精神科医が愛用する、おすすめの快眠グッズ10選
プロがおすすめする快眠グッズ、知りたいと思いませんか? さまざまな不眠症に対処してきた精神科専門医・今野裕之先生が、自身が愛用するおすすめの快眠グッズを、余すことなく教えてくれました。自分に合うものがあれば取り入れて、快眠生活を目指しましょう!
目次
精神科専門医として、あらゆるタイプの不眠症に長年対処してきた私。今回は、より質の高い眠りを得るために、私自身がどんな快眠グッズを活用しているのか、参考としてみなさんにご紹介したいと思います。
■照明
普通のLEDシーリングライトですが、明るさと色合いを自由に調整できるものにしています。夜になったら明るさを落とし、色は白熱球のようなオレンジの色合いに。
こうすると、覚醒作用のあるブルーライトが減り、催眠作用のあるホルモン「メラトニン」の分泌が抑制されず、自然に眠くなります。
ちなみに、メラトニンは抗酸化作用があり、体のサビつきを抑えてくれます。アンチエイジングの観点からも、メラトニンをしっかり分泌させるよう意識しています。
■ブルーライトカットメガネ
夜は抗加齢医学会で入手した、JINSの100%ブルーライトカットメガネを着用。ブルーライトが極力目に入らないようにしています。
このメガネをかけるとすべてのものがオレンジ色に見えてしまうのが玉にキズ。残念ながら、私が使っている100%ブルーライトカットメガネは市販されていないようですが、60%カットするものは入手できます。夜はできるだけブルーライトカット率が高いものをかけると良いですよ。
■遮光カーテン
都会の夜は意外と明るいもの。東京に住んでいるとなおさらそう感じます。
遮光カーテンをつけると外部からの光が減り、ぐっと眠りやすくなります。完全に光を遮断すると朝起きられなくなるので、日の入る方角のところを一部分だけ開けておくと良いでしょう。
また、普通のカーテンよりも遮光カーテンの方が、防音効果も期待できるような気がします。
■マットレス
東京西川[エアーポータブル]を愛用。これを1枚マットの上に敷くだけで、寝心地がかなり変わります。このシリーズの特徴は、マットがデコボコしており、面でなく点で支えること。
高反発タイプで全体的に圧が分散されるため、寝返りしやすく楽ちんです。この「寝返りを打ちやすい」という要素は、快眠を考える上ではけっこう重要です。
■枕
マットレスと同じ、東京西川の[エアー4D]ピローを1〜2年前から愛用しています。頭が当たるところはマットレスと同様、ウレタンが点で支える構造で、通気性がよく蒸れにくくなっています。
中のウレタンの量を調節できるため、自分にぴったりな高さに変えられるのもポイント。適度に反発力があり、柔らかすぎないのも好みです。
もし協力してくれる人がいたら、寝ているところを真横からスマホで撮影してもらってみてください。画像を90度回転させて自然な立ち姿に見えたらベストです。
■掛け布団
ブランドにはこだわっていませんが、羽毛布団がおすすめです。綿の布団に比べるとずっと軽く、体にかかる負担が少なくなります。
■空気清浄機
現在はシャープの加湿機能付き空気清浄機を使用中。アレルギーがある人は特に、空気清浄機を設置することをおすすめします。加湿機能があると乾燥しにくく、喉が痛くなりにくいので便利です。
■睡眠管理アプリ
iPhoneの睡眠管理アプリ「Sleep Cycle」を使っています。タイマーをセットしてベッドのそばに置いておくと、波の音などリラックス効果の高い音楽をしばらく流してくれます。
無音でも眠れる人は必要ないかもしれませんが、私は少し音があった方が眠りやすいタイプなので、愛用しています。
さらに、このアプリは睡眠中の音を記録していて、眠りが浅くなった頃合いを見計らってアラームを流してくれるため、より自然に目覚めることができます。
■音楽
友人のクリスタルボウルプレイヤー、Rauraさんに頂いたCDアルバム「Crystal Singing Bowl Solo Collection」を聴いています。
クリスタルボウルは水晶などの鉱物を焼いて固めた楽器で、専用の棒で縁をこすったり、叩いたりして音を出します。静謐な心地よいゆらぎのある音色で、聞いているうちに自然と眠りに誘われます。
以前、私のクリニックでクリスタルボウルの生演奏を聴いて、前後で自律神経の働きを測定するイベントをやってみたところ、参加者の過半数で自律神経の働きが良くなったという結果が得られました。近日中にハイレゾのアルバムが発売されるということで、楽しみにしています。
■睡眠関連マシン
「ストレスリムーバー・パルスエッグ」は手に握り、筋肉への電気刺激で自律神経の働きを調整するというマシン。買ったときは正直半信半疑でしたが、使ってみて意外と「あり」だと思っています。
眠れないときやイライラするときは副交感神経を働かせる「リラックスモード」、うつや無気力を改善したいときは交感神経を働かせる「アクティブモード」を使うと良いようです。
実際、寝る前に「リラックスモード」で使用したところ、知らないうちに寝落ちすることもたびたび。自分自身を実験台にして、使用前後で自律神経の働きをチェックしてみたら、15分程度で改善が見られました(すべての人に合うかどうかはわかりませんが……)。
電気刺激がピリピリすることもありますが、自然に手に注意が向けられるので、余計なことが頭にいろいろ浮かんで眠れないタイプの人は使ってみるといいかもしれません。
参考にしていただける快眠グッズはあったでしょうか。皆さんも自分にとって一番心地よいと感じられる環境を整えて、快適な眠りを手に入れましょう!
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ブレインケアクリニック|新宿 四谷三丁目 心療内科 認知症予防
http://brain-care.jp/新宿・四谷三丁目の心療内科、精神科、認知症予防「ブレインケアクリニック」です。脳と心の理想的な健康や、認知症発症予防を目指します。認知症の検査や予防だけでなく、栄養療法や点滴療法、広範囲な抗加齢に対するメニューや、精神科や心療内科の保険診療も行っています。
ブレインケアクリニック院長。精神医学とアンチエイジングに関する知識と豊富な臨床経験を背景に、体に優しい心の治療を実践。