赤と緑が映えるクリスマスパンリース【天然酵母のパンレシピ#6】
自家製天然酵母パンとフランス菓子の教室「MINAMINA(ミナミナ)」を主宰する山田美奈さんによる、自宅で気軽に作れる天然酵母のパンレシピを紹介する連載。第6回目はクリスマスカラーでテーブルを彩り、そのまま切り分けていただける「パンのクリスマスリース」のご紹介です。
■天然酵母のパンレシピ#6「赤と緑が映えるクリスマスパンリース」
クリスマスシーズン、ドアにクリスマスリースを飾るのを習慣にする方も多くなってきました。
クリスマスリースのイメージそのままに、くっきりしてレトロ感のあるドレンチェリーの赤と緑が映え、見て楽しく食べて美味しく、クリスマスのテーブルをまあるく囲める「パンのリース」を焼いてみませんか?
実際に飾るのには向きませんが、華やかで食べてもちゃんと美味しいレシピになっています。
■材料(直径25センチ1台分)
・強力粉 125g
・薄力粉 80g
・きび砂糖 12g
・塩 3g
・白神こだま酵母(顆粒状) 3g
・ぬるま湯(35℃) 95g
・バター 12g
・ピーナッツバター 20g
・ローストアーモンド(粗く刻む) 15g
・ざらめ 20g
・ドレンチェリー 赤、緑各3粒
1、ボウルに強力粉、きび砂糖、塩、酵母を入れ、真ん中にくぼみを作る。
ぬるま湯をくぼみめがけて入れ、真ん中から壁を崩すようにヘラで
まとめる。ひとかたまりにまとまったらこね台に出し、こね始める。
今回はリースの形に細工するため、水分は少なめで硬めの生地。しっかり力を入れてこねる。
2、なめらかになり、生地を少量のばしてみて粗い膜状になるまでこねたら、バターを加える。
さらにこね、伸ばしたときに薄い膜状になるまでこねる。
3、ビニール袋に入れ、冷蔵庫で一晩1次発酵させる。
写真左は発酵前、右は発酵後の大きさの目安(写真は別生地で撮影したもの)。
作業をそのまま進める場合は、35℃のところで約50分1次発酵させる。
ホームベーカリーをお持ちの場合は、「1次発酵終了までの生地作りコース」(*)で
生地を作っても楽です。
*機器によってコースの名称は異なります。
4、発酵終了したパン生地は、使用する30分くらい前に冷蔵庫から出す。
打ち粉をしたこね台で正方形になるよう、軽くガス抜きをしながら伸ばしていく。
ビニールをかけて10分休ませる(ベンチタイム)。
5、めん棒でたて20cm、横30cmの大きさの長方形に伸ばす。
さらに用意したピーナッツバターを周囲2cmくらいを残して塗り広げ、
粗く刻んだローストアーモンドとざらめを散らす。
6、端からくるくるとしっかり目に巻いて、巻き終わりを閉じ、転がして形を整える。
7、根元の3cmを残して半分にカットし、断面の層が見えるように整えながら生地をねじっていく。
8、オイルを塗った10cmのセルクル(製菓用の道具のひとつでリング状)や同じくらいの大きさ
のステンレスや耐熱ガラスのボウルを中心にし、編んだ生地を外側に置きつなぎ目を閉じる。
9、35℃のところで50分仕上げで発酵させ、半分にカットしたドレンチェリーを押し込みながら
のせる。
190℃に予熱したオーブンで約30分焼く。冷めたら好みのリボンを飾る。
<mina’s tips>
ピーナッツバターにはクリーミータイプとクランチタイプがあります。
お好みによって使い分けましょう。
ドレンチェリーはフルーツケーキなどに使われるチェリーの砂糖煮。
製菓材料店やスーパーマーケットで手に入ります。