ある調査によると20〜40代女性の約6割が女性器に何らかの悩みやコンプレックスを持っている、と答えています。それが理由で男性との交際に進めず、望んでいるのに結婚・出産が叶わない女性も少なくありません。そんな女性器に関する悩みやコンプレックスは解消できます。喜田直江医師が解説します。
臭い、黒ずみ、ヒダの大きさ……女性器の悩みやコンプレックスはどう解消する? 2/2
■10人にひとりが「自分の性器を見たことがある」
OLネットワークのデータの中で、もうひとつ注目すべき結果があります。それは、「自分の性器を見たことがありますか?」という問いに対する答えです。
「はい」が11%、「いいえ」が89%――ここで「はい」の11%というのは、私の予想よりかなり大きい数字だと感じました。自分の性器ですから、もっと大勢の人が身近に感じ、見たことがあると答えてほしいとは思いますが、通常は改めて見る必要がないのも事実です。そんな中で10人にひとりが「自分の性器を見たことがある」と答えたのですから、読者の皆さんにとっても意外な数字ではないでしょうか。
この問いに続く「どんなときに性器を見ましたか?」(複数回答)という問いへの回答は、「興味本位」55%、「ヘアのケア時に」45%、「セックス中にカレに見せられた」27%、「検診前のチェック」18%と続いています。
また、「自分の性器を見たことがある」女性のうち27%(全体でみると3%)が「それにより何らかの女性器コンプレックスを持った」と答えています。日常的に見ることがない女性器だけに、いざ目にしてみると、違和感を持つのもその原因のひとつでしょうし、女性器のどういう状態が正常でどうなっていると不正常なのかがわからないために、自分の性器が異常だと感じてしまう場合もあるでしょう。
そして、「もしかしたら私の女性器もおかしいのでは? と思う、あるいは思った経験がある」女性は19%でした。これは、女性器コンプレックスに陥る危険性のある黄色信号の女性の数字です。この中には「おかしいのでは?」と心配しているだけで、実際は心配するに値しないケースも少なくありません。また、治療法を知れば容易に解決できるコンプレックスも多いと推定されます。
いずれにしても、多くの女性が女性器コンプレックスを持つ「危険性」が高いことは間違いありません。第3回目のコラムではセックス中の彼の何気ないひと言で深刻な「女性器コンプレックス」を持つようになった女性たちの声を紹介します。
Text/喜田直江
平成13年京都府立医科大学卒業後、産婦人科医として多数の分娩・手術症例を経験。平成15年形成外科医として、形成外科の基本から縫合の技術まで幅広く習得。平成18年大手美容外科にて美容外科・美容皮膚科全般を習得。とくに婦人科系の美容手術は、日本でも有数の症例数を誇る。平成23年10月、東京都中央区銀座でなおえビューティークリニックを開院。日本形成外科学会会員、日本性科学会会員、ビビーブ認定医、ウルトラヴェラ指導医。著書に『女性器コンプレックス 愛する人と交われない女たちの苦悩』などがある。
「ヒダ、大きくない?」女性器の悩みやコンプレックスを深刻化させる一言
https://p-dress.jp/articles/2617女性器に悩みやコンプレックスを持つ女性は、何を機にそれらを深刻化させてしまったのでしょうか。今回は、身近な人や信頼している人からかけられた何気ない一言がグサリと刺さって、「私の女性器は普通じゃないのでは……」と悩むようになった例をご紹介します。