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#3 “ワークサイズ”導入で能率アップ! 【名越康文のストレスは正体を知れば、おそるるに足らず!】

Vol.3 職場単位でエクササイズ=ワークサイズで能率アップ!気がついたときでいいので、2〜3時間デスクワークをしたら、3分でも、ストレッチをするのが好ましいです。ですが、いざ、体を動かしましょう、ストレ…

#3 “ワークサイズ”導入で能率アップ! 【名越康文のストレスは正体を知れば、おそるるに足らず!】

Vol.3 職場単位でエクササイズ=ワークサイズで能率アップ!




気がついたときでいいので、2〜3時間デスクワークをしたら、3分でも、ストレッチをするのが好ましいです。

ですが、いざ、体を動かしましょう、ストレッチをしましょう、と言っても、ひとりでやっていると周りの目が気になってしまい、なかなか実践できないのが、日本の職場環境ですよね。上司の目を気にして、“付き合い残業”をしてしまうという文化も、まだ少なからずあるのが現状です。

残業をなくしなさい、能率を上げなさい、と言うのであれば、
職場が率先して、生活環境の改革をするというのが現実的かつ理想的です。

今、体操などの短時間エクササイズを職場に取り入れる=ワークサイズを広める活動を、事務用品メーカーの(株)イトーキがすすめようとしており、私もおおいに賛同しています。

12時間の仕事時間を、10時間に減らそうとするのであれば、仕事の途中でも決まった時間には、一斉にエクササイズをするワークサイズを取り入れるのがとても効果的だと考えられます。
そうすることで能率も上がり、結果、仕事時間が短縮され、1〜2時間の睡眠時間も増え、食事も定期的にとることができます。
ストレスの根本的な解消法は、きちんと睡眠をとることですので、ワークサイズでストレスフリーな職場へ一歩近づくことができるはずです。

職場のストレスをなくすなら、まずは上司が率先してマネジメントすること。
上司がにこやかにしていないと、部下はにこやかにできないものです。
(株)イトーキの社長は、いつも明るく笑顔ですが、それによって、社員のみなさんも明るく楽しそうな、とてもいい雰囲気で仕事をしていると思うのです。

上司は、いわば職場というデスクトップ画面における壁紙のような存在です。コンディションの悪い状態でいると職場の空気に直接影響します。
日頃、重責を抱えて大変であるからこそ、上司の皆さんには、ワークサイズをとりいれ、いつもハッピーでいていただきたいものです。

名越 康文

1960年奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業。大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院...

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