断捨離ができない! 片付けが苦手な人もできる「断捨離」のコツ<実践編1>
部屋を片付けてスッキリさせたくても、どこから手をつければ良いのかわからない方にお届けする「断捨離」コラムシリーズ。部屋が片付くと、気持ちも晴れやかに。探し物が減り、無駄な買い物もなくなり、一石三鳥以上! では、早速「断捨離」の実践方法をご紹介していきましょう。
■「断捨離」をやり終えたイメージを明確に持つ
前回の、「断捨離ができない!片付けが苦手な人でもできる「断捨離」のコツ<心得編> でも解説したように「断捨離」は目的ではなく、あくまで手段。何のために「断捨離」をするのかという目的をしっかり持ちましょう。
そういう意味では「ダイエット」と似たところがあります。単に「やせたい」だけでダイエットが続くなら、誰しもがダイエットに成功しています。ダイエットも手段であり、目的を持つことがモチベーション維持につながります。
「やせて好きな人を振り向かせたい」
「やせてコンプレックスから脱却したい」
「やせて憧れのドレスを着たい」
このような目的を「断捨離」にも持つのです。
「何のために断捨離をするのか」
「断捨離した後、部屋はどうなっているべきか」
「断捨離したことによって、自分はどう変わっているだろうか」
といった「断捨離」の目的と、やり終えた後のイメージを強く持つことが大切です。
■まずは部屋をざっくり整理。ポイントは床に物を置かないこと
やり終えたイメージを明確に持つことができたら、次に部屋をざっくり片付けましょう。
「断捨離」を始めようと思っても、どこから手をつけたら良いかわからない方が多いはず。
そういうときは、まず部屋をざっくり片付けてください。
急な来客があるときのように、食べかけのおやつや飲みかけのペットボトルは捨て、新聞や手紙類は束ね、脱ぎ散らかしたままの服はクローゼットか洗濯機へ。筆記用具や雑貨、薬なども、まずは適当に引き出しの中に突っ込み、「見た目」きれいな部屋にしてください。
このとき、戸棚やクローゼットの中のことは気にしなくてよいのです。
いざ「断捨離」を行うときは、引き出しや開きの中を一カ所ずつ物を全部出し、要・不要を分ける作業が発生します。
そのためのスペースを広く取っておくことと、物を移動する際の動線をしっかり確保することが大事です。
ポイントは、床に物を置かないこと。
よく廊下や部屋の隅に、ミネラルウォーターのストックや古紙、ネット通販で届いたままの荷物などが積んであるお宅がありますが、いくらきちんと積み重ねられていてもNGです。家具や家電以外の物は、なるべく床に置かないようにしましょう。
■ざっくり片付けることすらできない! そんなときは……
日ごろから片付ける習慣のない方は、「ざっくり片付ける」ことすら難しいかもしれません。
いくら「断捨離」の目的が明確であっても、ゴールが果てしなく遠く感じるのであれば、まずご自身のテンションが上がる方法を考えてみてください。
・好きな音楽をかけながら作業する(ただし映像を観ながらは×。気が散ります)
・友人などに手伝ってもらう(人に来てもらうと、その日中にやらなければなくなります)
・整理が終わったときのために、自分へのプチごほうびを考える
・部屋が片付いたら飾りたい! と思えるものを用意しておく
・インテリア雑誌を眺めたり家具ショップを巡ったりして、テンションを上げる
上記以外にご自身のテンションが上がる方法があれば、それでも構いません。
まずはお部屋を大雑把に片付けます。
■いざ、断捨離を決行! やるからには割り切って
さて、お部屋が少しすっきりしたところで満足してしまった方は、思い出しましょう。
「何のために断捨離をしているんだっけ?」
さて、あなたの「断捨離」の目的は何でしたか? 「断捨離」の目的を思い出したところで、作業再開です。
まず、あなたが一番気になっている箇所から始めましょう。
「断捨離」のルールは、前回のコラムでもお話したように一カ所ずつ「すべて取り出す」→「要・不要を分ける」→「しまう」の順番を守ることです。
物を取り出すときは、丁寧かつ迅速に。何をどこに置いたか大体わかるように、床やテーブルの上にひとつずつ並べていきます。
途中で思い出の品を発見しても、「何これ、懐かしい~!」なんて感傷に浸ってはいけません。作業は機械的に行ってください。
次回は、キッチン、リビング、クローゼットの中など、各部屋や各パーツごとに「断捨離」する方法を具体的にご紹介します。