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海外遠距離恋愛中の彼からプロポーズされたら進めたい4つのタスク

インドネシアのジャカルタで、彼からプロポーズされました。海外就職したときには結婚願望はこれっぽっちもなく、好き勝手に生きていくつもりだったので、青天の霹靂です。結婚するためには何をすればいいのでしょうか。私たちが進めた4つのタスクをご紹介します。

海外遠距離恋愛中の彼からプロポーズされたら進めたい4つのタスク

インドネシアのジャカルタで働く彼からプロポーズされた私(当時)。ジャカルタからマニラに戻る飛行機の中で、これから決めなければいけないことが山ほどあると気づきました。

私たちはたまたま二人とも現地の企業に採用された「海外就職組」で、仕事も住処も自分たちの意志でいかようにでもなります。

一方で、会社の辞令に左右される駐在員のように、「3月末に移動だからそれに照準を合わせてスケジュールを決める」というような目安がないため、逆に何もかも自分たちで決める必要があります。でも、何から決めればいいのかさっぱりわかりません。

婚姻届を出す前に決めておかなければいけないタスクをまとめたらこうなりました。

・滞在国と仕事(フィリピンか、インドネシアか、日本に帰るか)
・婚姻届ははいつどこで提出するか
・結婚式/披露宴はどうするか
・指輪はいつどこで購入するか

■新婚生活はフィリピン? インドネシア? 仕事は?

海外で生活するには何らかの滞在ビザがマストです。インドネシアの滞在ビザがほしい場合、てっとり早い方法は2つありました。

1つ目は「夫の家族帯同ビザで滞在する」

家族帯同ビザの場合、現地での就労は認められていません(国によります)。

一時的に仕事をしない期間があるのはいいとしても、ずっと仕事ができないというのは想像がつかなくて、このオプションはなし。

2つ目は「現地の会社に就職して労働ビザをもらう」

IT/Web業界で働いているので仕事探しは困らないだろうと思っていましたが、そう簡単にいかないのが労働ビザ。

インドネシアは2015年1月に、外国人労働者に対してインドネシア語能力試験を義務化する方針が政府から発表されたのです。

「現地語をゼロから学ぶ必要がある私には難易度が高そう……」と挑む前から諦めモード。

一方でフィリピンの労働ビザは、インドネシアのような現地語縛りはありません。

彼と話し合った結果、

- 彼がフィリピンでの仕事を探し、見つかり次第フィリピンに移住する。
- いい仕事が見つからない場合、私がインドネシアで仕事を探すよう方向転換する。インドネシア語もがんばる。

ということになりました。

日本に帰るという選択肢は夫にも私にもありませんでした。

■余談:駐妻になったら働けない?

「そんなことはない」と言いたいところですが、駐在員の場合は会社が家族の現地就労を認めていないケースが多々あります。

帯同ビザだと就労を許可していない国があるのは理解しますし、治安面で推奨できかねる国があるのもわかりますが、妻が現地企業で働きたくて、ビザサポートしてくれる会社を自力で見つけられるならば、それを尊重してもいいのでは? とつくづく思います。

夫の海外赴任を理由に泣く泣く仕事を辞めて夫に帯同し、現地でも働くことを許されず、キャリアを断絶せざるを得なかった女性の話を聞き、なんてもったいない……と思ったことも一度や二度ではありません。

■婚姻届はいつ、どこに出す?

「いずれ彼がフィリピンに来る」ということで、彼が転職活動をがんばるさなか、私は別の準備を進めていました。真っ先に調べたのが、在フィリピン日本国大使館のホームページ。

しかし、婚姻届に関する情報は

- 日本人同士の結婚のケース
- 日本人とフィリピン人による結婚のケース

の2パターンしかありません。
私は日本で生まれ育ちましたがパスポートは韓国。そのため、このケースには当てはまりません。

在フィリピン韓国大使館も、

- 韓国人同士の結婚のケース
- 韓国人とフィリピン人による結婚のケース

しか掲載されていません。

「結婚できないの!?」と焦りましたが、そういうことではなく、電話で問い合わせたところ、「フィリピンの法律に則った結婚をして『婚姻証明書』を挙式挙行地の市町村役場などから入手する必要がある」とのことでした。

ただ経験者によると、その書面を入手するのは外国人にはかなりハードルが高いようで、数カ月単位で時間がかかることもあるらしいのです。

そのような不確定要素に私たちの結婚のタイミングを邪魔されたくない! と思い、大使館に書類を提出するのは諦め、婚姻届提出のために日本に行くことにしました。

結婚したら日本人女性の多くは姓の変更手続きが必要ですよね。

パスポートや滞在国の外国人登録証、銀行のカードや他にも手続きが必要なものがたくさんあって気が遠くなりそうですが、私は韓国人なのでそこを通らずに済みました。

海外在住の独身日本人女性は、結婚することになったら手続き関係にはくれぐれもお気をつけくださいね。

■結婚式・披露宴はどこで?

私が生まれ育った関東地方か?
彼が生まれ育った東海地方か?
間を取って熱海?
まさか両方?
いっそのこと海外?
フィリピン? インドネシア? 第3の国?

と、考えだしたらキリがありませんが、お金と時間を湯水のように使えるわけでもなく、海外にいながら日本での結婚式・披露宴を満足のいくように手配できる自信もなく、それは海外挙式だとしても私には難易度が高そうです。

彼も結婚式・披露宴に特にこだわりはなかったので、

「式・披露宴はやらない」
「いつか、日本でパーティをやるかもしれない」

と、お茶を濁しました。

今思うと、「海外にいるから」という立て付けでいろいろなことを迷わず、スピーディに決断できて良かったです。

■結婚指輪どうしよう!

指輪をどこで買うか、そもそもフィリピンだとどこで結婚指輪が買えるのかまったく見当がつかなかったので、婚姻届を提出しに日本に行くことを決めたときに、日本で指輪を買おうと決めたものの、そのときになって初めて、

「文字彫りをお願いしたら出国までに間に合わない」

ということに気づきました。

私たちは結婚式・披露宴をしないと決めたので、タイミングも特にこだわりはなく、翌月に指輪を受け取りに日本に行くことにしました。海外在住だと、結婚指輪は免税価格で買えますよ。

■まとめ

さまざまな働き方やライフスタイルが提唱される時代になりましたが、ロールモデルはまだまだ少ないのでしょう。

海外在住のまま結婚というのは、参考になる情報が見つからなくて本当に難儀しました。こういう困難(?)を乗り越えてこその海外生活なのかもしれません。

次回は、「海外で働く妻の生活スタイルと悩み」についてご紹介します。

suni

海外で働いています。1979年生まれ、千葉県出身。自称バリキャリからの33歳で無職→語学留学→34歳でフィリピン就職→35歳でインドネシアで働く日本人と交際開始→36歳で結婚し夫がインドネシアからフィリピンに移住→37歳で夫...

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