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変わりたいのに変われないときは「本音」に向き合う

自分のなかで「変えたい」と思っていることが、なかなか変わらないとき、ありますよね。いろいろな本を読んだり、信頼できる誰かに相談したりするけれど、でも、変わらない。そんなときは、じっくりと自分の本音に向き合うタイミングかもしれません。

変わりたいのに変われないときは「本音」に向き合う

変わりたい、いますぐに

人間関係、仕事の悩み、収入や子育て、やりたいことや大きな夢など、私たちにはたくさんの大切なことがあります。そして、そのどれも疎かにしたくはないし、できることならきちんとしたい。

毎日のやるべきことに追われながらも、できる範囲でがんばってはいる。できないことは誰かに頼んだり、最低限のここまではというところは守って、がんばってはいるけれども、なぜか大きく好転していかない。

何かヒントはないかな、何かきっかけはないかな、そう思って本屋さんに行ったり、ブログを見たり、信頼できるあの人や、パートナーにも相談してみる。でも……。

変わりたい。いますぐに。

本音と向き合ってみる

変わりたいけど変わらない、変わりたいのに変われないというときは、多くの場合、自分の本心にそのカギが隠れています。

例えば恋愛で、大好きになって付き合うけれど、最後は必ず自分から別れを告げてしまうとか、付き合う相手がいつも時間にルーズな人とか、ふだんは仲がいい夫婦だけど、ある特定の話題になるとなぜかお互いに喧嘩になってしまうとか。

「どうしていつもこうなっちゃうんだろう?」

そういえば私、最近何度もため息をついてるな、と思ったなら、それは本心=本音と向き合うタイミングが来ているお知らせです。

何かしらの問題があって、それがパターンになって続いているなら、自分の本音に向き合うことで、大きな解決につながるのです。

ほんとはわかってる。何をしなきゃいけないか。

ノートとペンを用意して、ただひたすらに「書く」

自分の本音と向き合うには、然るべき準備をしましょう。

まずは仕事が終わったあとでも休みの日でも、2時間くらいの時間を取って、自分ひとりで静かに過ごせる場所へ行きます。カフェでも、自分の部屋でも、もしくはホテルを1室予約を取ったりして、誰にも邪魔されないプライベートな時間と場所を作りましょう。

持っていくものは、ノートとペン。スマホは電源OFFかマナーモードにして、できることならこの2時間は気が散らないように環境を整えます。

そして、気持ちを落ち着けて、自分の内側に深く入り込めるようなBGMなども用意して、自分の気持ちをノートに書いていきましょう。

最初はペンが進まなくてもOK。それでも少しずつ、解決したいこと、気になっていることを書き出していくと、徐々にスムーズに書けるようになってきます。

あとはもう、自分の気持ち、普段は誰にも言っていない本音を、感情を、とにかく書いていく。字が汚くても、文章がおかしくても、まったく構いません。誰にも見せない本音の本音を、ずっとフタをしてきた気持ちを、自分だけしか見ないこのノートに書きまくります。

書く。向き合う。ひたすらに。

ちなみに、ふだんPC作業が多いから、書くのもPCでテキストにタイピングしたほうがいい、という方も、今回はノートとペンをおすすめします。

理由は「紙に」「書く」という動作のほうが、より自分の本音を身体で感じやすいからです。もちろん、それでもPCがいいという場合は、PCを使って自分の本音を書き出してみましょう。

自分の本音に嘘をつかない

自分の本音に向き合うときは、嘘をつかないことが最大にして唯一のポイントです。

誰しも自分のなかには黒い自分、認めたくない自分がいるものです。ついつい人を羨んでしまう自分、嫉妬する自分、ずるい自分、自分でも認めたくない自分は、誰の中にだっているもの。

でも、大きく変化したい、次こそちゃんと変わりたいと思うのなら、今回だけは自分が感じている本音をごまかさず、本音に嘘をつかず、紙に書き出してみましょう。

場合によっては感情が揺さぶられて涙がこぼれてくることも、一時的に気分が落ち込んでしまうこともあるかもしれません。気づきたくなかった自分、認めたくなかった自分に向き合うと、負の感情で胸がいっぱいになることもあります。

でも、大丈夫。その涙は、決してネガティブなものではありません。最初は悲しかったり切なかったりという感情がいっぱいでも、少し時間が経って気持ちが落ち着いてくれば、不思議とスッキリとした感情に変わります。

まるでずっと越えられなかった壁を越えたような、明るく、軽く、爽やかで清々しい気持ちに自然と変わっていくのです。

本音に向き合えれば、答えは自分でわかる

簡単なプロセスでまとめましたが、多くの問題は「自分の本音をごまかしていること」が発端になっています。

本当はやらなければならないと思っていたことをずっと後回しにしてきたとか、本当は受け入れなければならなかったことを、ずっと目を背けてきたとか、そういうときにはちゃんと本心=本音が「ちゃんと見よう! ちゃんと向き合おう!」とサインを発してきます。それが「問題」とか「なかなか解決しない悩み」となって現れているわけですね。

大抵は、自分の本音に腹を括って向き合って認めたとき、認めることができただけで、多くの問題は解決する方向へと流れていきます。最初の変化は小さいものですが、時間が経つにつれて、確かによい方向へと変わっていくのです。

そして、振り返ったとき、答えはちゃんと自分の中にあったこと、自分がちゃんとわかっていることに気づけます。答えはいつだって、自分の本音に向き合えばわかるのです。

そっか、こういうことだったんだ。

自分に起こることは、自分で変えられる

最近は「引き寄せの法則」という言葉で、「自分の身に起こることは自分が引き寄せている」ということをよく聞きます。

その真偽を確かめたり、証明したりすることはできませんが、少なからず明るい気持ちでいると明るい毎日になる、くらいのことは納得できますよね。そして、もしそれが本当なら、自分の身に起こることは、自分で変えられるということでもあります。

私たちに大切なのは、自分が長年抱えてきた問題や悩みが解決すること。そのために一度じっくりと自分の本音に向き合ってみたほうがいいなと思ったなら、腹を括って向き合ってみましょう。

本音を書き出していけばいくほど、知らず知らずのうちに自分に厳しく当たりすぎていたとか、怖さから自分を信じ切れていなかったとか、いろいろなことに気づけます。その気づきの数だけ、いままで以上に自分を愛しく感じて、真に愛することができるようになるのです。

意外と大丈夫だったわ。ぜんぜん大したことない。

「変わりたいけど変われない」

そんなときは、ぜひ自分を信じて、本音にじっくり向き合ってみてくださいね。きっと、新しい自分に出会えるはずです。

安 憲二郎

20年で22回の転職、40の職種を経験。現在は【ことばライフデザイナー】として「人生誰でも右肩上がり」になるアドバイスをAmebloをメインに提供している。また、クリエイティブな才能を活かし、ボーカリスト、映像作家、コミュニ...

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