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浮気を繰り返す彼氏と別れられない本当の理由

お付き合いしていれば、彼氏の浮気なんて許せないのが当たり前ですよね。一度はなんとか「過去」にできても、浮気が続けば交際を考え直す女性が多いのではないでしょうか。ある女性は、浮気を繰り返されても別れることができず、自分を苦しめる道を選択してしまいました。彼女が別れられなかった理由とは何だったのか、お話しします。

浮気を繰り返す彼氏と別れられない本当の理由

■浮気ばかりの彼氏だけど、別れられない

「今の彼氏は、今年で40歳になるバツイチの男性です。

人数合わせで呼ばれた合コンで知り合い、意気投合して仲良くなってからお付き合いまでは、早かったと思います。

彼の仕事は公務員ですが、高い車に持ち家といわゆる『勝ち組』のようなタイプで、今までの女性関係も派手だったことは何となく気づいていました。

私もバツイチですが、離婚でメンタルをやられてから正社員の仕事がなかなか続かず、今はパートの仕事をしながら両親の住む実家で暮らしています。

正直、彼とは釣り合わないなと思うときが多いのですが、優しくて女性の扱いが上手い彼と過ごすのは楽しく、デートは彼が全部お金を出してくれて負担が少ないので、誘われればつい会ってしまいます。

彼とはもう3年の付き合いになるのですが、交際を決めたのは彼のほうで、『もう彼女でいいよね?』と確認されたときは本当に幸せでした。

でも、いざ交際が始まってみるとやはり気になるのが彼の女性関係で、一緒にいるときも頻繁にスマホの通知音が鳴り、私に隠れて電話する姿を何度も目撃し、我慢できずに『浮気しているなら別れてほしい』とお願いしたことがあります。

彼の返事は『浮気じゃないよ。俺にはお前だけだから』というもので、そのときは安心したものの、やはりこそこそと連絡を取り合っている様子やデートのドタキャンが続くと不安になる自分がいます。別れを切り出しては彼になだめられることの繰り返しでした。

周りの友人からは、『あの人○○さんにも手を出してるじゃん』とか『浮気で有名な人だからやめときなよ』とか言われ、私自身ももう彼が浮気しているのをわかってはいても、どうしても別れることができません。

浮気は悲しいし、やめてほしいけど、好きでいてくれるなら今のままでもいい。

こう思う私は間違っているのでしょうか?」(35歳/販売)


浮気されていることがわかっているのに、別れられない理由って何なのでしょうか。

彼がエリートだから? 
浮気されてもひとりぼっちよりマシだから?
「いつか自分だけを愛してくれる」と思えるから?

それらはすべて自分の都合であり、彼の本心はまったくわかりません。

最悪の場合、実は自分が浮気相手であって本命の女性が別にいた、なんてこともありえます。

そんな可能性もある不安定なお付き合いをやめられないのは、彼を信じているのではなく、ただ「責任をとってほしい」と思っているからです。

■「自分が本命」と思える理由

彼女の話を聞いていると、「浮気相手はいるんだけど、自分を最優先にしてくれる」ことがお付き合いを続ける勇気を与えていました。

「休みの日はほとんど誘ってくれるし、お泊りはないけど夜までずっと一緒なの。平日は残業で会えない日が多いけどね、いつも寝る前にLINEしてくれて」

「私の誕生日のときもいきなり『家族が病気になって』ってドタキャンされたんだけどね、夜中に連絡をくれて。次の日に有給を取ってくれて嬉しかった」

これらの言葉には違和感を覚えます。「最優先」としての扱いではない、と思うからです。

休みの日はいつも一緒にいるけど、「泊まってもいい?」と尋ねると「ひとりじゃないと眠れなくて」と断られる。

約束をドタキャンしたぶんの埋め合わせはしてくれるけど、誕生日やクリスマスなどのイベントでは一緒にいられないことが多い。

第三者が聞けば、ほかの女性の存在を疑ってもおかしくない態度ですが、彼女にとっては「忘れられていない」ことが最優先だと思う理由です。

「だって、私が本命だから、浮気していても近くに置くんでしょ? 連絡をくれるってそういうことじゃないの?」

彼女はこう言いますが、それも彼女から見た「希望」でしかありません。

本当に彼女が本命なら、「ひとりじゃないと眠れない」のが真実であっても、離れたくない気持ちが前に出てなんとか一緒に過ごそうとするのではないでしょうか。

誕生日やイベントなども、次の日に有給を取ってごまかすのではなく、まずふたりで過ごすことに力を入れてくれるのが誠実な男性ではないでしょうか。

「自分が本命」でありたいと願う気持ちは、置かれている状況を客観的に見ることから遠ざけます。

それは、「浮気されている」=「大事にされていない自分」という事実から目をそらすことです。

考えたくない、苦しみたくないと思うから、事実を都合よく受け止めてしまう。

それでも、自分だけを愛してもらえないつらさは、彼女の中からは決して消えません。

ひろた かおり

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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