【「PPM」(プロダクトポートフォリオマネジメント)】
企業はさまざまな事業を行いますが、すべての事業に平等に資金や人的リソース、時間をかけるわけにはいきません。そこで、各事業の状況に応じ、投資配分を決めましょうという理論。
【MBA的恋愛学#4】ときめかない男性を「本命に育てる」という考え方
「MBA的恋愛講座」では、知っておくとちょっとモテる、経営学仕込みの恋愛テクニックを披露します。今回ご紹介するvol.4は「PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)」を使用した男性の選び方、そして優先順位のつけ方です。
こんにちは。穂高あんずです。
私は大学院でMBA(経営学修士)を取得しました。
そして、経営学を学ぶうちに
「これって……恋愛でも同じことが言えるのでは?」
「むしろ経営学の理論を使えば、恋愛のストレスや日常でのうまくいかないことが解消できるかも」
と気づき、MBA的な恋愛学を考えてみることにしました。
今回ご紹介するのは、経営学でいう「PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)」を使って、自分が付き合う男性を選ぶ方法。
どんな男性と付き合えばいいのかわからない。いい男がいない。そんなお悩みを抱えた方は使ってみてくださいね。
■こんな経験はありませんか?
現在恋人募集中の方へ。周りにはさまざまな男性がいますよね。
好きな人、自分は好きではないけれど相手側から好意を寄せてくれる人、同僚、後輩、元彼、合コンで出会った人、友達が紹介してくれた人……などなど。
理想の相手を探すために、とにかく数を打って、お誘いの連絡やLINEでのやりとりをしても良いけれど……仕事やプライベートなどで忙しい人にとって、こういったコミュニケーションコストは若干のしんどさもあるはず。
とはいえ、本命の彼にだけ集中して連絡を取り、本命の彼以外の男性との連絡を絶つと、本命の彼にフラれてしまったときに怖い、なんて邪な考えも一瞬頭をよぎったり。
今はときめかないけど、本当は優しくて未来の夫にぴったりの人も、ゆくゆくは好きになれそうな人だっているかもしれない。どうやって限りある時間を使えばいいの⁉
■私たちの有限な時間と労力を男性たちにどう配分するか
さて、そんな経験をしたことがある方に紹介したいのが、「PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)」というもの。
金のなる木……シェアが高く、お金がかからずたくさん儲かる商品。この商品自体は成長しないので、儲かったお金は投資やほかの商品のために使える。
花形商品……シェアを広げてゆくために資金がかかるけれどかなり儲かる商品。いずれ金のなる木に育てたい。
問題児……成長率が高く今後に期待はできるものの、金食いな商品。ずっとお金と手間をかける必要がある。
負け犬……お金はかかるが儲からない。売却や撤退の候補。
これらの4つの項目に、今あなたの周りにいる男性を当てはめることで、有限な時間と労力をどう配分するかを整理できるのです。
ときめかない層をもう一歩層へ、そしてもう一歩層をさらに育て本命層に変えていく
まずは男性をあなたににとっての存在として4つのパターンに当てはめてゆきます。
これは周りの友人の意見や世間一般の価値観ではなく、「あなたがその男性に対して生じる感情」で判断してください。
①本命
付き合いたいと思う相手。顔も好きだし、話していて楽しいし、付き合えたら良いな、と感じる相手。
②花ある男性層
外見も好みだし、一緒にいて、楽しい! ……でも、誰に対しても軽かったり、彼女がいたり、まだ学生だったり、今すぐ付き合うという決断には踏み切れない相手。
③親戚のお兄ちゃん
ときめきはしない、でも悪い人ではない、優しい……そんな親戚のお兄ちゃんっぽい、服装などに気を使えばカッコよくなるかもしれない、と感じる相手。
④脈なし
お互いに合わないなと感じる相手。
カテゴライズができたら、対応を考えていきましょう。
①の本命は優先順位が一番です。しかし、彼のことを考えすぎると自分が苦しかったり、重くなったりしてしまいがちなので、②の層にも適度な距離感をもって親密度を高めていきましょう。
ご飯を食べたり連絡をとったりしながら信頼関係を深め、いずれは①の本命層に変えていけたら良いですよね。
そしてポイントは③親戚のお兄ちゃんです。
多くの女性はこのタイプの男性を軽視しがちですが、彼氏や旦那さんにして幸せになれることが多いのは意外と「見た目の華やかさやカッコよさはないけれど優しい男性」だと言います(私の周りの女性談)。
コミュニケーションをとって、どういう人なのか知る機会をつくってください。居心地の良い相手であることに気づくかもしれまません。すると③親戚のお兄ちゃんは②の花ある男性に昇格します。
■自分に合った男性を見極める――ときには育てることも必要?
こうして自分が関わる男性たちを整理することで、「この人は私にとってどういう存在か」を改めて認識することができます。
さらに思い込みで「この人は好きじゃないから対象外!」と誤った判断をするリスクも低くなります。「なんとなくときめかない」から選択肢から外してしまっているのか、「しつこくて嫌だから避けているのか」などを言語化することで、しっかりとその人と向き合えるように。
一説によると「女性は出会った瞬間に男性を恋愛対象か、対象外か仕分けている」という話もあります。その仕分けに、このPPMを応用することができれば、的確に自分に合った男性を見極めることができるはず。
本命のみに一直線にならず、軽率な人と一晩の過ちを犯すこともせず、長い目で見たときに、自分にとって本当に居心地の良い相手を見つけられたら素敵ですよね。
また、自分の好みの男性でなくとも、惹かれる部分があるならば、その人が持つ趣味や容姿を自分好みに育てていくという視点も、ときには必要なのかもしれません。
不倫研究家、恋愛実務家。
何故か既婚者に口説かれる事が多い。恋愛は経営学を活用しこなすことでストレスが減ると思っています。