断捨離の後、お部屋をきれいに保つために必要な3つのこと
片付けが苦手な人でもできる「断捨離」の方法を3回に分けてご紹介しました。無事「断捨離」が終わった方、その後きれいなお部屋を保てていますか? もしかしたら、また少しずつ散らかってきている方もいるはず。今回は、せっかく片付けたお部屋をきれいに保つために必要なコツを、3つのポイントに分けて解説していきます。
初めてこの記事をお読みになった方は、下記の「断捨離」コラムシリーズの「心得編」からご覧ください。
▷ 片付けが苦手な人もできる「断捨離」のコツ<心得編>
▷ 片付けが苦手な人もできる「断捨離」のコツ<実践編1>
▷ 片付けが苦手な人もできる「断捨離」のコツ<実践編2>
1.物の置き場所は決まっていますか? その位置は適切ですか?
薬は薬箱へ、ペンはペン立てへ、手紙は手紙ホルダーへ、しょうゆは調味料入れへ……といった単純な作業が苦手なのが、片付けられない人。
お水の入ったコップを片手に、薬をゴクンと飲んだ途端に思考は次のことへ。そして、薬箱はテーブルに置かれたまま。
買い物リストをせっせと書き終えた瞬間に思考は次のことへ。そしてペンは棚の上に置かれたまま。
そんな方は、改めて物の置き場所について考えてみましょう。さっき薬を飲んだ場所は、どこでしたか? 買い物リストを書いた場所は、どこでしたか? そして、薬箱やペン立ての位置は、どこですか?
片付かない部屋の特徴は、使う場所としまう場所が離れていることが多いのです。「断捨離」コラムシリーズの実践編2でもお話したように、物の置き場所は家族の動線を考えた上で決めてください。
また、片付けやすい工夫をすることも大切です。
薬箱の蓋をいちいち開け閉めするのが面倒なのであれば、この機会に蓋のない箱にまとめましょう。
手紙などの書類をいちいち分類するのが面倒なのであれば、状差しやレターラック、ウォールポケットなどを活用する手もあります。壁にかけて使用するものは場所をとらず、手が届きやすい場所に設置できるのでおすすめです。
2.片付けるタイミングを決める
散らかっているお部屋の住人は、決まってこう言います。
「片付けた方がいいのは、わかっている。でも、今はやりたくない」
しかし、残念ながら「片付けたい」と思える瞬間はやってきません。片付ける習慣は自分で作るしかないのです。
私は、朝出かける前と、眠りにつく前に必ず部屋を片付けます。散らかった部屋に帰ってきたくないですし、散らかった部屋で目覚めたくないからです。
もちろん、私が片付けた後に子どもたちが散らかしてしまうこともあります。でも、それはそれ。
1日2回片付けることによって、部屋がぐちゃぐちゃになることはありません。
1日1回、10分間だけで良いので、片付けタイムを決めましょう。それだけで、きれいな部屋を保つことができます。
3.買ったら捨てる!
もちろん、買ってきたものをすぐに捨てろという話ではありません(笑)。
所持品を一定量に保つために、新しい物を購入したら、古くなったものや不要になったものを捨てるように心がけてください。
私は数々の「片付けられない人の部屋」を見てきました。その住人である彼らの特徴は、とても気軽に物を増やしていくということです。
「これを買ったら、どこに置くか」
「これを買ったら、いつ使うか」
「これを買ったら、誰が消費するか」
といった具体的なことを考えずに、少し「いいな」と思っただけで、すぐにそれを手に取ってしまうのです。
衣料品であれ、日用品であれ、どんなに小さな雑貨であれ、何か新しい物を手に入れたときは、逆に手放せるものはないかを考えましょう。そうした思考のクセが、物を増やさないエコな暮らしにつながります。
■コツを知ってきれいな部屋を保とう!
片付いた部屋で暮らしていると、気の巡りが良くなり、体調が良くなったり、勉強や仕事がはかどるようになったり、家族間のコミュニケーションがスムーズになったり、果ては金回りまで良くなったという話も聞きます。
せっかく「断捨離」が成功したのであれば、きれいな部屋を維持しない手はありません。お部屋が散らかってしまった方は、とりあえず1週間だけ上記の3つを実行してみてください。1週間続けられたら1カ月間続けられるでしょう。1カ月間続けられたら半年間、半年間続けられたら……。
気づけば、あなたは気持ちの良い部屋の住人になっているはずです。