!(ぴこん)さんの連載バックナンバー
・私が体験した「忘れられない最高のセックス」。その理由を考えてみた
・遊び慣れた男性の魅力4選
セックス観や自分の性癖をオープンに語ると、どんないいことがある? より良いセックスを求めて古今東西を駆け回ってきた!(ぴこん)さんが、「セックスやエロにオープンになること」のメリットを語ります。
匿名性が守られ、自分の欲求を隠す必要もない、そしてそれを受け入れてもらえる環境であるSNSには、性に奔放で楽しく性生活を語る人が多くいます。かくいう私もそのひとり。この居心地の良さに完全に浸っています。
今回はそんな私が、性にオープンに、積極的になることの良さについて綴ろうと思います。
私は小さい頃から自分の身体に興味があり、身体に害のなさそうなプラスチックの棒状のものを挿れてみたり、お風呂場でペットボトルにお湯を入れ、勢いよく自分の性器に当ててみたり、身体を丸めて自分の“中身”を調べてみたりを日常的にしていました。
ただ、えっちなことや男性に興味はあるものの、対面だと何も話せなくなってしまうタイプだった私は、創作された物語に自分を投影し、なんとなく男性の肉付きや息遣いを想像し、夢の中で抱かれるだけの女の子でした。
そんな妄想だけを数年間に渡り蓄えていた私にできた初めての彼氏。
唇を重ね、肌に触れ、若さ有り余る興味でお互いの身体を調べ合うあの時間が、私にとって人生で一番の幸福を味わった瞬間であり、本格的な性の目覚めの瞬間となりました。
そこからはもう、若さと勢いにのって場所も選ばずあらゆるところで彼氏の身体を見て触って舐めて……の繰り返し。
しかし、歳もほとんど変わらない彼氏が、私の興味と好奇心と性欲についてきてくれていない体感がありました。
相手のことを知りたくて、デートのたびにぺたぺたと触っていたのが、相手にとっては負担になっているのではないのだろうか。そう気付いてしまってから、お互いなんとなくモヤモヤし始め、お付き合いも上手くいかなくなり、その彼とは別れることになりました。
しかし、私の好奇心と探究心は増すばかり。もっといろんな人の身体を知りたい! 他の人がどんな反応をするのか見てみたい! 私にしか見せない弱い部分を覗いてみたい! という欲求が膨らみ、次第にいろいろな男性と身体を交わすようになりました。
その後は、暇さえあればアポを取り付け、1日3件男の家をはしごしたり、大好きなちんぽの待つ東京に遠征しに行ったりと、あらゆる形のちんぽと対峙してきた私。その経験から学んだことがあります。
「エロい女はモテる」
「エロい女」というのは、「簡単にセックスする女」ではなく、自分が抱かれたい男、もしくは抱きたい男に対してだけ積極的になる女性のことです。寂しさを埋めるためだとか、承認欲求を満たすためではない、搾取されないセックスをしている女性を指しています。
わかりやすく言うと、セックスを楽しんでいる女性です。
自分が惹かれる相手だけと、自分の好きなセックスをする。
求められても魅力やエロスを感じない相手にはまんこを委ねない。
自覚の有る無しに関わらず、これを守っている女性は、内に宿る意志の強さと滲み出るエロさから、絶えず男性から声がかかっている印象があります。
セックスやエロに対して前向きで、一緒に楽しめるタイプであることをパートナーに求めるのなら、自分自身も積極的に相手を誘ったり、新しいセックスの提案をしてみたりすることが、性生活の円満にも繋がっていくのです。
とはいえ、メリットばかりではありません。
毎日のようにセックスや好きなおちんちんの形についてツイッターで発信していると、知らない人から「僕のちんぽも見てください!」だの、「僕とも手合わせ(セックス)お願いします!」だの、悪意があるのかないのかもわからない性欲をぶつけられることがかなり多いです。
DMを解放していた時期なんかは、無言で性器の写真を送りつけて来られることもありましたし、セックスの話をしてる女は「ヤらせてくれそう」という安易な妄想の対象にされることもあります。
特に匿名性の高いSNSでの発信は、相手も生身の人間であることを忘れてしまうのか、デリカシーのかけらもない発言に傷つけられている人がかなりいます。
SNSは、自分が言いたいことを言える環境が整っていることには間違いありませんが、心無い言葉に傷つけられることもあるので、覚悟も必要です。
そんなデメリットもありつつ、エロに積極的になることの最大のメリットは、「自分と同じモチベーションを持った人に多く出会えるようになる」こと。
自分が明るくエロを発信していると、波長の合わない男性とはまず身体を重ねるに至ることもなく、「こいつ全然誘ってこないやん」とイライラすることもなくなります。
セックスを楽しむには、自分の感じる部分や相手にもっと触れてほしいと思う部分を自分自身で知ること。そして、どこをどうしてほしいとか、どうしたら気持ちいのだとかを相手に伝えてより良いコミュニケーションを取ること。
自分と同じくらいの熱量やセックス観を持った人と出会えると、面白いくらいに会話も弾み、身体の相性も良かったりするのです。
エロいことは好きな人とだけするべきだ、と私も思いますが、好きじゃない人としてきたエロいことも、「人とコミュニケーションをとる」「自分のことを伝える」「自分の知らない気持ちいい場所を知る」機会としてとても役に立ちました。
また、SNSでセックスやエロについて発信していくことで、自分の新しい一面や新しい性癖の発見に繋がったり、多様性に溢れる性の形がこの世にはたくさんあるのだという驚きを得られたりします。
自分の気持ちに素直になって、積極的にエロを求めていくことで、自分をよく深く知り、もっと自分を愛せるようになる。
私はそう思っています。
20歳。セックスを求めて三千里。セックスとツイッターに浸かりながら日々過ごしています。