彼との気持ちの温度差がつらいなら、「期待」を手放してありのままを受け止めてみる
彼のために尽くしているのに、何だかいつも素っ気ない態度。本当は好かれてない? こんな不安は、一方的な期待とのギャップから生まれます。望み通りの反応を求められると、男性は逆に愛情を伝えにくくなるものです。気持ちの温度差を感じてつらいときは、心のフィルターを外して、ありのままの彼を受け止めてみてください。
■期待とのギャップがつらくなる
「彼からの愛情表現が少なくて、好かれているか不安」
「私ばかり好きみたいでつらい」
彼との気持ちに温度差を感じるとき、“愛されていないのでは”という不安が生まれます。
・彼の喜びそうなことをしても反応が薄い
・会っていても彼のテンションが変わらない
・キスやハグなどのスキンシップがない
これらには、「好きなら当然こうしてくれるだろう」という期待が込められています。
誰だって、愛する男性には気持ちに応えてほしいですよね。
特に女性は、愛されている証拠を手にして恋心を高めたい気持ちが強いので、自分の思い通りの反応でないと不満を抱きがちです。
彼のために早起きしてお弁当を作り、家まで届けたのに、彼からはいつも「ありがとう」の言葉だけで終わってしまう。
嬉しいなら、どうしてもっと感激した様子を見せてくれないの? とがっかりしてしまった、という話をある女性から聞きました。
彼女は、普段から連絡が少なく、LINEのやりとりもすぐ終わってしまう彼に疑問を抱いていました。
彼女のほうは、マメに電話もするし、休みの日は彼の都合に合わせて会うし、彼に喜んでもらいたい一心でお弁当を作ったり、栄養ドリンクを差し入れしたり、献身的に尽くしています。
でも、そんな彼女の努力もあまり効果はなく、彼のほうは一向に彼女に夢中になる気配がないそうです。
「本当は好かれてないのかなぁ?」
私ばかり好きみたい、とため息をつきますが、私から見れば、彼女は十分愛されているし、彼は彼女の気持ちに応えているつもりのはずです。
彼女が不安なのは、彼の反応がいつも期待はずれに終わるから。
「もっと喜んでほしい」「私を褒めてほしい」「愛してほしい」。こんな気持ちが満たされないことが、「愛されていない」という結論に結びつきます。
そこに、彼の姿はありません。
彼女がほしがっているのは、「自分の思い通りに振る舞ってくれる彼」。
お弁当を届けたときには「すごい! 俺のために朝早くから作ってくれたんだね、ありがとう!」と感謝感激のキスをプレゼントしてくれる彼しか受け入れられません。
それが彼女にとって「愛されている証拠」になるのです。
こんな「期待とのギャップ」が、彼との温度差を感じる原因になります。
■「期待」が見えると人は尻込みする
彼のほうはどうでしょうか。
彼女が朝から手作りのお弁当を届けてくれて、嬉しくない、ということはありませんよね。
わざわざ家まで来てくれて申し訳ないとも思うし、彼女の愛情の大きさに感謝もするでしょう。
ですが、「早起きしたんだよ」「あなたの好きなものばかり作ったんだよ」と、「あなたのために」という下心が見えると、男性はお返しを用意しなければならないプレッシャーを感じます。
お返しとは、つまり彼女の期待に応えることです。
「お弁当を作るために早起きしてくれたんだね」「俺の好きなものを覚えておいてくれたんだね」と、彼女が欲しがっている言葉はわかります。
でも、同時に「本当は俺のためじゃなくて、褒めてほしいから作ったのかな」という考えも浮かぶのです。
嬉しいし感謝もするけど、彼女の期待に応える気にはならない。
だって、それは心からの言葉じゃないから。
こんな態度をとってほしいという期待が見えると、男性は尻込みします。
安易に応えて彼女を喜ばせる自分に男らしさを感じないし、彼女の期待(下心)を満足させても自分は満たされないのですね。
だから、「ありがとう」のひとことしか言えなくなります。