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男性が好きな女性に「愛してる」と言わない理由 2/2


■女性の不安より自分のプライドが優先する男性

ですが、言葉を大切にする男心がわかっても、肝心なときに伝えてくれないのでは意味がないとも思いますよね。

上の女性のように、ケンカしたときなどはあえて気持ちを知りたい、伝えてほしいと願う人は多いでしょう。むしろ、そんなときに言えない彼氏の姿を見ると、「本当に愛してるの?」と疑問に思うのが一般的です。

「好き」「愛してる」という言葉を求められれば求められるほど、男性は頑なになります。

大切な気持ちを女性に「言わされた」形になるのは、プライドが許しません。

本当は、自分がひとこと「好きだよ」と言えば、彼女が安心してくれることはわかっています。言ってほしいと思う女性の気持ちは理解できるけれど、それでも、そこで口にしてしまうことは本意ではありません。

「好きって言ってよ!」という彼女の叫びが届くのは、関係を失う危険があるとき。「いま言わなかったらこの人を失ってしまう」という危機感を覚えたとき、男性は愛を伝えようとします。

■自分に自信のない男性は、受け止めてもらえないことを恐れる

では、上の男性は、彼女から別れ話を切り出されたときに、なぜ自分の気持ちを口にしなかったのでしょうか。

自分が「好き」と言わないことで彼女を不安にさせ、関係が悪化している。彼女は自分と向き合うことに疲れ、離れようとしている。本来なら、こんなときこそ「愛してる」と伝えるべきですよね。

男性の中には、愛情を口にすることに不安があります。本当は好きだけれど、目の前の彼女はもう自分を愛していない可能性が高い。それなら、今さら好きだと伝えたところで意味はない。不要な傷を負う必要はない。これが実感です。

自分に自信のない男性ほど、確実に受け止めてもらえる確信がないと、気持ちを伝える勇気を持てません。「愛してる」が自分にとって大きな責任を伴う言葉だからこそ、相手にもOKをもらえる状態でないと、なかなか言えないのですね。

彼にとって、「別れたくない」が精一杯の愛情表現になります。それが「好き」の代わりだけれど、彼女は受け入れませんでした。「愛してる」と言えないばかりに、大切な女性を失ってしまうこともあります。ですがそれは、男性自身が選んだ結末でもあるのです。

■男性の愛情は蓄積されていく

「好き」「愛してる」と彼氏が言ってくれなくても、不安になることはありません。「言ってくれないから愛されていない」のではなく、「言うときじゃないから言わない」だけ、と考えてみてください。

男性の中で愛情は蓄積されていきます。ささいな日常の出来事でも、仕事が終わった後で彼女からもらう「今日もお疲れさま!」のひとことで癒される、という男性は大勢います。

そんな気持ちの欠片が心に積もっていって、愛してるという感情は強く太く、揺るがないものになるのです。好きと言ってくれないから、と自分の気持ちを出し惜しみすることこそ、女性が避けたいものです。言葉を駆け引きのように扱われると、男性は恋心を育てる気を失います。

確かに普段から「好き」とは言われない。でも、風邪を引いたと言えば病院に連れて行ってくれたり、仕事が忙しいと言えば励ましの言葉をくれたり。会えば優しくハグしてくれたり、自分の好きな銘柄の紅茶を用意しておいてくれたり。

彼の愛情は、きっといろいろなところで見つけることができるはずです。自分の精一杯の愛情表現をちゃんと受け止めてもらえることを、男性は望みます。また女性の気持ちに応える姿を見せることで、大切にしていると伝えようとします。

彼女が笑顔で自分と過ごしてくれることが、男性にとって何より幸せなのです。言葉にとらわれず、そこで愛情をはかろうとしないこと。愛があふれたとき、男性の口からは自然と「愛してる」の言葉が出てきます。

※ この記事は2018年1月25日に公開されたものです。


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ひろた かおり

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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