男性が恋愛で優位に立ちたがるのは、あなたを守りたいから 2/2
・喧嘩をしても謝らないとか、些細なことでも自分の意見を通したがる
・彼女のことを褒めない、感謝しない
など、一見マイナスに見えるこれら男性の態度は、女性にしてみれば「私より上にいたがっている」「私より優位だと思いこんでいる」など、どうしてもプラスの方向には受け取れないものです。
プライドが高いのが男性とはよく言いますが、プライドの中身は何でしょうか。振る舞いに自信を持っている自分、彼女に「すごい」と思われ、頼りにされる自分です。
謝ってしまうのは自分のミスを認めること。それは彼女に「(間違いを犯す)頼りない彼氏」のレッテルを貼られることになるかもしれません。自分の価値が下がるようなことは徹底して避ける。そんな一面も多くの男性は持っています。
本当は、潔く謝ることこそ男らしいし、彼女の機嫌も直るとわかっていても、そこで折れてしまうと威厳が保たれない、と考えるのですね。
謝っても、もし許してもらえずに振られるかもしれません。それなら、我を通すことで自分のプライドを守ることを男性は考えます。決して彼女のことを下に見ているわけでも、ないがしろにしたいわけでもありません。
女性は自分の気持ちを理解してもらえないと思って悲しくなりますよね。その裏で、彼氏のほうはもっと深く、彼女を傷つけた自分、ダメな自分を感じて後悔の念でいっぱいかもしれません。それでも、そんな自分を見せるのは男らしくないと思って、自分のプライドを優先させます。
これがネガティブな方向に現れると、すぐに「もう別れよう」と言い出すことで彼女の気持ちを試すようになります。好きなら引き止めるだろう、まだ付き合いたいとすがってくれるだろう。
自分に自信のない男性ほど、彼女を愛している気持ちを隠したがります。受け入れてもらえなかったときに傷ついて苦しむし、先に相手の愛情を確認できればそれで安心できるからです。身勝手で一方的なやり方であっても、こうすることでしか自分の価値を確かめられない男性もいます。
■好きな女性は守りたいと思うのが男性の本音
「頼られたい」のは、何かあったときに力になるとか、いろいろなことを教えるとか、表面的なことだけではありません。男性が考える「頼られる」とは、彼女に「あなたに側にいてほしい」と存在を望まれることです。
何より、彼女に自分の存在を認めてほしい。カッコいい、男らしいと思われたいのは優位に立ちたいからではなく、それが彼女にとって一番の自分であると思っているからです。
彼女と衝突してまで自分を崩せないのは、ある意味男らしいとは言えないと感じる女性もいるでしょう。あなたのほうはただ、彼氏と幸せな良い関係を築いていきたい。願いはそれだけなのに、どうして男性はそれを邪魔するように素直になってくれないのか。
それは、男性の中では愛情が大きくなると、彼女を「守りたい」と思うから。お付き合いが進んで、結婚の2文字が彼の頭をよぎるとき、そこには「頼られたい」を超えて彼女を「守りたい」気持ちがあります。
結婚のような人生の一大事は、特に家族を背負って養っていく役割を担うことが多い男性にとっては、中途半端な気持ちでは決められません。この女性と生きていこうと決心するのは、この人を一生守ろうという覚悟ができたときです。
好きな女性を一生かけて守ることこそ、男性が持つ本当のプライド。彼女を守れるくらい、頼れる自分でありたいと思うために、ときには自分を押し通して存在を主張するのですね。
■男心を汲んだ行動が愛情を引き出す
それじゃあ、自分は我慢するしかないのかな、とも思いますよね。好きだから素直になれない、我を通すことがあるのはわかったけど、じゃあ、衝突するたびに自分が折れないといけないの?
一番良いのは、そんな男心をこちらからどんどん汲み取っていって、彼を満足させてあげることです。「ガキ大将のような子どもっぽさ」だなと筆者は思うのですが、張り合うとこちらが疲れます。
私を傷つけたいわけじゃないんだとわかれば、その場は自分が引いて、彼の気持ちをなだめてあげることもできます。そのほうが嫌な感情を加速させずに済むし、彼の態度を責めればそれだけ解決から遠ざかるからです。
そのあと、落ち着いたときに改めて自分の気持ちを伝えます。冷静になれば男性のほうも自分の非を認めやすくなります。男性は、本当はあなたが自分のせいで傷ついていることも自覚しているし、また、あなたがすごい人であること、自分より賢い人であることもわかっています。
ただそれを口にするのは男らしくないから、言わないだけなのです。実は俺のほうが尻に敷かれている……と気がついていながら、折れてくれるあなたに内心は感謝の気持ちでいっぱいのはずです。そんな女性こそ、これからも全力で守っていきたいと彼は思うでしょう。
※ この記事は2017年11月30日に公開されたものです。