断捨離ができない! 片付けが苦手な人もできる「断捨離」のコツ<実践編2>
不要なものを処分し、部屋も気持ちも一新して新たな暮らしを手に入れようと「断捨離」を決行しようとしている方にお届けする「断捨離」コラムシリーズ。今回は、キッチンやリビングなどパーツごとの「断捨離」方法について解説していきます。
いま初めてこのコラムシリーズをお読みになった方は、ぜひ下記の「断捨離」シリーズコラムの「心得編」からご覧ください。
▷ 断捨離ができない! 片付けが苦手な人でもできる「断捨離」のコツ<心得編>
今回は、キッチン、リビング、クローゼットの順番で断捨離の方法についてご紹介します。
■キッチンを断捨離
テフロンの剥げたフライパン、1年以上使用していないミキサーやたこ焼き器などの調理機器、山積みのタッパーや使わなくなった弁当箱などは思い切って捨てましょう。
取っておいても、きっと永久に使いません。どんどん古ぼけていくだけです。
食器類も、よほど来客の多い家庭でない限り、大量に必要ないはず。茶碗、汁椀、取り皿、大皿、サラダボウルなど、普段使い以外の食器は処分しましょう。
コンビニなどでもらった割り箸やストロー、プラスチック製のフォークやスプーンなどのストックもゴミ箱へ。引き出物などでもらった高級だけど使わない食器は、リサイクルショップに持っていきましょう。
調味料や食品類は、賞味期限を目安に処分。「まだ食べられるから」と取っておいた結果、腐っていた、干からびていた、逆に固まっていた、または虫がわいていた……なんてことにならないよう、この機会に一掃を。
冷蔵庫は別の日に
冷蔵庫内の「断捨離」は1日がかりの作業になりやすいので、別の日に行います。
冷蔵庫内も、冷蔵室、野菜室、冷凍室それぞれ1カ所ずつ、全部取り出してから要・不要を分けます。しかし、庫内は謎のベタベタした液体がこびりついている可能性が大。大抵の冷蔵庫は、ポケットなどそれぞれのパーツが取り外せますので、すべて取り外して洗います。
■リビングを断捨離
まず、家族の私物は一旦各自の部屋に戻してしまいましょう。その上で、家族みんなが共用する物を整理していきます。
文房具は必要最低限の物だけ取っておきましょう。インクの切れかかったマジックや切れ味の悪いハサミなどは思い切って処分。「まだ使えるから」と取っておいても、きっと使いません。
薬類は、まず使用期限が切れた物は捨てます。そして必ず1カ所にまとめてください。絆創膏や頭痛薬、虫刺され薬など「あったかもしれないけど、なかったら困るから」と無駄に購入してしまうことを防ぐためです。
書類は、手紙、取扱説明書、伝票などジャンルごとに分けます。そして、捨てても良いかどうか悩むものが発生しがちなので「一時保存ファイル」も作っておきましょう。そのファイルは約半年~1年ごとに中身をチェックし、1年経って使わなかった書類は捨てます。
収納場所も、この機会に再考しましょう。テレビを見ながら爪を切ることが多ければ、グルーミンググッズはテレビ台の下に。洗面所で薬を飲むことが多いなら、薬品類は洗面所の引き出しの中に。文房具やメモ帳類は誰でも手が届くよう、ウォールポケットに……など、家族の動線を考えた収納場所に入れておきます。
■クローゼットを断捨離
「着られなくなった服」とは、概ねサイズが合わなくなった服か、着古した感があるか、流行遅れの服であり、「まったく着られない服」ではないため捨てづらいもの。
しかし、「自分は着ないけど、いつか誰かが着るかも」という思いは捨て、2年に渡って着なかった服は思い切って捨ててください。
着物やドレスなど、高級かつ思い入れのある服でも、きっとあなたは二度と袖を通すことはないはず。ゴミ袋に入れられなければ、リサイクルショップなどへ持っていき、第二の人生を歩んでもらいましょう。
また「誰も見ないから」と、くたびれた下着を身に着けていませんか?
そのような古い下着を着けていると、気の巡りが悪くなり、健康にも悪影響を及ぼす恐れが。「断捨離」を機会に下着も一新してみてください。
小さなお子さんがいらっしゃる家庭では、子ども服の処分に悩む方も多いでしょう。近所の人や親戚にお下がりを譲れる場合は良いですが、そうでない場合はリサイクルショップへ。
思い入れのある子ども服も、時間の経過とともに食べこぼしなどのシミが浮き上がってくるので、早い段階でリサイクルに出した方が賢明です。
■断捨離は、今「必要」か「不要」かが基準
「断捨離」を着実に進めるコツは、単純に今「必要」か「不要」かを整理すること。
「捨てるのはもったいない」
「いつか使うかも」
「面倒くさい」
という感情を横に置かなければ進まない作業です。
とはいえ、思い出の品や、どうしても捨てられないものもありますよね。そういったものを無理に処分する必要はありません。一時保管用スペースを作って、そこにまとめておきましょう。
ただ、取っておいたところで自分以外の人に有益か無益か……という観点を持つことも必要です。万が一あなたに何かあったとき、あなたの家族が遺品整理で大変な思いをするのは、あなたにとっても本望ではないはず。
前回のコラムの通り、ダイエットも「断捨離」も、あなたの決意次第。やれることは今のうちにやって、ご自分の人生に新鮮な風を取り入れてみませんか?