住宅は消費税が上がった今が、意外と買い時。
消費税が上がったのに、住宅購入がおススメできる理由を紹介します。
ゴールデン・ウイークが終わり、また夏休みまでがんばって働かないといけない時期になりましたね。
アラフォーともなれば、けっこう長い間人生やってるから、この繰り返しにちょっぴり飽きている人もいるのでは? ファミリー世帯であれば、進学・進級など、子どもに絡んだライフイベントがあるので気が紛れるけれど、シングルやDINKSの場合、イベントといえばせいぜい旅行くらい。人生に刺激がなくなって、退屈を感じることも多いのではないでしょうか。そして、そんなときかな。「家でも買おうかな」って思うのは……。
世の中に目を向けると、消費税が上がる前に、一生で一番大きい買い物であるお家を買った人がけっこういたみたい。でもね、実は、消費税が上がる前より、今のほうがお得な場合があるのです。
それは、政府が駆け込みの反動を抑制するため、「住宅ローン減税」の拡充や「住まい給付金」という制度を作ったから。みずほ総合研究所の試算によれば、年収400万円と800万円以上の世帯では8%になってから購入したほうが、有利なケースも出ています。
住宅ローン控除(正式には住宅借入金等特別控除)は、自分が住む家を、住宅ローンを利用して購入した場合に、一定期間にわたってローン残高の一定割合を所得税・住民税から控除してくれるというもの(現在は10年にわたって残高の1%を控除)。今回の増税にあたって、これまで最大200万円(認定住宅は300万円)だったのが、400万円(同500万円)に拡充されたのです。ただし、これは払っている税金から控除するので、もともと収入が多くて、税金をたくさん払っていないと十分に活用しきれない。
そこで誕生したのが「すまい給付金」。
こちらは収入が一定以下の人が住宅を購入した場合に、最大30万円(10%時50万円)の給付金を受け取れるもの。収入の目安は、8%時で510万円以下(10%時775万円以下)……とあるけれど、これは専業主婦世帯、中学生以下の子ども2人のケース。シングルの会社員だと扶養がないぶんハードルが上がって、8%時で約460万円(10%時730円)以下というところでしょうか。(詳しくは、下記のサイトでシミュレーションできます。
http://www.sumai-kyufu.jp/simulation/kantan/ )
国の制度以外にも、駆け込み需要の反動で買い手の交渉力が強まっている今は、値引きの可能性大。将来的に景気が回復すれば、場所によって不動産価格が上昇したり、金利が上がっていく可能性もあるので、家を買いたいと思っているなら、今年のうちに探すのがいいかもしれません。
消費税が予定どおり来年10月に10%に引き上げられるかどうかは、年末の景気判断で決まります。増税が決まった場合には、その半年前の来年の3月末までに契約しておかないと8%の適用にならないので注意が必要です。
※そもそも土地や、中古住宅の個人間の売買には、消費税はかかりません。