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「付き合いたい女性」と「結婚したい女性」は別物なのか

結婚相談所を経営していると、よく受けるのが「男性は、“付き合いたい女性”と“結婚したい女性”を分けて考えているのでしょうか?」という質問。特に婚活を始める前の女性にとって、気になるトピックのひとつのようです。これについて婚活中の男性の声を聞くと共に、ひとつの参考になる事例をお届けします。

「付き合いたい女性」と「結婚したい女性」は別物なのか

「男性は、“付き合いたい女性”と“結婚したい女性”を分けて考えているのでしょうか?」

結婚相談所を経営していると、婚活を始める前の女性からよくこんな質問を受けます。

確かに、興味ありますよね。そこで、現在婚活中の男性50名にアンケートを取りましたので、結果をお伝えします。

それを踏まえて、来月プロポーズを控えている52歳男性の婚活ストーリーもご紹介します。男性の心がよく理解できるようにまとめましたので、ぜひ最後までお付き合いください。

■「付き合いたい相手」と「結婚したい相手」を分けて考えるのは半数

男性は、「付き合いたい女性」と「結婚したい女性」を分けているのか? 分けているとしたら、その理由も教えてください。

こちらの問いに対しては、「分けている派」「分けていない派」がちょうど半分になりました。

私は予想外でした。「分けている派」が圧倒的に多いだろうと予想していたからです。

それぞれの詳細をご覧ください。皆さんが自由記述してくれたものをそのまま掲載します。

分けている派

・付き合いたい女性は、自分と相手との恋愛感情が最優先。ときめく相手が良い。結婚したい女性はときめきも大事だが、これからの人生を一緒に走っていける人が良い。

・付き合いたい女性は、遊んでいて楽しい人。結婚したい女性は、一緒にいて安心できて、家事能力がしっかりしている人。

・女性には愛情、安心感、癒しを求めるが、それに加えて結婚したい女性には「どんな時でも向き合えるか、相手の話しに耳を傾けることができるか」を期待する。

・付き合う女性は、本人重視。結婚する女性は、相手の家族構成や家柄など本人以外のことも考慮する。

・付き合う女性は、友人に自慢できそうだったり、外を一緒に歩きたい人。結婚する女性は、外見も大事だが、感情が安定し、性格が良いなどの内面も重視。

分けていない派

・付き合いたい人は結婚相手と同義なので、分けて考えない。

・分けて考えたことは一度もない。そのように考えられる人は、付き合い慣れしている男だと思う。

・結婚したいと思える女性としか付き合わない。

・結婚は長い付き合いの通過点だと思っているので、意識して分けたことはない。

ということで、「人それぞれ」というアンケート結果になりました。

■【事例】ある大人男性の恋愛と婚活

これだけだと「男性の本音」を知ることができないので、弊社で活動中の男性会員様の「恋愛と婚活ストーリー」をご紹介します。

長いインタビューに包み隠さず話してくださった内容は、「あぁ、男性はこんなふうに考えているのか」「あのとき、結婚することを決断してくれなかった彼の本音はこれかもしれない」「男性にとって結婚はこんな感じなのか」と考える手がかりになるかもしれません。

今年6月、弊社の玄関口に立つ義男さん(仮名)の第一印象は、「モテそう!」だった。

身長180センチ以上のモデル体型。紳士服のCMでお見かけするようなルックス。職業は、大人気の士業。婚活市場ではトップクラスの男性。

モテ男が52歳まで独身だった理由

52歳で初婚……。私の頭の中で「なぜ? なぜこれほど整った男性が結婚していないのだろう。要注意」という警報が鳴った。

「これまで、おモテになられたでしょう?」そう遠慮がちに聞くと「……はい。ありがたいことに、20代、30代とそういう機会には恵まれました」という、満点の回答が。

「なぜ、その方々と結婚をしなかったのですか? そういう話になったでしょう?」と踏み込んだ質問に、「自分の生活に自信が持てるまで、結婚できなかった。相手の人生に責任が持てなかったのです」。

20代、適齢期の女性を待たせていることに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

30代、大好きな女性の「結婚したい」という言葉に「ごめん」と答えてしまった。別れた後に寝込むほど想っていた女性だったのに、どうしても「結婚」には踏み切れなかった。

その頃の自分を振り返り、義男さんはこういった。「自分で、結婚へのハードルを高くしていたのかな」。

50代になって「結婚したいのに、できていない」と気づいた

40歳になった。「あれ?」という気持ちになった。「これまでみたいにはモテなくなった……」。

今までお付き合いをしてきたのは30代前半の女性。いつの間にか、その年代と10歳も離れていた。気持ちは30代と同じでも、相手はそうは思ってくれない。

若い女性に声をかけても芳しくない返事が多くなった。

「さすがに、40代後半には結婚しているだろう」。忙しい日々の中で、漠然とそう思っていた。

「うっかりした! まだ結婚できていない」そう気づいたのが50歳を超えたころ。

「あっという間に時間は過ぎる」「本気で結婚を考えないと、きっと後悔する」「最後のチャンスは過ぎているけれど、チャレンジだけはしてみたい」そんな気持ちが心の中で大きくなった。

ネットや書籍で「婚活」を調べまくると、「10歳年下の女性と結婚するのは難しい」という記事が多く、初めて事の重大さに驚く。
「あ、そうなのか……。自分が希望したら、男は10歳年下の女性でも結婚できると思っていたけれど、ムリなのか」「女性に選んでもらわないといけない立場なんだ」

こんな当たり前のことに、50歳を過ぎて初めて気づいた。

「本気でやらないと!」

結婚相談所をYouTubeで検索し、弊社を見つける。いよいよ、52歳義男さんの婚活が始まる。

予想通り、女性からのお見合い申し込みは殺到。「お断りするのが辛いです」。それくらい、義男さんに会いたいと希望する女性は多かった。

お見合いをするたびに、「最大限女性に楽しんでいただきたい」と、一輪の花とお菓子を渡した義男さん。当然、交際を希望する女性も多かった。

「完璧に自信のある自分」になれる日なんて来ない

その中で、義男さんは40代半ばの女性に惹かれる。自分の世界を持つ、個性的でマイペースな真理さん(仮名)。

話が自然にできて、気を使い過ぎることがなかった。お見合いから仮交際になり、デートを重ねてお互いを知るステージになったとき、不運にも真理さんが体調不良で入院。

婚活は、ここで交際終了になることが多い。「頻繁に会えないのなら、他の人と交際したい」となることが多いから。

ところが、義男さんは「彼女に断られることがなければ一緒にいます」と寄り添うことを決める。20代、30代には決断できなかった「結婚」に、今は正面から向かっていく覚悟ができた。

なぜここまで変われたのか。それについて義男さんはこう話します。

「結婚は、“自信”ではなく、相手に対して“そのとき自分ができる最大限のことをしてあげれば良い”と考えるようになりました。“自信のある自分”になれる日は、この先どれだけ待っても来ないと気づきました」

これが、義男さんの回答でした。

無事に退院した真理さんに、2020年1月、義男さんはプロポーズをする予定です。
52年間の独身生活を終わりにし、若い頃怖くて仕方がなかった「結婚」に踏み出します。

■愛の形、結婚観は人の数だけある

今回の記事は、『男性は、「付き合いたい女性」と「結婚したい女性」を分けているのか?』という問いで男性の本音を知ろうとしましたが、明確な結論を出すことができませんでした。

そこで、52歳男性の恋愛と婚活ストーリーをご紹介することで、別の切り口から男性心理を探ろうと試みました。

結論、やはり人の数だけ愛の形、そして結婚観があると感じました。

ただ、誰かの恋の話を聞くことで、「もしかしたら、あのとき彼が結婚に踏み切れなかったのは、ここに書いてあるような理由があったのかもしれない」と、過去に思い残した気持ちが少し楽になるかもしれません。

また、「今の自分は結婚へのハードルが高いけれど、50歳近くになれば気持ちが変わっているかもしれない」と未来に希望が持てるかもしれません。

この記事でそういう感情を呼び起こすことができたのであれば、本当にうれしいです。

最後に、義男さんと真理さんの末永いお幸せを祈りつつ、今年最後の記事を終わりにしたいと思います。

今年もありがとうございました。皆さま、良いお年をお迎えください。

Text/忽那里美

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忽那 里美

東京日本橋で結婚相談所「キュートピア」を経営。20代~80代の男性女性が会員。メイクレッスン、トータルコーディネート、メンタルコーチングを取り入れることで、ワンランク上のお相手との結婚をサポート。婚活が終了するとき「人間的に...

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