怒ろう。SNSで「おかしいよ」ってつぶやこう【塩村あやか】

怒ろう。SNSで「おかしいよ」ってつぶやこう【塩村あやか】

国民に寄り添っていない、現在の日本の政治。何やらおかしな方向へと進んでいく日本。違和感をおぼえる塩村あやかさんは、軌道修正可能な今のうちに、もっとみんなで怒ったり、SNSで違和感をつぶやいたりした方がいい、と訴えます。一人ひとりが行動に移すことで「数」になり、世論を作っていける、というのです。


このコラムではあまり政治色を出さないようにと思ってはいたけれど、やっぱり言わずにはいられない状態になってきました。怒り。

最近の政治って国民に寄り添っていないと思いませんか? 首を傾げるような閣議決定の連続。権力者のお友達が利益を受け、事件すら免れたとされる疑惑まで出てきました。とにかく公平性に欠ける政治決定の連続。

私たちの税金に係る案件も多いにも関わらず、説明責任を果たさない逃げが続きます。おかしくない? 子どもは大人の背中を見て育つものです。政治家が子どもたちの教育に悪影響を与えているじゃないですか。

■こじつけに気づいて、世界を変えられるのは世論だけ

以前の日本ならとっくに政権がひっくり返っているような案件だという声もよく聞きますが、現状は細かなヒビが少しずつ入っているような状態でしかない。細かな。細かな。

何せ国民が無関心。「現状は実感ない」からなのでしょうか。間接的に全部マイナスとなって損をしていくのにね。

特定秘密保護法、安保関連法案(集団的自衛権の閣議決定)、テロ等準備罪(いわゆる共謀罪法案)……などなど、市民の生活の根底がジワジワと変えられていくような法律がどんどんと数にモノを言わせて可決されていっています。数の横暴とはこのことよ。

かつて、ちょっとした権力を敵に回した私はこの危険性がわかる。そこまでとは言わないまでも、政治という世界にいるからわかることもある。

この世界は「こじつけ」が横行しています。強き者が言うこじつけは一見、正しいのです。それに気づいて「おかしいものはおかしい」と変えられるのは世論しかありません。

■「これ、日本の話なの?」と驚くようなニュースばかり

昨今、「本当に今の日本なのか?」と耳を疑うようなニュースが入ってきます。たとえば、国連の人権委員のケナタッチ氏は「テロ等準備罪(いわゆる共謀罪)」について懸念を表明しましたが、政府は「国連の意見ではない」と一蹴してしまいました。

また、政府はこの法案を国連TOC条約に批准するためのものと主張していますが、その国連で国内法整備の指針となる「立法ガイド」を執筆した米ノースイースタン大のパッサス教授が、「(政府の主張する)テロの防止は条約の目的に含まず」と主張しています。

では、なぜ日本はこんなにも批判や懸念の大きい法案の成立を、「委員会採決をすっ飛ばしてまで」急いだのか……。私たち、納得できないままじゃないですか。

■個人の行動が積み重なると「数」になる

抗いようのないことが始まっているのかも知れない。不安。だからこそ、軌道修正のできるうちにもっとみんなで怒ったり、「おかしいよ」ってSNSでつぶやいたりした方がいいと思う。

「個人のつぶやき? そんな小さなことで変わらないでしょ」と思うかも知れない。でも、議場での数の横暴に対抗するにには、私たちが日常生活の議場でもあるSNSという場で、各々の「数」で勝負するんです。ひとりががんばるのではなく、みんなでちょっとずつ。

数に対峙できるのは、やっぱり「数」でしかないのです。

ヒビの入った状態の政治が骨折をして終わるのが先か。それとも、私たちの生活が映画『この世界の片隅に』と同じようにジワジワ変わって混乱に巻き込まれてしまうのが先か。

私は、そのどちらかではなく、権力側が謙虚に国民に沿った丁寧な政治をしてくれることを祈っています。そのためにも、みんなでちょっとずつ世論を作り、数で対峙していきませんか。

この記事のライター

東京都議会議員。モデル、自動車ライター、放送作家を経て、社会の問題は全て政治に行き着くと気づき政治の道を志す。維新政治塾1期生。2013年にみんなの党より都議会議員選挙(世田谷選挙区)に初出馬、当選を果たす。2014年には初...

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