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女性器の悩みを深刻化させる一言「ヒダ(ビラビラ)大きくない?」

女性器に悩みやコンプレックスを持つ女性は、何を機にそれらを深刻化させてしまったのでしょうか。今回は、身近な人や信頼している人からかけられた「ヒダ、ビラビラが大きい」など何気ない一言がグサリと刺さって、「私の女性器は普通じゃないのでは……」と悩むようになった例をご紹介します。

女性器の悩みを深刻化させる一言「ヒダ(ビラビラ)大きくない?」

「女性器の悩みやコンプレックスは解消できる」や「臭い、黒ずみ、ヒダの大きさ……女性器の悩みやコンプレックスはどう解消する?」に続き、今回は周囲の人たちからの何気ない一言で、女性器の悩みやコンプレックスを深刻化させてしまった女性たちのケースを紹介します。

■「元彼に引っ張られたの?」

「前から聞こうと思ってたんだけど、アソコ、元彼に引っ張られたの?」


付き合い始めて3カ月の彼にそう聞かれたというのは、20代半ばのAさんでした。

彼女自身、小陰唇のヒダが普通より大きめかもしれないという自覚はあったものの、人と比べることができないために「異常なほど大きいとは思わなかった」と言います。診察してみると彼女の言う通り、異常というほどではありませんが、小陰唇のヒダはやや大きめでした。Aさんは言います。

「彼に悪気があったわけではなく、『ごめん、ごめん。ひどいよな。(元彼は)そんなに引っ張らなくてもいいのに。気にするなよ』と同情の言葉をかけてくれました。でもそんな事実はなく、私はヒダの大きさを指摘されたことに愕然とし、落ち込んでしまいました」

そしてその後、性器を彼に見られるのがイヤになり、だんだんと(セックスを)拒否するようになったそうです。結果、交際5カ月で破局を迎えてしまったそう。お付き合いをしていた最後の1カ月は彼から求められてもまったくセックスができなかった彼女。

彼にとっては何気ない一言だったと想像できますが、そこから彼女は女性器に関して悩みを抱えるようになりました。

■「ヒダ(ビラビラ)が大きくて、やりづらい」

「お前のは、今までの彼女たちと違うんだよな」


とつぶやかれたという20代後半のBさんは、「私のアソコが人と違う?」と、それまで無自覚だったゆえに不安になったそうです。「え?」と聞き返すと、「いや、気にしないで」と彼。しかし、聞いてしまった以上は気になって彼氏を問い詰めたというBさん。

「私のはヒダが大きくてオーラルセックスがしにくいと言われました。そんなふうに感じていたのか、と思うと体から力が抜けて無気力に。

普通と違う気持ちの悪いアソコを見なきゃいけない、触れなきゃいけなかった彼に申し訳ないという気持ちと、もう二度とアソコを誰にも見せるわけにはいかないという気持ちで頭が混乱しました。

私のほうが頑なになってしまい、どうしても彼を受け入れることができませんでした。おおげさですが、女性であることをやめたいくらいの気持ちだったと思います」

彼は、最後まで歩み寄ってくれたといいますが、最終的にBさんは別れを選びました。

■出産後に膣のゆるみを感じる女性は珍しくない

クリニックを訪れる女性にカウンセリングをしていると、女性器コンプレックスの一端は医師にあるのではないか、と同じ医師として恥ずかしく、憤ることがあります。

たとえば出産後、膣のゆるみが気になる女性は多くいます。

「尿漏れをするようになった」「お風呂からあがるときに膣から水が溢れた」「便の切れが悪くなった」「おならが止まらない」「尿から漏れる空気の音が気になる」

その症状はさまざまで個人差はありますが、出産を経験すれば誰でも膣はゆるんでしまいます。出産をしても膣の入口の大きさはさほど変わらないのですが、内側がどうしても広がってしまうのです。

これは出産した子どもの人数にもよりますし、初産の年齢にも影響があるようです。3人出産してもそれほどゆるみを感じない人もいますし、ひとり出産してゆるむ人もいます。

若いときに産んでもゆるみが気になる場合もあれば、いわゆる高年齢出産でもそれほどゆるみを感じない人もいて、そのケースは実にさまざまです。いずれにしても、そうした悩みは、女性にとっては切実です。

膣がゆるむワケ

女性器の悩みやコンプレックスを治療で克服した4人の女性たち

喜田 直江

京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術を経験。その後、形成外科医としての技術を幅広く習得した後、美容外科・美容皮膚科全般を行う。特に婦人科系の美容手術は日本有数の症例数を誇る。2011年、銀座で 「なおえビ...

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