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別れを告げられた男性の心理。引き留めないのは、プライドが邪魔をするから

意を決して別れ話を切り出したのに、何だか彼はあまりショックを受けていない様子……。そんなとき、「愛されてなかった」とショックを受ける女性は多いですが、振られた側の男性だって大きな悲しみを感じています。引き留めないのは「男のプライド」があるから。別れを告げられたときの男性の心理についてご紹介します。

別れを告げられた男性の心理。引き留めないのは、プライドが邪魔をするから

■「好きなら別れに反対するはず」は通じない男性の心理

「3年ほど付き合った男性がいました。不器用な人で愛情表現はほとんどなかったです。喧嘩をすれば意地を張って、すぐに別れ話を持ち出すような付き合いが嫌で、距離を置こうと半年会わなかった時期もあります。結局、いつも私が折れて付き合いを再開させてきましたが、素直になってくれない彼との時間をあまり楽しめなくなり、ほかの男性に目が向くようになりました。

私が自分以外の男性の話をすると不機嫌になって嫌味ばかり言うけれど、「好きだ」とか自分の気持ちは絶対に言いません。そんなときにまた喧嘩してしまい、彼からは他人行儀なLINEで今後の約束もなしにするようなメッセージが来ました。これ以上はもう無理、と思い「縁を切りたい」と言ったのですが、彼氏の方は「わかった」とあっさり受け入れて、あぁやっぱり私のことはそれほど好きじゃなかったんだなと痛感しました。

しつこく何度も『縁を切りたいんだよね?』『縁を切るって他人になることだけど?』と言われたけど、何を確認したいのかわからず最後は『あなたの好きにしていいよ』と言って終わりました。目の前で「じゃぁお互いの連絡先を消そうか」とスマホを出してきたり、最後まで傷つけられっぱなしでした。

これまでの3年間は何だったんだろうと思うと虚しくなるけど、私はちゃんと彼と話し合おうとしたし、別れて悔いはありません。

その夜、元彼になったその人から「つらいけど、仕方ないよね」「今は我慢するしかない」と未練たらたらのLINEが来たけど、今さらどうしてこんなことを言うのかわかりません。嫌だったら別れ話が出たときに言えば良かったのに、後から気持ちをぶつけられても……」(32歳/受付)

彼女が間違えているのは、 “あっさり別れを受け入れたんだから、自分のことはそれほど好きじゃなかったんだ” という部分。「私のことが好きなら別れに反対するはず」と思うかもしれませんが、実際、彼女から別れ話を切り出されてすがる男性はそう多くありません。もちろん、彼女の方に別れ話で彼の気持ちを確かめるような意図はありません。

本当に縁を切りたいと思ったからこそ、つらい話でもきちんと筋を通そうと、彼と最後に向き合うことを決めました。

ですが、いきなり別れようと言われた男性の方は、何も心の準備はできていない状態。予感はあったかもしれないけれど、いざ目の前で関係の終わりを告げられると、すがったり反対するような余裕もなく、ただ女性の話を聞き入れるばかりになるのが男性の素の姿。“別れに反対しないから” “自分からつながりを絶とうとしているから”と、表面の態度ばかり見て好かれていなかったんだと決めつけるのは、まだ待ってくださいね。

■別れを告げられた男性は、相手の気持ちを受け入れることでプライドを保つ

男性はプライドが高い生き物といいます。
“自分をカッコよく見せたい”“頼れる男性と思われたい”、こんな男性の気持ちは、好きな女性に対してこそ強く出るものです。

上記の男性の場合は、普段から愛情表現がなくて、気持も素直に伝えてくれない一面があります。確かにそれは、愛されていると実感したい女性にとっては物足りないし、不安の元にもなるでしょう。

ですが、「じゃあ、あなたには何もしてくれなかったの?」と訊いてみると

・彼の方からは誘われないけど、言えば会ってくれた
・忙しいときでも時間を作ってくれた
・約束があるときは自分から迎えに行くことを申し出てくれた
・セックスを無理強いするようなことはなかった
・ご飯を作れば感謝してくれた


と、彼女を大切に思う行動が多くあるのです。

不器用な男性ほど、自分から手を伸ばすことをためらいます。自分の振る舞いが彼女に気に入ってもらえるか自信がないし、機嫌を損ねたくない。それなら、彼女の気持ちに応えることで愛情を伝えようとします。

会おうと言わないのは、自分から言わなくても彼女が誘ってくれるから。それは甘えかもしれませんが、彼女から連絡が来なくなれば、必ず彼の方から声がかかります。

積極的に愛情を伝えることはしないけれど、彼女の気持ちはしっかり受け入れる。そんな姿勢だって、男性のプライドです。

彼女から別れ話を切り出されたときも、内心ではショックだし、別れたくなかったかもしれないけれど、彼女の別れたい意思を尊重することで自分のプライドを保とうとします。

本当に愛情が薄いなら、罵詈雑言吐いて一方的に別れを言い出す彼女を責めて、何とか溜飲を下げようとするでしょう。傷つけられた自分の気持ちを回復するためだけに、彼女を罵倒することだってあります。

それをしないのは、彼女のことが好きだから。最後まで自分の気持ちを飲み込むことで、崩れそうになる自分の心を何とか踏ん張らせる。男としてのプライドを守るために、好きな女性の前ではショックを隠す。

それが、別れを“受け入れるしかない”男性の心理です。

ひろた かおり

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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