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#2 心に効くのは週3ではなく毎日!【名越康文のストレスは正体を知れば、おそるるに足らず!】

日本って、実は、先進国の中でおそらく女性が最も体を動かさない国なんです。体が硬くなると、心も硬くなる。とすると、多くの女性が毎日ストレスフルだと感じているというのも納得できるかもしれません。

 #2 心に効くのは週3ではなく毎日!【名越康文のストレスは正体を知れば、おそるるに足らず!】

Vol.2
本当に変わりたければ、毎日5分のストレッチができるくらいの
心の強さを

日本って、実は、先進国の中で、おそらく女性が最も体を動かさない国なんです。
体が硬くなると、心も硬くなる。
とすると、多くの女性が毎日ストレスフルだと感じているというのも納得できるかもしれません。

私が考える、ストレスに対処するための対策として、
まず、生活習慣と運動が挙げられます。

きちんと、一定の時間に起き、活動し、睡眠するということは、健康的な生活を送る上での基本。
夜更かしや寝だめは、ホルモンバランスを崩す原因となりかねません。

そして、毎日体を動かすことをいとわない習慣を早めに身につけること。
毎日、心を爽やかにするためには、月3回で3時間するよりも、
たとえ3分でもいいので、毎日することが大切です。
別の例を挙げれば、筋トレとしては、3日に1回で充分だとしても、精神的には毎日でないと効果がありません。

人によっては、体を動かすというのは、どうしようもなくイヤなことでしょう。
でも、騙されたと思って、1カ月間毎日ストレッチしてみてください。
そうすれば、驚くほど心も軽くなるはずです。
一カ月、雨の日も風の日も、元気じゃない日も……、続けられるのは、ひょっとしたら、100人のうち1人だけかもしれません。でも、なかなか続かないということは、ずっとそのままの人生が続くということです。

たいがい動かないひとは、人のせいにして、無意識に内心で怒っているものです。気づかないうちに怒りを抑圧し、溜め込んでしまい、すでに心が鈍感になってしまっている場合も多々あります。
本気で現状を変えよう、という革命心がある人は、実際には少ないもの。
変わりたいのであれば、体を動かすことで、ストレスの感じ方も変わってくるはずなのです。

とはいえ、個人でそういった実践ができる強い意志を持った人は、ひとにぎりでしょう。100人のうち99人を救うために、私が提唱しているのは、職場単位での意識改革、“ワークサイズ”です。次回(第3回)では、その“ワークサイズ”について詳しくお話しします。

#1 体が硬いと心も硬い!? 【名越康文のストレスは正体を知れば、おそるるに足らず!】

https://p-dress.jp/articles/709

以前、まだ20代の女性が「ストレスで精神的に不安定になっています」という理由で、私のところに相談に来ました。そこで、まず、仰向けになって脚をまっすぐに上げてみるように指示したのですが、なんと30°程度しか上がらなかったのです。私は、彼女にせめて90°くらい上がるようになってくださいねと助言しました。

#3 “ワークサイズ”導入で能率アップ! 【名越康文のストレスは正体を知れば、おそるるに足らず!】

https://p-dress.jp/articles/722

Vol.3 職場単位でエクササイズ=ワークサイズで能率アップ!気がついたときでいいので、2〜3時間デスクワークをしたら、3分でも、ストレッチをするのが好ましいです。ですが、いざ、体を動かしましょう、ストレ…

#4 意外と筋力を使う?瞑想のススメ 【名越康文のストレスは正体を知ればおそるるに足らず!】

https://p-dress.jp/articles/723

もうひとつ、私がストレス解消におすすめしたいのが、瞑想。まだまだ、なじみがないかもしれませんが、瞑想というのは、疲れた心を軽くするのに、とても有効な方法なのです。

#5 知らない間に溜まっている?ストレスのサインをチェック!【名越康文のストレスは正体を知れば、おそるるに足らず!】

https://p-dress.jp/articles/724

日常で感じる小さな怒りを「仕方がない」と、無意識のうちに抑制しつづけてしまったり、あるいは怒りを感じすぎてボロボロになってしまったりしていると、それが蓄積して、気がついたときには、無気力状態となり、外に出ることすら億劫だといった状態になりかねません。

名越 康文

1960年奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業。大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院...

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