投資に役立つ「NISA」の基本、簡単に解説します
投資について調べていると目にする「NISA(ニーサ)」。よく見かけるけど、そもそもNISAって何? 私には関係ある? と思っている方へ。NISAの基礎知識を解説します。
■最近よく聞くけど「NISA」って何?
「投資を始めようかな」と考えているなら、NISAを活用してみてください。
NISAとは「少額投資非課税制度」です。漢字が並んでいてわかりづらいですが、漢字を分解してみると「少額の投資を非課税にする制度」となり、イメージしやすくなるはず。
少額投資非課税制度は、イギリスのISAという制度を参考にしています。そのため「日本版(N)のISA制度」で、NISA(ニーサ)と呼ばれている、というわけです。
この制度が利用できる口座をNISA口座といいます。
■NISAは何がおトク?
NISA口座を利用すると、利益に対し税金がかからなくなるメリットがあります。
通常、投資をしていて利益が出ると、利益分に対して20.315%が課税されます。
たとえば、「50万円が5%値上がりしたとき」の利益は25000円。この25000円すべてお財布に入るのではありません。25000円に対して20.315%の5078円は税金として納めることになります。
「利益に対して税金を納める」――これが投資をするときの大前提になります。
一方、NISAを利用すると、どうなるのでしょうか。
先ほどの例と同じ投資をNISA口座で行うと、利益に対しての課税が非課税になります。税金として納めるはずの5078円を納める必要はなく、25000円全額がお財布に入るのです。
たった、5000円程度の話? と感じるかもしれませんが、利益の5分の1を税金として納めていると考えると決して少ない額ではありません。
たとえば「50万円投資をして10%値上がりしたときの利益は5万円」です。5万円に対して、税金は10157円。このように利益が大きくなれば当然、税金として納める金額も増えていきます。
■投資初心者が知っておきたいNISAの話
他にもNISAの特徴を詳しくお伝えしていきますね。
・いつから始まっていたの?
2014年1月からスタートしています。2023年に終了が予定されています。
・いくら投資できるの?
年間120万円までの購入金額が非課税の対象になります。5年間で最大600万円分、非課税投資ができます。
もちろん、年間非課税枠の120万円をすべて使わずに、自分の無理のない範囲の投資金額で投資できますが、残った非課税金額は翌年には持ち越せません。
・期間はあるの?
非課税期間は5年間です。5年の間に利益を確定せずに投資を続けると、従来の課税口座に移ります。手続きをすることで、5年延長でき最長10年間、非課税の期間が継続します。売却はいつでもできます。
・どんな金融商品でも非課税になるの?
上場株式・株式投資信託・REIT・ETFなどの配当金、売買した利益が非課税になります。
・いくつも開設できますか?
すべての金融機関にひとつしか開設できません。ただし、金融機関を変更することはできます。
■NISA口座ってどうやって作るの? 必要なモノは?
NISA口座を作ろうと思ったら、証券会社や銀行で口座開設の手続きをします。NISA口座を開設するときに必要なものは、印鑑と本人確認資料、個人番号カード、住民票の写しです。
すでに証券会社や銀行で口座(特定口座・一般口座)を持っている方も、新しくNISA口座を開設できます。
NISA口座の開設には日数がかかります。投資を始めてみたいと考えている人は、早めに準備をしてくださいね。
■NISA制度を利用して投資を始めよう
NISAを利用すると、利益分の税金が非課税になります。上手に増やせた利益がまるっと手に入れば嬉しいですよね。
投資を始めてみたい人、投資を始めているけれど、まだNISAを利用していない人は活用してみるのをおすすめします。
(税率や必要書類は2017年4月現在の情報を元に記載しています)
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