と彼の娘の空(そら)をしぶしぶ受け入れた迅は、3人で同居生活を始めることになり……。
『his』の見どころは?
「同性愛をメインの題材として扱うことは、ある意味利用しているというか、ひとつの差別じゃないか」と感じ、これまで避けていたという今泉監督。結果として、感情や葛藤は男女と違いはなかったといいます。
また、本作の監修には、同性パートナーであり、共に弁護士でもある吉田昌史氏と結婚式を挙げ、法律事務所を開設した南和行氏が携わり、離婚訴訟の法廷シーンや、同性愛者が身を置く社会のリアリティがきっちりと描かれます。
恋愛の行く末だけではなく、同性のふたりが「家族」として世間とどう向き合い、生きていくのかというところまで描いた本作。
子供を連れて昔の恋人に会いに行って、うだうだとどっち着かずの情けない男・渚と、田舎に逃げ込んできた迅が、渚の娘・空の存在を尊重しながらも前を向き、互いの境界線を超えて進んでいく姿に、静かな感動と、一歩踏み出す勇気をもらえます。
2作品どちらにも共通するのは、主人公たちが打ち明けられない秘密や嘘を抱えていること、そして一緒に生きていくことを選択したふたりの恋人たちの想いや葛藤を丁寧に描いていることでしょう。
DRESS世代の女性たちから不動の人気を誇る高橋一生と、人気急上昇中の若手俳優・宮沢氷魚。
それぞれの魅力を堪能しながら味わえる、切なくも美しいラブストーリーに、あなたも心揺さぶられてみませんか?
『ロマンスドール』と『his』は、2020年1月24日(金)より全国公開です。
◼︎作品情報
『ロマンスドール』
2020年1月24日(金)全国ロードショー
脚本・監督:タナダユキ(『百万円と苦虫女』『夫のちんぽが入らない』)
原作:タナダユキ「ロマンスドール」(角川文庫刊)
出演:高橋一生、蒼井優、浜野謙太、三浦透子、大倉孝ニ、ピエール瀧、渡辺えり、きたろう
配給:KADOKAWA
上映時間:123分
公式サイト:romancedoll.jp
(c)2019「ロマンスドール」製作委員会
2020年1月24日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:今泉力哉(『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』)
出演:宮沢氷魚、藤原季節、松本若菜、松本穂香
配給:ファントム・フィルム
上映時間:127分
公式サイト:https://www.phantom-film.com/his-movie/
(c)2020 映画「his」製作委員会
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