【ブルーオーシャン戦略】
あえて激しい競争に挑むより、違う価値を提案して差別化して戦わずして勝ちましょう、という戦略。
【MBA的恋愛学#1】合コンでは差別化自己紹介で一歩リードを
「MBA的恋愛講座」では、知っておくとちょっとモテる、経営学仕込みの恋愛テクニックを披露します。今回ご紹介するvol.1は合コンで使える「ブルーオーシャン戦略」です。
こんにちは。穂高あんずです。
私は大学院でMBA(経営学修士)を取得しました。
そして、経営学を学ぶうちに
「これって……恋愛でも同じことが言えるのでは?」
「むしろ経営学の理論を使えば、恋愛のストレスや日常でのうまくいかないことが解消できるかも」
と気づき、MBA的な恋愛学を考えてみることにしました。
今回ご紹介するのは、経営学でいう「ブルーオーシャン戦略」を、合コンテクニックに生かしたものになります。気になる男性に自分をうまくアピールできない、という方がいれば、ぜひこちらを参考にしてみてくださいね。
■こんな経験はありませんか?
学生時代の友人に誘われ、参加した合コン。
今は彼もいないし、そろそろ結婚も視野に入れた付き合いがしたい。
メンツはそこそこいい感じ。少しでもかわいいって思われたい。
A子「はじめまして。A子です。仕事は商社の受付嬢です。趣味はお料理かな!」
B美「はじめまして。B美です。仕事は英会話教室のアシスタントです。趣味はネイルです」
あ、私の番だ。A子は料理、B美はネイル……ふたりとも女の子らしさアピールしてるし、自分も女の子らしいこと言わなきゃな。
私「初めまして、C恵です。仕事は秘書、趣味は……カフェ巡りですっ!」
――結果、その日の合コンはあまり盛り上がらなかった。
みんないい人だったし話も全員とできたけど、次の日以降誰もLINEの連絡が続かなかった。
■男性陣の「ニーズ」とは
さて、このような合コンに対して、男性陣はどう思ったのでしょうか?
あなたは無意識のうちに、
「合コンでは男性からかわいいって思われなければいけない」
「女性らしさがある人の方がモテるし、本命彼女になるはずだ」
と思い込んでいませんか?
男性が望んでいるのは本当にそのような女性なのでしょうか?
女性誌や巷にあふれる「常識らしきもの」に惑わされていませんか?
そこで、男性が本当に望む「価値」を提供して周りから一歩リードしてみましょう。
カラダ目的の遊び人や既婚者なら、自己紹介などまったく聞かず顔や体つきしか見ていないでしょう。しかし、真剣なお付き合いを望んでいる男性から見ると、「特徴のない、似通った3人だな」という印象になりかねません。
結婚を視野に入れている男性からすると、限られた時間の中でどの女性に絞り込み、もう少し話をしたり中身を知るべきかの判断に迷います。
そして結果、全員となんとなくまんべんなく話し、誰のこともそこまで深く知ることができず「みんなかわいくていい子だったね」という感想を抱いただけで終わってしまうことも。
「同じ戦い方をしない! まずは相手に印象を残そう!」
今知るべきは「賢く楽に人生を豊かにする」ことができるこの言葉。
MBA的にはブルーオーシャン戦略という戦略が当てはまります。
上述のC恵さんはA子さん、B美さんの「戦い方」を見て、それに真っ向から戦いを挑みました。
しかし、それでは男性から見て「みんな同じ」に見えてしまうのです。差別ポイントがあるとすれば顔や若さでしょうか。
合コンは2~3時間という短い時間の中で数人の女性の中から自分を「今後も付き合いを継続したいな」と思ってもらうことで成功率がグッと上がります。
「ありのままの自分を見てくれる人がいいの!」と言っている場合ではないのです。ありのままの自分がどんなに素敵だって、そもそも見てもらえるチャンスがなければ勝利は訪れません。
合コンはまず大抵の場合、自己紹介があります。
そのときに周りに合わせるのではなく、本当のあなたのことを、ちょっとだけ「ん?」と興味を持ってそのあと「この子ともっと話してみたい!」と思われるように強い印象を残すことを目的にしましょう。
差別化自己紹介(ブルーオーシャンバージョン):
「C恵です! 仕事は、偉いオジサンのどんなわがままにも即座に応えること……あ、つまり秘書です(笑)。休みの日はオジサンのように寝てます。夕方にアクアパッツァ作る日もあります」
こうした自己紹介をすることで、
「今までどんなわがままがあったの?」
「休みの日そんなに寝てるの? 出かけないの?」
「アクアパッツァってレベル高いわっ!」
など、話しかけやすい&ツッコミやすい雰囲気をつくることができます。
同じ内容のことを言っていても、ツッコまれる、話しかけられる、目を引くことは合コンという短期決戦の中では非常に大切な要素となります。
まずは興味をもってもらうこと。そうしなければ、どんなに料理が得意でも、気遣いができるとしても、そのことを伝えるチャンスが減ってしまいます。
あえて作り話(嘘)を言う必要はないのですが、合コンってなんとなく、かわいく控えめな自己紹介をしてしまいがち。けれど、むしろ少し尖った真実を伝えた方が目立つことが多々あります。
長くお付き合いをする相手、あるいは結婚生活をともにする相手に求める条件は決して、「その場しのぎの表面的一般的なかわいさ」「若さ」だけではありません。
一緒にいて楽しい、毎日一緒でも飽きないエンターテインメント性、そんなものも求められるのではないでしょうか。だからこそ、まずはそんな魅力を伝えられるよう、興味を持ってもらうアピール方法を知っておくと良いのかもしれませんね。
■とある友人の場合~あえての「好きな人いる」宣言~
では、ここまでご紹介した戦略を、実際に使ったことのある友人の例をひとつ。
彼女はある合コンの序盤でこう言いました。
「私、もうずっと片思いしてる人がいるんです」
「1年で100回くらい告白したけど、全然振り向いてくれなくて」
もちろん嘘ではなく実話です(笑)。
彼女は正直にそのとき振り向いてもらえない好きな人がいたことをぶっちゃけました。
これはある意味「タブー」です。合コンは男女の出会いの場。恋人・配偶者・パートナー・好きな人はいないのが暗黙の前提。
しかしあえてタブーを犯していきます。
そうすることで、初めて会う人に対して積極的に心を開いている、正直な子にも見える。人間は自分に対して心を開いてくれた相手に好意を抱きやすいですから、1歩リードです。
ちなみにこのときは、「そんなにその男が好きなのか」「どこがそんなにいいのか」「100回って本当?」と散々いじられた挙句、「そんなにかわいいのにそいつに1年も捧げてもったいない」「俺にしとけ」といじられの延長で、彼女は見事一番のイケメンさんと付き合うことになったそうです。
■見た目は清楚、中身はぶっちゃけのギャップが大事
ここで気をつけるべきことがあります。
このブルーオーシャン戦略は、あくまで「見た目はめっちゃかわいくて清楚なのに、正直で意外性があって面白い子だ!」……のギャップが肝心なので、ただの奇をてらったイタい女にならないためにも、身だしなみは男性に好感度を与える清楚系、もしくはきれい系でしっかり整えていきましょう。
また、注意しなければいけなのは、無理をして人と違うことを言わなければ! という意識を持たないこと。自分の中にある好きなものや得意なことを少し角度を変えて発信するのがコツとなります。
合コンにおけるコミュニケーションでお困りの方は、ぜひこちらの方法を参考にしてみてください。
不倫研究家、恋愛実務家。
何故か既婚者に口説かれる事が多い。恋愛は経営学を活用しこなすことでストレスが減ると思っています。