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美しい素肌のために「クレンジングをしない」勇気

クレンジングしない、という選択肢なんて、以前は考えられなかった私。メイクがごっそり落ちる感覚はとても気持ちいいものですが、意外と肌へのダメージになっているかも……。なるべく負担をかけないようにするには? と思い始め、行き着いた結果は、「クレンジングしない」ことでした。

美しい素肌のために「クレンジングをしない」勇気

ここ1〜2年ほど、ベースメイクの購入・使用頻度が圧倒的に増えました。質感が苦手で敬遠していた日焼け止めを皮切りに、メイクアップベースやプレストパウダー、コンシーラーなど。

昔、バレエの発表会で顔や腕が真っ白になるほどファンデーションを厚塗りしてなんとなく感じた抵抗から、今でも化粧品で肌を覆いきることが苦手です。それこそ3年前までは化粧に関心がなく、洗顔料と基礎化粧品に多少気を使う程度でした。

「極力、いろいろとつけない」状態からのスタートだった私は、ベースメイクはとにかくすべて落としきらなければならない、クレンジングしないといけない、と思い込んでいて、メイクがすっきり落ちるオイルタイプのクレンジングを安易に選択していたのです。

■クレンジングしないといけない……そうして選んだオイルクレンジングで枯渇する皮膚

湿気の多い時期は気にならなかったのですが、昨年末、クレンジングによる影響が現れ始めました。洗い上がりのさっぱりとした感覚に加えて、肌がつっぱるようになったのです。しかも、浴室内で。

季節のせいだろう、とタカをくくって、洗い上がりがマイルドになるクリームタイプのクレンジングに移行しました。

実はもともと、皮脂が少ない乾燥肌。BAさんから、「乾燥肌の人がオイルクレンジングを使用すると、お肌を保護するために必要な皮脂まで取り除いてしまうので、使うのであれば、クリームやジェルタイプにしましょう」とアドバイスをいただき、それに従ったのでした。

しかし、乾燥が進行してしまった肌状態を持ち直すのは難しく、一向に改善しないどころか、ついには皮が剥けてしまうほど。

極度の乾燥は決して季節だけが原因なのではなく、もっと根本的なところ、つまりは自分の肌状態を見極めることにあるのだ……と、肌の状態がひどくなって初めて気づいたのです。

■スキンケアが超シンプルな母から得た、美しい素肌のヒント

皮膚科でスキンケアについて相談しようと思っていた矢先、身近に超美肌の持ち主を見つけました。誰かというと、なんとまさかの、アラ還に突入しようとしている私の母親。年齢が年齢ですから、ほうれい線や多少のシワはあります。しかし、シミや毛穴はまるで見当たらず、全体的にキメの整った肌なのです。

母はまったく化粧をしません。昔モデルをしていた経験から、肌への負担を考え、化粧すること自体を敬遠しています。ファンデーションや下地はおろか、日焼け止めすら塗らないので、クレンジングしないです。クレンジング剤そのものも、当然持っていません。

スキンケアは至ってシンプル。お風呂に入るときに石鹸で洗顔し、お風呂上がりに化粧水と乳液を塗るだけ。特別なことは何ひとつしていません。

一方、私はというと、クレンジングから始まり、洗顔料・化粧水・美容液・乳液・週に1〜2度はスクラブやフェイスパックをするなど、多くのものを使用しています。

「化粧をしないのであれば、クレンジングをする必要はないよね」と最初は思いました。そもそも母は恵まれた肌質なのかもしれません。しかし、「化粧をしないからケアが不要」なのではなく、「入念なケアが必要ない肌」を長年保っているのだとしたら……?

思い返せば、ベースメイクの増加とともに、基礎化粧品のラインナップも豊富になりました。それも「なんとなく良さそう」という理由で。しかし、私の肌には、本当にこれらがすべて必要なのだろうか。あまりにも基礎化粧品に頼りすぎているのではないか?

母の生活習慣は美しい素肌をつくるためのヒントになるかもしれない! と思い始め、クレンジング使用の是非を含めて皮膚科医に相談してみることにしました。

猫川 舐子

広告代理店勤務

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