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「NISA」と「個人型確定拠出年金」どちらがあなたに合っているか比較します

投資を始めようと思ったら、NISA(ニーサ/少額投資非課税制度)と個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)を活用すれば税制面で有利です。ただ、投資初心者にとって、両方スタートするのは難しい……。どちらを最初に選ぶべきか、比較してみましょう。

「NISA」と「個人型確定拠出年金」どちらがあなたに合っているか比較します

■NISAと個人型確定拠出年金の共通点

資産運用を始めたいと考えている人は、国が定めたおトクな制度を活用してはいかがでしょうか。税制上の制度として、NISA個人型確定拠出年金があります。これら2つの共通点は、税制を活用して、お得に資産運用ができるということ。

どちらの制度にも運用先に投資信託が含まれているため、資産運用を始めたいと考えている人は活用したい制度です。

もちろん、両方の制度は併用して使うこともできます。ですが、投資初心者にとって同時にスタートするのはハードルが高いですよね。まずは、自分の投資目的に合った制度からスタートすることで、違和感なく始めることができます。

NISAは「年間120万円までの投資額に対して利益や分配金等が非課税」という特徴があります。個人型確定拠出年金は「自分で年金を準備するためのお助け制度。年金として積立てた金額は全て所得控除の対象、運用益も非課税」という特徴がある制度です。

詳しい内容は、下のコラムでもお伝えしているので参考にしてみてくださいね。

投資に役立つ「NISA」の基本、簡単に解説します

https://p-dress.jp/articles/3496

投資について調べていると目にする「NISA(ニーサ)」。よく見かけるけど、そもそもNISAって何? 私には関係ある? と思っている方へ。NISAの基礎知識を解説します。

個人型確定拠出年金は節税にも◎「控除」の仕組みを知っておこう

https://p-dress.jp/articles/3541

個人型確定拠出年金(イデコ/iDeCo)は3つの控除を受けることができますが、注目したいのは2つの控除。税金面でおトクな制度になっています。DRESS世代で年金の準備をしたいと考えている人、資産運用を効率良くしたい人は、個人型確定拠出年金を活用してみませんか。

■私にぴったりなのはどちらの制度?

NISA派

増やすことを何よりも重視するならNISA。購入時期や売却時期が限定されず、相場に合わせて自分で判断したい人、気軽に投資を始めたい! 楽しみたい! そんな人におすすめ。NISAのよさは、自由度が高いこと。いつでもやめることができる流動性の高さが特徴です。

個人型確定拠出年金 派

投資の目的は、老後資金の準備。税制の恩恵をたっぷり享受したい人。毎年、所得控除を受けながら節税効果を実感。将来に向けて、じっくり、コツコツ準備をしたい人におすすめ。
解約しないことを前提に、将来に向けてお金を増やしていくことに適しています。

■5つの特徴を比較します

NISAと個人型確定拠出年金の5つの特徴を比較していきます。

1.運用期間

NISAは、いつでも解約できます。利益と分配金等が非課税として認められるのは、購入後5年まで。手続きをすると最長10年まで可能です。10年以上同じ投資先に投資するときには、利益に対して税金がかかります。

個人型確定拠出年金は、お金を受け取れるのは60歳から。原則、60歳までは引出し制限があり注意が必要です。60歳までじっくり投資できるのがポイントです。

2.おトク度

NISAは、投資額の利益と分配金等に対して税金がかかりません。儲けたお金は全額非課税なので、利益が大きくなればなるほどおトク度もアップします。

個人型確定拠出年金は、積立てた金額全額の所得控除、運用益が非課税、受け取るときの税控除と3本立てでおトクです。つまり、税金が軽くなるというメリットがあります。

3.取り組みやすさ

NISAは、解約できるお金の自由度が高いです。口座管理の手数料はかかりません。

個人型確定拠出年金は、運用先の組み換えはできますが、お金を引き出すことは原則60歳以降です。加入時、加入期間中など、口座管理の手数料がかかります。

4.投資金額

NISAは、好きなときに購入できます。投資信託なら1万円から、株式なら10万円以下からも始めることができる。投資上限は年間120万円まで、最大600万円です。

個人型確定拠出年金は、毎月積立てる積立方式。毎月5000円から1000円単位で始めることができる。年間の投資上限は、働き方によって異なります。

5.投資対象の豊富さ

NISAの投資対象は豊富。株式、投資信託、ETF(※編注1)などから選ぶことができます。

個人型確定拠出年金は、NISAと比較すると、豊富さは劣ります。預金、投資信託、保険から選ぶことができます。

※編注1.投資信託のなかまで証券取引所に上場されている。手数料が安いことも特徴。

■NISAも個人型確定拠出年金もかしこく活用して

税制上のメリットから比較されることの多いNISAと個人型確定拠出年金。
それぞれの特徴を理解して、おトクに活用してくださいね。

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荒木 千秋

ファイナンシャルプランナー。神戸大学経済学研究科修士課程修了。 メガバンクに勤務時は、富裕層や会社オーナーを対象とした投資相談業務に従事。同年代の友達と話していると自分の知識や経験は、普通の働く女性に貢献すべきだと実感、独立...

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