【MBA的恋愛学＃６】「男を見る目」は必要ない～「現在価値」で見極める結婚相手

こんにちは。穂高あんずです。

私は大学院でMBA（経営学修士）を取得しました。

そして、経営学を学ぶうちに

「これって……恋愛でも同じことが言えるのでは？」

「むしろ経営学の理論を使えば、恋愛のストレスや日常でのうまくいかないことが解消できるかも」

と気づき、MBA的な恋愛学を考えてみることにしました。

今回ご紹介するのは、経営学でいうファイナンスの「現在価値」です。

■こんな経験はありませんか？

長く付き合っているカップルが陥りやすいのが

「相手のことは好きだけど、彼には結婚するそぶりがない……彼と結婚できないなら、別れて結婚できそうな他の人とお付き合いをすべきか……いや、もう少し待てば結婚できるのかな？　でももう少しってどのくらい？」

というお悩み。

私も以前、４年以上お付き合いをしていた彼氏とまさにそんな状況でした。

その彼には

「結婚したい気持ちはあるけれど、今は仕事が軌道に乗りつつある時期だし、海外転勤の話も出ているし、そうなったら一緒に住むつもりはない。だけど、いつか結婚するからもう少し時間をかけてほしい」

と言われました。

彼の仕事は海外転勤が会社員人生を大きく左右する「勝負ドコロ」だったため、海外転勤が決定した場合はひとりで赴任し、完全に仕事に集中したいと考えているようでした。

しかしそうすると結婚できるのはさらに数年先になってしまいます。

私の周りにも、こうしたジレンマに陥る女性は多くいました。

今回は、この現象を解決する策を、ファイナンスの「現在価値」の理論からご紹介します。

■「現在価値」とは……？

「現在価値」……将来に受け取るキャッシュが、現時点ではどのくらいの価値があるかを表したもの

今、お財布に入っている100円玉が、10年後も同じ価値、とは限りません。

この100円を今日、銀行に預ければ利子がついて10年後には105円になるかもしれない。

だけどもしかしたら円相場が変わって90円くらいの価値に下がってしまうかもしれない。

お金というのはそんな風に時と共に価値が変わってしまうのですよ、という話です。

そうした将来期待できる価値から計算して、導き出されたるものが「現在価値」。

その名の通り、現在の価値を示しています。この「現在価値」を算出すれば、異なる条件のモノでも、その価値を比べることができるのです。

「現在価値」はどちらが高いのか、で結婚相手を決める考え方もある

今回提案したいのは、「現在価値」という考え方を結婚相手の選択へ用いるということ。

女優さんなどでも、長くアイドルの彼氏がいたのに別れたと思った瞬間ほかの俳優さんと電撃結婚していた……なんて話を噂レベルで耳にします。

賢い彼女たちが考えたのはきっと「結婚したい自分にとって現在価値が高いのはどちらか」だったのではないでしょうか。

しかしその「現在価値」の見極め方、経営学的には複雑な計算式がありますが恋愛ではどのように算出するべきなのでしょうか？

■「行動で示してくれる男性」こそが現在価値の高い男性！

恋愛における現在価値の見極め方、それは将来に関するあなたの質問や要望に対して「行動で示してくれるかどうか」で判断しましょう。

・いつ頃までに結婚したいと思っている？
・今将来のために貯金はいくらくらい貯めている？
・子供は何人欲しいと考えている？
・両親にお会いしてみたいのだけどいつ位なら会えそう？

などなど。

もちろん、切羽詰まった感じで聞くと怖いのでさりげなく、でも真剣に。

長く付き合った彼女が真剣に聞いている質問に対して、結婚する気があるのであれば真摯に答えてくれるはずです。そして、行動にうつしてくれるはずです。

この「行動」こそが彼の「現在価値」に換算できます。

真面目に答えない、スルーする、逆ギレしてしまう、など「それは困ったね」と話し合いや一緒に考えることをしてくれない相手とは結婚したとしてもうまくはいかないと思うのです。

反対に、きちんと話し合ってくれる、友人と飲みにいく回数を減らして貯金をしてくれる、両親への挨拶のスケジュールもすすめてくれる……など、行動してくれるようであれば、それは現在価値が高いと言えるでしょう。

つまり、男を見極める目は必要ないのです。だって、判断材料は「行動しているか、していないか」だけなので。

もしも、恋人関係に疑問を持つようなことがあれば、彼の言葉ではなく、行動に注目してみてください。今の悩みを打破するヒントが見つかるかもしれません。