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セックスレスに悩んでいた状態から妊活を成功させ、子どもを授かった夫婦がいます。結婚して数年、夫婦仲は良い方だけど、寝室を別にしてからセックスレスに……。だけど愛する夫の子どもがほしい。そんな夫婦にセックスレスから妊活へ到ったエピソードを伺いました。
子どもの数が希望した人数ではないとする女性の2割以上(25%)は、その理由として「セックスレス妊活」を挙げています(※)。妊活だって、負担が大きいのに、その前に立ちはだかる「セックスレス」というハードル。人に相談しづらい話題だけに、孤独に悩んでいる女性は多いようです。(編集部加筆:「子どもの数に悩む女性の25%はセックスレス妊活」2023年9月9日)
※ 株式会社ベビーカレンダー「“2人目(以降)の壁”に関するアンケート」。調査期間:2023年3月10日~3月13日
※ 画像はイメージです。
結婚して数年。夫婦仲は悪くないけど、性生活はすっかりご無沙汰。
だけど愛する夫の子どもがほしい。そんな悩みを乗り越えて、見事お子さんを授かったご夫婦に、お話をお伺いしました。
ナツミさんがこのままではマズい、と思い立ったのが33歳のとき。高校時代の仲良しグループで子どもがいないのがナツミさんだけ、という状態になったのだそう。
「私も子どもが欲しい」と思ったナツミさんですが、ここで大きな問題が。ナツミさんと夫のトオルさんは結婚生活3年目。夫婦仲は決して悪くなく、週末もよくふたりで出かけます。だけどもう1年以上、セックスはご無沙汰でした。
付き合っていたときも、そして結婚してしばらくも、むしろセックスの頻度は高い方だったナツミさんご夫婦。ただ彼の職場の社宅に空きが出て、2LDKの部屋に住むようになってから、別々の部屋で寝るように。
フリーのデザイナーとして活躍しているナツミさんは、締切前に深夜作業になることが珍しくありません。そのため最初は一時的に寝室を分けたつもりでしたが、いつのまにか夫婦別々に寝るのがあたりまえに。
そうなると「しよう」という一言がなかなか言い出しづらくなりました。またどちらかが「しよう」となっても疲れてたり、忙しかったり、という状況が重なってしまい、いつしか「しよう」と言い出すのがお互いに億劫に。
そして気がつくと、1年以上セックスレス、となってしまったわけです。
そんな状況を打破しようと、ナツミさんは勇気を出してトオルさんに、「子どもがほしい」と切り出すことにしました。まわりの女友達がみんな子持ちになって疎外感があること。年齢的に自分もそろそろほしいと思っていること。
ところがトオルさんは、そんなナツミさんの話に少しイライラしているように見えました。
子どもがほしくないわけではない、とトオルさんは言います。ただじゃあどうする、という話は出ずに、話をそらされ、その後トオルさんはぷいと部屋にこもってしまいました。
※ 画像はイメージです。
トオルさんにも子どもをそろそろ……という気持ちはありました。ただ、まずはセックスレスになっている状態を解消したい、というのがトオルさんの思いだったのです。もう自分のことを異性として見てもらえてないのでは? というのが、セックスレスになってからトオルさんが思い悩んでいたこと。
にも関わらず、ナツミさんがその問題に目を向けることなく、唐突に「子どもがほしい」と切り出してきたことが、トオルさんにとっては切なかったのです。
一方、ナツミさんとしても、もう子作り以外のセックスをしたくなくなったわけではありません。長年一緒にいすぎたせいで、トオルさんはもうナツミさんを女としてみてくれないのでは、と不安に思っていました。
だから「子ども」を理由に再びセックスできる関係に、というのがナツミさんの思っていたことでした。それなのに「子ども」を理由に切り出してもトオルさんにその気がなさそうなことが、ナツミさんにとっては、とてもショックでした。
しばらくギクシャクした関係が続いた後、なんとトオルさんが朝帰りする日がありました。それは結婚してから初めてのこと。
ナツミさんは一睡もできずに待ち続け、そしてようやくトオルさんが帰ってきた後、大泣きしながら彼を責めました。もう女として魅力を感じないなら別れてほしい、それがナツミさんが訴えたことでした。
そこで初めてトオルさんは、ナツミさんもセックスレスについて悩んでいたことを知ったのです。お互いセックスレスで悩んでいたことがわかり、ふたりは一気に打ち解けました。
そして、セックスレスがその日を境に解消され、ほどなくしてナツミさんは妊娠したのです。
※ 画像はイメージです。
セックスレスの状態にある中、女性から「子どもを作るためにセックスしよう」というのは、多くの男性をがっかりさせてしまうようです。そのため「妊活」を切り出す前に、セックスができなくて寂しいという気持ちを女性からきちんと伝え、まずはセックスレス状態を解消するように努めましょう。
ポイントは、相手を責めるのではなく、愛されているか不安である、自分はしたい、というあなたの気持ちをわかってもらうこと。「なんでしてくれないの」と相手を責めるのは絶対にNG。男性をセックスについてより一層身構えさせてしまい、逆効果になってしまいます。
妊活には男性の協力が不可欠。そして大事なのは、あなただけががんばるのではなく、パートナーとの間でも「子どもがほしい」の気持ちを共有すること。
そのためにはまず、お互いに信頼し合える関係を取り戻すのが重要です。ポイントは「セックスしたい」という自分の気持ちを、男性を責めずに素直に伝えること。
安心して体を預けられるような関係を、まず取り戻しましょう。
※ こちらは2017年3月23日に公開した記事内のリンク切れなどを修正した上で再掲載したものです。