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#4 意外と筋力を使う?瞑想のススメ 【名越康文のストレスは正体を知ればおそるるに足らず!】

もうひとつ、私がストレス解消におすすめしたいのが、瞑想。まだまだ、なじみがないかもしれませんが、瞑想というのは、疲れた心を軽くするのに、とても有効な方法なのです。

#4 意外と筋力を使う?瞑想のススメ 【名越康文のストレスは正体を知ればおそるるに足らず!】

もうひとつ、私がストレス解消におすすめしたいのが、瞑想。
まだまだ、なじみがないかもしれませんが、瞑想というのは、疲れた心を軽くするのに、とても有効な方法なのです。

一見、ただ座っているだけのように見える瞑想ですが、実はけっこう難しいもの。

前回までの話では、心をほぐすために、毎日ストレッチをすることを推奨しました。

さらに、一歩進んで、体を動かせるようになってからの段階ではじめて瞑想ができるようになります。
きっちり座って10分でも体をじっと動かさないということは、実はすごく体力がいりますし、体幹を鍛える必要があるものです。
私自身も、3年ほど毎日やって、やっと安定して座ることができるようになりました。
しっかりした目的意識をもって取り組まなければ、ものの3分で、もうガタガタに心が崩れてしまいます。
瞑想というのは、背筋が伸びて初めて、瞑想の気持ちが宿るもの。
背中が丸まって崩れて行ったら、途端に、頭の中はぐちゃぐちゃになって、ただの妄想になってしまうのです。

目を閉じて、深くゆっくり呼吸をして、3分間でもじっと自分の心を観察すれば、いかに心というものが、瞬間瞬間でコロコロ変わる、連続性のないものであるかが意識できるでしょう。

そこでさらに集中力を高めてゆくと、その湧き立つ心が静まり、かわりにさわやかさが心に流入してくるわけです。是非正しい冥想をマスターして実践して頂きたいと思います。

名越 康文

1960年奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業。大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院...

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