/
こちらもおすすめ
\
・「男性が恋愛で優位に立ちたがるのは、あなたを守りたいから」・「彼との気持ちの温度差がつらいなら、『期待』を手放してありのままを受け止めてみる」
ですが、言葉を大切にする男心がわかっても、肝心なときに伝えてくれないのでは意味がないとも思いますよね。
上の女性のように、ケンカしたときなどはあえて気持ちを知りたい、伝えてほしいと願う人は多いでしょう。むしろ、そんなときに言えない彼氏の姿を見ると、「本当に愛してるの?」と疑問に思うのが一般的です。
「好き」「愛してる」という言葉を求められれば求められるほど、男性は頑なになります。
大切な気持ちを女性に「言わされた」形になるのは、プライドが許しません。
本当は、自分がひとこと「好きだよ」と言えば、彼女が安心してくれることはわかっています。言ってほしいと思う女性の気持ちは理解できるけれど、それでも、そこで口にしてしまうことは本意ではありません。
「好きって言ってよ!」という彼女の叫びが届くのは、関係を失う危険があるとき。「いま言わなかったらこの人を失ってしまう」という危機感を覚えたとき、男性は愛を伝えようとします。
では、上の男性は、彼女から別れ話を切り出されたときに、なぜ自分の気持ちを口にしなかったのでしょうか。
自分が「好き」と言わないことで彼女を不安にさせ、関係が悪化している。彼女は自分と向き合うことに疲れ、離れようとしている。本来なら、こんなときこそ「愛してる」と伝えるべきですよね。
男性の中には、愛情を口にすることに不安があります。本当は好きだけれど、目の前の彼女はもう自分を愛していない可能性が高い。それなら、今さら好きだと伝えたところで意味はない。不要な傷を負う必要はない。これが実感です。
自分に自信のない男性ほど、確実に受け止めてもらえる確信がないと、気持ちを伝える勇気を持てません。「愛してる」が自分にとって大きな責任を伴う言葉だからこそ、相手にもOKをもらえる状態でないと、なかなか言えないのですね。
彼にとって、「別れたくない」が精一杯の愛情表現になります。それが「好き」の代わりだけれど、彼女は受け入れませんでした。「愛してる」と言えないばかりに、大切な女性を失ってしまうこともあります。ですがそれは、男性自身が選んだ結末でもあるのです。
「好き」「愛してる」と彼氏が言ってくれなくても、不安になることはありません。「言ってくれないから愛されていない」のではなく、「言うときじゃないから言わない」だけ、と考えてみてください。
男性の中で愛情は蓄積されていきます。ささいな日常の出来事でも、仕事が終わった後で彼女からもらう「今日もお疲れさま!」のひとことで癒される、という男性は大勢います。
そんな気持ちの欠片が心に積もっていって、愛してるという感情は強く太く、揺るがないものになるのです。好きと言ってくれないから、と自分の気持ちを出し惜しみすることこそ、女性が避けたいものです。言葉を駆け引きのように扱われると、男性は恋心を育てる気を失います。
確かに普段から「好き」とは言われない。でも、風邪を引いたと言えば病院に連れて行ってくれたり、仕事が忙しいと言えば励ましの言葉をくれたり。会えば優しくハグしてくれたり、自分の好きな銘柄の紅茶を用意しておいてくれたり。
彼の愛情は、きっといろいろなところで見つけることができるはずです。自分の精一杯の愛情表現をちゃんと受け止めてもらえることを、男性は望みます。また女性の気持ちに応える姿を見せることで、大切にしていると伝えようとします。
彼女が笑顔で自分と過ごしてくれることが、男性にとって何より幸せなのです。言葉にとらわれず、そこで愛情をはかろうとしないこと。愛があふれたとき、男性の口からは自然と「愛してる」の言葉が出てきます。
※ この記事は2018年1月25日に公開されたものです。