若・共・短がキーワード! 2019年婚活トレンドを振り返る
2019年が終わります。婚活トレンドを振り返ると、キーワードは「若・共・短」の3つだと語るのは結婚相談所を経営する忽那里美さん。それぞれ詳しく解説します。2020年に婚活を成功させたい方は必読!
今年も1カ月を切りました。2019年に婚活を始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もたくさんの会員様と出会い、サポートをさせていただきました。
1月初旬、「お正月に実家に帰ったら、親や親戚に『良い人はいないの?』と心配されて相談所に来ました」という問い合わせから始まり、つい先日は「できたら年内に良い人に出会って、今年を締めくくりたい」と駆け込みで入会された方まで、本当にたくさんのご縁がありました。
結婚相談所で成婚数が一番多くなるのが12月。「クリスマスにプロポーズ」「年内にけじめを」という方が増えるからです。
私も年内最後の忙しさが待っていますが、ここで2019年の婚活動向を振り返ってみることにします。
2019年の婚活を3つのキーワードでご紹介すると、「若」「共」「短」です。一つひとつ見ていきましょう。
2019年婚活キーワードその1:「若」
なんとなく察しがつくかと思いますが、すべてにおいて「若年化」が進んだ年だったといえると思います。
結婚相談所に20代男女の入会が増えました。これは2年くらい前から感じていましたが、今年も拍車がかかったかのように、若い方からのお問い合わせや入会が確実に増えました。
それは、「女性は若いうちに婚活をした方が断然有利」ということが浸透してきたこともありますし、婚活アプリや街コン、婚活パーティーに参加しても思うような結果が出ないという情報に触れたことが理由のようです。
また、「結婚相談所」というイメージが変わってきたことも要因のひとつです。20代、30代の若い仲人も増えてきたので、「年齢が近くて、相談しやすい」とのこと。
以前よりも気軽に相談所に登録しやすくなったようです。10年前、親に連れられて入会することが多かった20代も、今は自ら進んで来てくださるように変化しています。それに伴って、成婚者の年齢もグンと若くなってきました。
2017年に一番多く成婚した男性の年齢は40歳でしたが、2018年は35歳と、たった1年で5歳も若くなりました(参考:IBJ「成婚白書」)。
「婚活するなら若くなくては……」というのは、女性に限ったことではなくなってきました。
仲人仲間で情報交換をする際も、「今年は若い(20代、30代前半)成婚が目立って多い年だった」という意見をよく聞きます。
2020年もこの傾向は続くと思われます。
2019年婚活キーワードその2:「共」
これは、「共働き希望」ということです。
男性は「できれば、女性には結婚後も仕事を続けてもらいたい」と言い、女性も「家でじっとしているより、社会に出て働いていたい」という希望がとても多いです。
以前は、女性がプロフィールの職業欄に「家事手伝い」と書くことにそれほど抵抗がなく、むしろ「花嫁修業中」というような印象を与えていました。
ところが今では「家事手伝い」と書く方が全体の1.4%と激減しています。「働いていない」ということが「自立できていないのでは?」と不安感を与え、「共に収入を得られるパートナーが欲しい」という男性から敬遠されることをわかっているからです。
「仕事を辞めて、家でのんびりしたい」という女性が入会を希望した場合、「それを言ったら男性から選ばれないですよ」と伝えなければならない時代。
共働きが求められる女性の人気職業をご紹介します。2018年、最も成婚しやすかった職業は「看護師」でした。「介護福祉関連職」「理美容系職種」の人気が高かったのも特徴です。
2019年も引き続き「資格を持った女性」「手に職をつけた女性」はお見合いが組みやすい傾向がありました。
これを知った私の相談所の女性会員様は、現在マスコミでバリバリ働いていますが、空いた時間でひそかに「保育士」の資格取得の勉強を始めたそうです。流れは変わってきたと感じます。
2019年婚活キーワードその3:「短」
これは、短期成婚者が多かったということです。当社でも過去最短の「17日で成婚」したカップルがいらっしゃいました。
次いで2カ月成婚も多数出ています。理由を考えたところ、元号が変わったことも要因のひとつにあるかと思います。
「平成のうちに入籍したい」という方や「令和元年だと覚えやすいから」と勢いをつけて婚活をした方もいらっしゃいました。
時代の節目が、人生の節目を後押しする効果はあったと思います。
さらに、もうひとつ理由があります。「働き方改革」の影響で残業代が減り、今年度の年収が下がってしまう男性が、「女性は、高年収の男性を求めているんですよね? だったら、少しでも金額が多い年内にパートナーを探したい」と積極的に活動したことも大きかったと思います。
「残業時間が削減されたら何をする時間に充てたい?」という質問に、「出会い探し・婚活」という回答が男性、女性ともに上位に位置しています(参考:IBJ「働き方改革と恋愛についての意識調査)。
このことから、例年より婚活をする時間が取れて、年収減を心配した男性の駆け込み成婚が増えた1年だったと思います。
■2019年も婚活現場にはドラマがあった
以上、2019年の婚活現場を3つのキーワードで振り返りました。
今年もいろいろなドラマがありました。
思うような相手に巡り合えず涙を流した会員様、1日に3回のお見合いを精力的にこなした会員様、自信がないと言って前に進めなかったのに、彼に出会って受け入れられる喜びを知った会員様、年初には存在すら知らなかった相手と同じ屋根の下で年末を迎える会員様……。皆様の幸せを、私はここでずっとお祈りしています。
来年もたくさんの「愛」が生まれるお手伝いをしたいと思います。
Text/忽那里美
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