50代になっても働き続けられますか?
経験を重ねた大人の女性だからこそできる仕事を身に付けましょう。
先日、アラフォーシングルの女性に集まってもらって、将来の不安についてヒアリングを行う機会がありました。
そこで出てきた不安の一つが「50代になっても働き続けられるか?」というもの。ある女性が「会社の中に『歳をとってる女性の何がいいんですか?』っていう空気があるんですよね~」というと、他のメンバーも深くうなずいて……。実際に働き続けられるかどうかという以上に、こうした見えない保守的な空気と闘い続けることが疲れちゃうんだよね、と改めて思いました(このような社会の空気を変えようというのがDRESSのコンセプト。山本編集長、ヨロシクお願いしますよ!(笑))
でも、安心して。
今年4月、「高年齢者雇用安定法」という法律が改正されて、企業は公的年金の受給開始に合わせる形で、希望者全員を65歳まで雇用することが義務付けられました。これにより、正社員であれば、65歳まで会社に居続けることができるようになったのです。ネガティブな暗黙の空気など、無視・無視! 「何か不都合でも?」と開き直りましょう。
(ただし、お給料は維持されるとは限りません。現実的に60歳以降は、収入が5~7割に減らされるケースも少なくないので、そうした事態に備えて、貯蓄はしっかりしておきましょうね)
ここまで読んで、「正社員はいいよね」と思った、派遣やパート、アルバイトの立場で働いている方たちも少なくないかもしれませんね。実際、ヒアリングした際に不安がっていた方の多くは、派遣社員さんでした。彼女たちはそれぞれ、経理などの専門性を持っていましたが、それでも今は50代の派遣社員の数がそれほど多くないこともあり、自分自身の将来をイメージできないようでした。
非正規で働く人たちが急増していることで国も対策を打ち始めていますから、おそらくこれから徐々に立場が守られるようになるとは思います。とはいえ、国をアテにして待っているというのもリスクが大きい。このご時勢、自分自身で道を切り拓くほうが、よほど安全確実です。
私自身、今は起業して、一応経営者という立場になっていますが、実情は吹けば飛ぶような零細企業で、誰も守ってはくれません。また、振り返れば、最初の会社を辞めて以来、ずっと「非正規な立場」で働いてきました。だから、今の仕事はいつまで続くのか、5年後の私も食べていけるのかってずっと不安でしたし、今も不安はあります。だからこそ、常に将来のことを考えて、勉強したり専門性を磨いてきたりもしました。
でもね、今はそれ以上に大切なことがあると知っています。
それは、どうすれば周りから必要としてもらえるか、有難がられる存在になれるか……を考えて考えて、そして行動すること。
「歳を取っている女性の何がいいんですか?」という無言の圧力には、「経験を重ねた大人の女性だからこそできる仕事」で応えてあげましょう。
仕事とは、世の中やお客様、一緒に働いている人のニーズに応えることだから。
DRESSをまとうように、華やかにしなやかに、仕事もキワメましょ。