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“パートナーを大切にするスキル”はもっと世の中から評価されていい スキ活サロン主催・あつたゆかさんインタビュー

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「パートナーを大事にしたい」「思いっきりのろけたい!」そんな人たちが集まるオンラインコミュニティ「スキ活サロン」。初回メンバー募集時は、なんと申し込み開始からたった1時間で定員オーバーになるほど多くの反響があったと言います。立ち上げのきっかけや“のろけ合う”に留まらない今後の展望を、代表のあつたゆかさんに聞きました。

“パートナーを大切にするスキル”はもっと世の中から評価されていい スキ活サロン主催・あつたゆかさんインタビュー

パートナーを大事にしたい人たちのためのオンラインコミュニティ「スキ活サロン」を運営するあつたゆかさんにインタビュー。

▶︎前編 「対応が神」「とにかく顔が好き!」 パートナーの好きなところを発表し合う会に潜入したら、幸せすぎる空間が広がっていた

■“たわいのない日常”が誰かの役に立つことがある

――「スキ活サロン」は、あつたさんがおひとりで立ち上げたんですよね。この活動を始めようと思ったのはどうしてですか?

きっかけはふたつあります。ひとつは、会社員として働く傍ら、複業でライターとして様々な夫婦や家族のあり方を取材してきたこと。

取材をしていると、ものすごく不仲な夫婦もいれば、結婚して何年も経つのにずっと仲良しな夫婦もいます。一夫多妻でうまくいっている家庭もある。この「うまくいく or いかない」の違いはどこで生まれるんだろう? と考えるようになりました。

もうひとつのきっかけは、私自身が結婚して、大好きな夫との日常をTwitterでつぶやくようになったことです。たわいのない会話なのに「勉強になる!」と言われたりと、思いがけない反響があって。

夫婦間の出来事ってふたりの中だけで閉じてしまうことが多いけれど、他の人から見れば新鮮だったり参考になったりすることがあるのかもしれない。

その気づきから、各カップルや家庭の仲良しのノウハウをシェアしたり、思いっきりのろけたりできる場所を作りたいと思って、「スキ活サロン」を立ち上げました。

――「のろける場」というより、良いパートナーシップのためのノウハウをシェアする場、という意味合いが大きかったんですね。実際に立ち上げてみての反響はどうですか?

コミュニティの1期生を10人限定で募集したら、1時間もしないうちに埋まってしまい、想像以上の手応えを感じました。

あとは、ある会社内の部活として支部が立ち上がったり、大阪でもやりたいという声をいただいて大阪支部ができたりと、いろんな反響がありました。もっとニッチな集まりになることを想像していたんですが……予想以上でしたね。

■「子どもが生まれたら変わるよ」の乗り越え方も、みんなで一緒に考えたい

2018年、同じ会社に勤める方と結婚したあつたさん

――「スキ活サロン」を立ち上げて、あつたさん自身に何か変化はありましたか?

夫とのなにげないエピソードをサロンメンバーに共有することによって、夫への感謝がより深まったり、夫の好きなところを再認識できるようになりました。

たとえば、私の夫は料理が好きでよく作ってくれるんですけど、スキ活サロンに「今日は夫がこんな料理作ってくれて嬉しかった」」とシェアすると、「これは嬉しい!」「手料理って幸せですよね」とみんなが反応してくれるんですよね。

夫婦関係が悪くなるのって、「相手が何かしてくれるのを当たり前だと思うこと」から始まるんじゃないかと思っています。どんなに気をつけていても、毎日一緒にいると相手の存在に慣れてしまうし、感謝の気持ちも少しずつ薄くなっていますよね。

でも、スキ活サロンでパートナーとのエピソードを共有することによって、「夫がやってくれていることは当たり前じゃないんだな」と改めて思えて。夫に対して感謝の気持ちを持ち続けられるようになりました。

――「子どもが生まれたら変わるよ」「新婚のうちだけだよ」というようなことを言われたりは……?

今のところはないですが、だからこそ活動する意味があると思っています。

夫婦やパートナーって、人間関係の中でも最も難しい関係性のひとつだと思っていて。「子どもが生まれたら仲は悪くなるよ」「新婚のうちだけだよ」とよく聞くからこそ、「じゃあそうならないためにどうすればいいんだろう?」「どうやって乗り越えたらいいんだろう?」をみんなで一緒に考えたいんです。

家庭の中でうまくいかないことがあったとき、夫婦内だけで閉じてしまうとどんどん険悪になっていきますが、スキ活サロンであればいろいろなライフステージの夫婦がいるので、気軽に相談できます。

実際、メンバーの中には奥さんの産後うつを乗り越えて円満な人もいるので、そういうノウハウをシェアできる場を作ればいいんじゃないか、というのが私の仮説です。

――ちなみに、普段コミュニティ内ではどんなことを話してるんですか?

Facebookグループでのコミュニケーションがメインなのですが、最近だとクリスマスの過ごし方を報告したりとか……。「SNSでは言えないたわいのない話」を、Twitterみたいに実況してますね。

「仲良しの秘訣」「クリスマスプレゼントどうする?」「おすすめの家電は?」とか、いろんなスレッドがあります。

―― 癒される(笑)。のろけだけじゃなく、かなり有益な情報交換をしているんですね。

そうなんですよ。「パートナーシップ」って、つまりは一緒に生活するということなので、人間としての向き合い方に加えて生活の知恵みたいなトピックもあって、話題に広がりがありますね。

「喧嘩したので仲直りの方法を知りたい」「過去の恋愛と同じ失敗を繰り返さないためにどうすればいい?」など、真面目な悩み相談もします。

――ここで聞いたら親身に教えてもらえる、という安心感がありますね。

はい! 「パートナーを大切にしたい」という人が集まっているので、とにかく優しくてあったかい人が多いです。

■良いパートナーシップについて考える人の“居場所”にしていきたい

――あつたさんご自身には、「理想のパートナーシップ」ってありますか?

「これが理想!」というのは、あまりないかもしれません。理想の形はふたりで作るものだから相手にもよるし、ライフステージによって変化していくものでもあると思っています。お互いが心地よい形を探っていきたいですね。

私、結婚式での「一生愛することを誓います」ということばに違和感があって。3組に1組が離婚しているこの時代に、結婚式で誓っただけで一生愛せるなんてそんな簡単なことないですよね。

――なるほど……。とはいえ、やっぱり「永遠の愛を誓う」のも理想ではあります。

以前ある方に、「哺乳類で一夫一妻の形をとる動物は、約3~5%しかいない」という話を聞きました。

人間は結婚したらひとりの相手とずっと関係を続けるのが自然と思われているけど、他の動物は毎年子づくりの相手が変わるのが普通。良好なパートナーシップを維持するのは、それくらい難しいということなんですよね。

もちろん、ずっと仲良くいられたらそれが一番だと思いますが、いろんな人の話を聞いて、その気持ちを持ち続けることの難しさも知っているからこそ、コミュニティメンバーで協力しながら乗り越えていきたいなと思っています。

――今後は「スキ活サロン」をどんなふうにしていきたいですか?

「パートナーを大事にするって素敵だよね」というムーブメントを作っていきたいです。

仕事の成功は多くの人から評価されたりメディアで取り上げられたりするのに、「家庭が最高に円満」という人は、今の社会システムの中では評価されづらいじゃないですか。

パートナーを大事にするスキルも、「マーケティングができる」「経営ができる」と同じくらい高度な能力だし、もっと評価されるべきだと思うんです。

――その視点は今までなかったですが、たしかに!

そうなんです! でもそのスキルを持っている当人は、自分がすごいことをしていると気づいていない。「あなたが持っているその能力は素晴らしいんだよ」ときちんと伝えていきたいですね。

あと、今のメンバーは新婚が多いのですが、妊活中の方、子育て中の方、子育てが終わった方など、いろいろなステータスのメンバーがいるコミュニティになればいいなと思います。多世代でノウハウを共有できたら、もっとコミュニティの価値が出てきますよね。

「パートナーを大事にしたいと思ったらとりあえず『スキ活サロン』に入っておこう」というコミュニティにしたいです。夫婦のロールモデルがたくさんいる、パートナーシップのデータベースのような。良いパートナーシップを考えたい人たちの“居場所”になっていったらいいなと思います。


Text/べっくやちひろ
Photo/高城つかさ

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DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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