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離婚で後悔しないために……子ども、財産、慰謝料のことを知っておこう

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離婚して後悔する人は後を絶ちません。そのときにベストな選択だからと離婚したはずなのに、子どもの親権をめぐって争ったり、復縁したくなったりすると、離婚したことを後悔してしまうはず。離婚で後悔しないための備えを弁護士に紹介していただきます。

離婚で後悔しないために……子ども、財産、慰謝料のことを知っておこう

■離婚で一番揉めることは、ふたりの財産

離婚の話し合いでは、夫婦にしかわからない、恨みやつらみのぶつかり合いとなり、大揉めになることも少なくありません。とくに争いで泥沼化しやすいのは、法的な「離婚条件」。

離婚条件は、夫婦の子どもがいるかいないか、離婚原因によっても異なります。代表的なケースごとに、アディーレ法律事務所の弁護士に解説していただきました。

夫婦に子どもがいる場合

離婚する夫婦の間に子どもがいる場合、最も争点となるのは「親権」。どちらが子どもを引き取るか、ふたりの意見が食い違う場合、どうなるのでしょうか。

「仮に『どちらも一歩も譲らない』場合は、最終的には裁判所に親権者を決定してもらうことになります。裁判所が親権者を定める場合、通常は『それまでのどちらが監護していたか』を重要視するため、なんとか監護の実績を作ろうと、子どもの物理的な奪い合いになることも多くあります」

物理的な奪い合いとは?

「たとえば、保育園の送り迎えの際に、父親が先に現れて、そのまま車で子どもを連れ去るなどのトラブルも少なくありません。親権争いの際に、相手を悪い親に仕立て上げようと、『お前が子どもにやけどをさせたのは虐待だ』などと、なじり合いけなし合いの紛争になることもしばしば」

子どもがいる場合、離婚はふたりだけの問題でなく、子どもにも影響を与えます。子どもの精神的負担が少しでも少なくて済むように、なるべくスマートに決めたいところです。

夫婦に子どもがいない場合

では、子どもがいない場合は、どんな離婚条件がトラブルにつながりやすいのでしょうか。

「やはり、財産分与をめぐって争いになることが多いでしょう。へそくりや隠し口座で共有財産を隠されてしまい、長年稼いできた収入がどこにあるかわからない……なんてことも少なくありません。とくに、ローンが残っている家がある場合、処分すべきか、処分しない場合どちらが住み続けるか、今後のローンはどうするかなど、問題が山積みになります」

お金の問題を自分たちだけで解決するのは大変です。第三者に間に入ってもらうことも、円滑に解決するひとつの手かもしれません。

ただし、離婚の原因が「不倫」の場合は、これらの場合に加えて、慰謝料請求や謝罪要求などの争点が生じることもあるそう。

では、離婚の手続きをなるべくスムーズに進めるために、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。

■離婚は焦りや勢いでしたらダメ。条件はしっかり検討して

「最も気をつけていただきたいことは、その場の勢いで離婚を焦らないことです。この人とは1日でも早く離婚したい! と思ってしまうと、離婚の際の条件も、しっかり詰めないままに離婚してしまう傾向にあります。たとえば、『慰謝料も財産分与も何もいらない! 子どもの養育費も払ってくれなくていい!』と家を飛び出し、何も決めずに離婚届けにサインをしてしまった……となると、後悔しても手遅れの場合が少なくありません」

手遅れ……というと、慰謝料や養育費を受け取れないということでしょうか。

「もちろん、養育費に関しては、離婚後いつでも請求することはできますし、財産分与は離婚後2年間、慰謝料については離婚後3年間請求することはできます。しかし、離婚後しばらく経って紛争を蒸し返すこと自体荷が重いですし、相手も任意に支払ってくれる可能性は低いので、その時点で裁判所に申し立てをするなど、手続きも相当大変になります」

確かに、時間が経てば経つほど、話し合いをすることも気が重くなってしまいますね。離婚の取り決めを急ぎすぎるのはやめて、その前に離婚条件をていねいに話し合うよう、心に留めておきましょう。

■離婚を申し出る前に、準備が必要

ここまで離婚時の注意点をお聞きしましたが、実は離婚を心に決めたときから早くも、終活の準備は必要になるそう。離婚を相手に告げる前に行動を起こしておくことが重要です。

「いったん離婚を切り出すと、相手も『離婚に備えて防衛しなければ』と気を張ります。そうすると、自己に不利な証拠や、財産分与で不利になりそうな資料などは隠されてしまい、見つけることが困難になります。なので、離婚を視野に入れた場合は、相手に切り出す前に、相手の財産を把握できるような資料(通帳・金融機関からの郵便物・保険や株などの資料)を写真などに撮っておくことなどの準備が重要です」

また、離婚の原因が一方の不倫の場合は、より備えが必要だそう。

「当然、不倫の証拠関係もしっかり隠されないうちに、手中に収めることが大事です。探偵をつけることを考えている人も、離婚を切り出すと警戒されるため、切り出す前に依頼するのが得策といえるでしょう」

では、立場が逆の場合は、どのように行動を起こしたらよいのでしょうか。相手から離婚を申し立てられたら、もうなすすべはないのでしょうか?

「逆に、相手から「離婚したい」と切り出された場合は、安易に応じるのも得策ではありません。日本の法律では、そう簡単には強制的に離婚はできませんので、納得いく条件を提示されるまで、離婚に応じない、という武器がとても強くなります」

離婚が視野に入ると、どうしても視野が狭くなり、冷静な判断をできなくなる可能性が十分ありえます。早めに専門家を味方につけておくと、安心です。

■結婚の終活は、再スタートの準備

夫婦関係がうまく修復できるのであれば、それに越したことはありませんが、ときには「離婚という選択肢しかない」という状況におかれることも。その場合、離婚をバネによりよい人生を再スタートしたいもの。だからこそ離婚は焦らず、万全の準備をして、納得のいく形でクローズできるようにしましょう。

協力:アディーレ法律事務所

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DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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