MiMC代表・北島寿さんがきれいのために夜していること
オーガニックコスメブランド「MiMC」開発者であり、社長でもある北島寿(きたじま ことぶき)さん。きれいのために夜していることは何ですか?
夜、眠る前にすることは、翌朝のきれいにつながること。明日からのきれいを作ること。美しく生きる人に、「きれいのために夜していること」を聞きました。
「MiMC代表・北島寿さんがきれいのために朝していること」
■発芽玄米を食べる
玄米を食べるようになって20年以上経ちます。アメリカにいた頃も圧力鍋で炊いていたくらい。2009年からはお気に入りの電気ジャーで炊いています。圧力鍋で玄米を炊くと、時間の経過と共に玄米が“カピカピ”な食感になってしまうんです。
でも、今使っているジャーなら、炊いてから時間が経てば経つほど美味しくなっていく。炊いて3日くらい経つと、発酵が進んでいく様子もわかるんです。発酵玄米ってもち米みたいに甘みがあって、おこわみたいにもちっとして美味しいんですよ。
■ハーブチンキを飲む
■即席浅漬けを食べる
夕食の準備にあまり時間をかけられないときは、即席浅漬けを作ります。浅漬けのもとや麹などを入れた容器に生野菜を入れて、しっかり振るだけでできあがり。セロリやキャベツなどの硬めな野菜でも、すぐに浅漬けになるんです。生野菜は必ず摂りたいので、浅漬けのもとは慌ただしいときの頼もしい味方!
■熱いお湯に短時間浸かる
バスタイムが自分のためにだけ使える唯一の時間。ということもあり、お風呂ではいろいろやっています。たとえば、湯船には塩やひのきの木、クレイなど、必ず何か入れています。時間がないときはたとえ数分でもお湯に浸かって、“しっかり流す”ことを心がけています。
そういうときは、お湯の温度を42度くらいに熱くしています。熱いお湯に3分くらい浸かって、全細胞を自己修復させるよう、一気にスイッチを入れるんです(ヒートショックプロテイン効果)。
少し浸かるだけで、肩や首、ふくらはぎなど、体中の滞っている部位や冷えている部位に気づくはずですよ。それらの部位をお風呂でも、寝る前にでもケアするだけで、体の状態は大きく変わります。
■スキンケアの仕上げはオイル
お風呂上がりのスキンケアは、弊社のオイル「オーガニックオメガチャージ」だけで済ませることもあります。浸透性のオイルなのでベタつくこともありません。
化粧水をつけない日もあるくらいです。化粧水をつけるときはオイルでケアした後、化粧水をたっぷり含ませたコットンでパッティングし、顔の上に5〜10分くらい置いてコットンパックをしています。
オーガニックオメガチャージに含まれるオメガ3は、体内で作れないけれど必須なもの。食べ物で摂取したり、肌に塗ったりしないと足りなくなる脂です。
■無理のない程度に体を動かす
背中にテニスボールをぐりぐりと押し当てて、肩甲骨周りをよくほぐすようにしています。デスクワークが多いとどうしても凝ってしまうパーツです。
子供のおもちゃの棒が転がっていると、それを使って肩甲骨を回す動きをすることも(笑)。フラフープをすることもあります(笑)。日常生活の中でできる範囲内で体を動かすのが日課です。
■眠るときにアロマを焚く
アロマテラピー=脳のマッサージ、のようなものだと捉えています。そもそも人の大脳は、外側に理性を司る「大脳新皮質(新しい脳)」があり、内側に感情や本能、記憶を司る「大脳辺縁系(古い脳)」があります。
視覚に嗅覚、聴覚、触覚、味覚という五感のうち、嗅覚を除く4つの感覚から伝わった情報は、大脳新皮質を通った後、大脳辺縁系に送られます。つまり、古い脳を直接刺激できるのは嗅覚だけなんです。
日頃、私たちは考えすぎたり、起きたことを過去の記憶に結びつけたりして、脳を使っていますが、香りは理屈で考えるものではなく、「好き」「嫌い」など本能で感じるもの。
香りを嗅ぐことで古い脳を活性化させると、ストレス軽減の効果が期待できて、心身のバランスをとりやすくなると考えられています。日々の暮らしに香りを取り入れるのは、気軽にできることでもあるので、おすすめしたい習慣のひとつです。
北島寿さんプロフィール
Text/池田園子
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。