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手帳はデジタル派ですか、紙派ですか?【経沢香保子】

予定管理はデジタルツールひとつ、という方は多いのでは。そんななか、あえて手帳を使うことを勧めたい。夢や目標を叶えるための計画を考え、手帳に書き出し、常に見返そう。そんな習慣を持つことで、人生は自分のシナリオ通りに進んでいく、と実感できるはず。

手帳はデジタル派ですか、紙派ですか?【経沢香保子】

皆さんは手帳を使っていますか?

私は26歳で起業したときに手帳をやめ、以来ずっとデジタルツールで、スケジュールを管理してきました。

社長になったらスケジュールは常にオープンにしておいて、社員が必要に応じて打ち合わせを入れることができたり、自分がどんな商談をしているのか、どんな風に1日を過ごしているのかを皆に共有できたりするのが、プラスだと考えたから。

プライベートのスケジュールも入れている。それが不便だと思ったこともなく、むしろ効率的だとさえ思ったまま、気づけば17年が経過。

■17年デジタルツールで予定管理していた私が、手帳を使い始めたきっかけ

転機が訪れたのは今年の中頃のこと。会社が新しい期を迎えることもあり、今後の計画を考えていた。

これからの3年間をどう経営していくのか。最高の結果を出すには、具体的にどういう計画で進めていくのか。それを実現するために、私自身はどうやって最高のパフォーマンスを出すのか。

さまざま思い巡らせていると、ふと、尊敬する方から「デジタルツールだけでのスケジュール管理は TO DOをこなすだけの人生に似ている」との言葉が耳に飛び込んできて、それが胸に刺さった。

確かにそうだ。私は結局、TO DOだけの人生になってないか?

いつも、今週はどんな予定があるのか、今月の予定の埋まり状況はどんな感じか、眺めることはしてきた。そして、前夜や当日の朝には「本日のスケジュール」を確認し、しっかりと忠実に守ってきた。もしかしたら、それをこなすことが人生のほとんどになっているのかもしれない、というくらい。

もちろん、プライベートだって、常にイメージしていることはあった。娘にどう生きてほしいか。家族をどうやって幸せにするか。周囲とどうやって信頼関係を構築するか。人生を充実させるために、健康管理は最低限どういうものが必要か。120歳までしっかり生きるにはどうするかetc.。でも、それはあくまでも「頭の中で描いていただけ」かもしれない。

まるで、自分の人生は、デジタルツールに記録されたスケジュールを完璧にこなすことにエネルギーの大半を注ぎ、残った余白にわずかに入れているのがプライベートであるかのように。

■あえて手書きすることで、イメージがリアルに力強く刻まれる

でも、人生の主役はあくまでも自分自身だ。だったら、自分でストーリーを描くのだ。夢を持ち、それを目標にし、計画に落として、手帳に書く。仕事の予定だけではなく、プライベートの目標と予定も一緒に、だ。

「仕事」「家族のこと」「健康管理」「お金の計画」など、分野別にそれぞれ明確な目標を立て、自分の手で手帳に書き出してみよう。

思い立って手帳を買い、頭の中にある人生のイメージをデザインし、分野別にどんどん目標にし、数値化して、タイムスケジュールを区切って手帳に「手書き」で書き込んだ。すると、不思議と力がみなぎるのを感じた。

確かにスマホで入力するのもいいかもしれない。でも、手で書き込むことで、イベージがよりリアルに、力強く刻み込まれる気がしたのだ。そして、人生に統一感が出た感じがした。

私の手帳には後ろのノート部分に人生全体の3大目標が書いてあって、そのために上っていくべきステップが書かれている。

いわゆる手帳部分には、毎月別ページの縦軸にプロジェクトが書いてあって、横軸は1カ月の30日が並んでいる。今月のプロジェクトは合計8つだ。会社のことが3つ、家族のことが3つ、お金のことが1つ、健康のことが1つ書かれている。

■手帳に目標や計画を書き出し、見返す習慣をつけると、力があふれてくる

そして、手帳をより効果的に使うには、書くだけではなく、毎日毎日それを見直すこと。できれば1日に複数回見直すといい、と聞いた。

朝晩だけでなく、タクシーでの移動中に、何度も何度も見直した。進捗を見るだけではなく、実行する途中で、気づかされた言葉や、注意すべきポイントをどんどん書き込んでいるので、その言葉も胸に刻みつけた。

取り組んで1ケ月程度ではあるけれど、人生が全然違うものになったように思う。書いた瞬間が「始まり」で、幾度となく見直すことで、人生が整っていくような感覚があるのだ。

手帳のおかげで人生が充実してきた。そして、人生というのは夢があるものだなと改めて感じ、そして、人生というのは自分のシナリオ通りに進んでいくものだなと、強い希望が持てるようになった。

デジタルツールもいいけれど、手帳も素晴らしい。手帳にはまっていた人の気持ちを理解できて、同時に尊敬の念を抱いた。私も仲間入りさせていただくことにした。手帳初心者なので、どうぞよろしくお願いします。

Podcast配信をスタートしました!

Podcastを始めました。毎週1回、ラジオ番組のようにスマホで配信しています。第2回目は手帳の話についてもう少し詳しく語っています。興味がある方は無料でダウンロードできるので、ぜひ聞いてみてくださいね。
https://itunes.apple.com/jp/podcast/経沢香保子の起業も人生も味わい尽くす/id1272616936

経沢 香保子

桜蔭高校・慶應大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳のときに自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。 2014年に再びキッズラインを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社...

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