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映画『リヴァプール、最後の恋』感想。伝説的なハリウッド女優グロリア・グレアムのロマンスの実話!

【シネマの時間】第59回は、リヴァプールを舞台に、オスカー助演女優賞に輝いたグロリア・グレアムと若手舞台俳優の年の差もキャリアの差も超えたロマンスの物語、映画『リヴァプール、最後の恋』をお送りします! 3月30日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー。

映画『リヴァプール、最後の恋』感想。伝説的なハリウッド女優グロリア・グレアムのロマンスの実話!

こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。

桜の開花も待ち遠しい今日この頃。

春は、出会いと別れの季節でもありますが、素敵な出会いをしたいものですね。

【シネマの時間】第59回は、そんな季節にぴったりのハリウッドの伝説的大女優グロリア・グレアムの “最後の恋” を描いた映画『リヴァプール、最後の恋』をご紹介します!

”女優として生きた、恋に生きた”

1950年代ハリウッドで活躍し、『悪人と美女』(1952)でオスカー助演女優賞に輝いた大女優グロリア・グレアム(1923-1981)と駆け出しの若手舞台俳優ピーター・ターナーとの恋の実話を元に描いた、切なくも感動のラブストーリーです。

グロリアは、4度の結婚歴を持つ恋多き自由奔放な女優としても知られていますが、今回グロリア役には、『20センチュリー・ウーマン』など4度アカデミー賞にノミネート経験を持つ実力派俳優のアネット・ベニングが務め、渾身の演技を披露しています。

ピーター・ターナー役には、『リトル・ダンサー』『スノーピアサー』のジェイミー・ベル。

本作は、ピーターが1987年に発表した同名小説の映画化ですが、歳の差もキャリアの差も超えて自然と惹かれあうふたりのロマンスを見事に体現し、見所です。

ピーターの母親役にジェイミーと『リトル・ダンサー』で共演経験をもつジュリー・ウォルターズ。

さらにグロリアの母親役に、『裸足のイサドラ』『ジュリア』など数々の賞を受賞、2003年にアメリカン・シアターに殿堂入りした大女優ヴァネッサ・レッドグレイヴが出演。

エンディングソングは、エルヴィス・コステロが担当し、本作をイメージして作られた楽曲は深い余韻を残し、作品を優しく包み込みます。

人生を恋に仕事に家庭に自由奔放に生きたグロリア・グレリアム。

この機会に映画館でお楽しみください!

■映画『リヴァプール、最後の恋』あらすじー美しく生きた、美しく演じた。

1981年9月29日、ピーター・ターナーの元に衝撃の知らせが飛び込んできました。

かつての恋人であり大女優のグロリア・グレアムが、イギリスのランカスターのホテルで倒れたのでした。

グロリアは治療を拒否し、その代わりにピータに連絡したのです。

「リヴァプールに行きたい」そう懇願するグロリアに対してピーターは、リヴァプールにある自分の実家でグロリアを療養させることにします。

ピーターの家族やリヴァプールを懐かしむグロリアでしたが、病状を明かそうとしません。

数年前、プリムローズ・ヒルのゲストハウスに滞在をしたとき、ふたりは出会います。

ピーターは駆け出しの若手舞台俳優で、グロリアは落ち目の映画スターでした。

グロリアはモノクロ映画の時代に活躍し、『悪人と美女』(52)でアカデミー賞助演女優賞を受賞した大女優でしたが、その後存在感を失っていました。

50代になるとイギリスの小さな舞台に出演するように。

当時、20代だったピーターは、グロリアと出会ったとき、彼女がそんな大女優だとは知りませんでした。

けれども気が合うふたりは、すぐに友人となり、恋人になるのに時間はかからなかったのです。

ふたりはグロリアの拠点となるニューヨークに行きます。

ピーターは、グロリアの母親や姉と初めて夕食を共にしますが、世間を騒がせたグロリアの過去の結婚が一因で、家族関係が良くないことが理解できました。

そんなある日、ピーターにイギリスから舞台出演のオファーが舞い込みます。

彼は、アメリカでの今の生活を壊したくないと諦めようとしましたが、この話をきっかけにふたりの関係は長くは続きませんでした。

さらにグロリアは、2度目の癌告知を受け、そのことをピーターに頑なに隠し続けていました。

そのため、ランカスターのホテルで彼女が倒れたときに初めて、ピーターは彼女の健康状態を知ったのでした。

双方の恋愛感情はなくなっていましたが、いざというときにグロリアが頼ったのはピーターだったのです。

グロリアの死が近いことを悟ったピーターは、最後までグロリアがリヴァプールにこだわり、舞台に立とうとした彼女を支え続けましたが、ついにグロリアは病状が重くなりアメリカの家族の元に帰る決心をします。

別れが近づいてくるとき、思い出のリヴァプール劇場にグロリアを連れて行き……。

■グロリア・グレアムについて

1923年11月28日〜1981年10月5日。

アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身。

女優だった母親のもと、早くから舞台などで活動後『素晴らしき哉、人生!』(46)で映画デビュー。

『十字砲火』(47)でアカデミー賞助演女優賞にノミネート、『悪人と美女』(52)で助演女優賞を受賞。

主な出演作に、ハンフリー・ボガートと共演し当時の夫ニコラス・レイが監督を務めた『孤独な場所で』(50)、『復讐は俺に任せろ』(53)といったフィルムノワール作品のほか、『突然の恐怖』(52)、『地上最大のショウ』(52)、『Naked Alibi』(54)、『オクラホマ!』(55)など。

プライベートでは4度の結婚歴があり、2番目の夫は映画監督のニコラス・レイ。

4番目の夫は、ニコラス・レイの息子であるアンソニー・レイ(義理の息子)。

ニコラスとの間にひとり、アンソニーとの間にふたりの子どもを産み、3番目の夫の間にも子どもがひとりいる。

1981年に乳がんのためニューヨークにて57才で逝去。

■映画『リヴァプール、最後の恋』作品紹介

映画『リヴァプール、最後の恋』
2019年3月30日(土)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
公式サイト:https://liverpool-movie.com

原題:Film Stars Don't Die in Liverpool
監督:ポール・マクギガン
原作:ピーター・ターナー
脚本:マット・グリーンハルシュ
製作:バーバラ・ブロッコリ
製作:コリン・ヴェインズ
撮影:ウラ・ポンティコス
編集:ニック・エマーソン
衣装:ジェイニ―・ティーマイム
ヘアメイク:ナオミ・ドネ
キャスティング:デビー・マクウィリアムズ
美術:イヴ・スチュワート
エンディングソング:エルヴィス・コステロ
衣装:ジャイニー・ティーマイム
編集:ニック・エマーソン
製作年:2017年
製作国:アメリカ
上映時間:105分
映倫区分:G
字幕翻訳:栗原とみ子
配給:キノフィルムズ/木下グループ
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■映画『リヴァプール、最後の恋』キャスト

グロリア・グレアム=アネット・ベニング
ピーター・ターナー=ジェイミー・ベル
ベラ=ジュリー・ウォルターズ
ジーン・グレアム=ヴァネッサ・レッドグレイヴ
ジョー・シニア=ケネス・クラナム
ジョー・ジュニア=スティーヴン・グレアム

【シネマの時間】
アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
©︎YUMIMOROTO

諸戸 佑美

本や広告のアートディレクション/デザイン/編集/取材執筆/イラストレーションなど多方面に活躍。

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