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アーユルヴェーダとは何か?人生が好転する考え方 - 安藤美冬

アーユルヴェーダとは一体何か? アーユルヴェーダ=オイルマッサージの一環、と思っている人も多いのでは? でも、それだけではありません。実はアーユルヴェーダとは体、心、生き方の3つのケアが柱となっています。本コラムでは、安藤美冬さんがスリランカで出会った現在勉強中の「アーユルヴェーダ」の効果や考えについてご紹介します。

アーユルヴェーダとは何か?人生が好転する考え方 - 安藤美冬

私がアーユルヴェーダに興味を持ったきっかけは、書籍『女子が旅に出る理由』(いろは出版)の執筆に携わったことでした。スリランカに2週間出張に行って、本場のアーユルヴェーダと出会ったのです。

自分の体質に合ったオイルを使って、体質に合った食事をして過ごすうちに、体調がすごく良くなっていました。これは忙しい女性たちにも広めたい! そう思って、原宿にある「英国アーユルヴェーダカレッジ」にまずは3ヶ月間通って勉強を始めました。卒業した今も、日々実践しながら勉強を続けています。

■アーユルヴェーダとは何か?

アーユルヴェーダの考え方として、人の体は大きく3つの気質に分かれます。おっとりして、ふくよかで色白の人は「カパ」。浅黒くて頭の回転が速く、イライラしやすい人は「ピッタ」。情報を集めたり活用したりする能力が優れていて、いろいろなことを同時にやるタイプの人は「ヴァータ」といいます。

気質によって、日々実践すべきことが変わってきます。たとえばヴァータに当てはまる私は、神経が過敏になりがちなため、オイルマッサージをするとバランスが取れます。ピッタの人は、怒りっぽい気が充満しているので、体を冷やすものを食べると落ち着かせることができます。カパの人は、ゆったりした運動よりも、有酸素運動などの速いものを取り入れると、気をリセットできると言われています。


この気質は、人間だけでなく、時代にも当てはまるような気がしています。21世紀を生きる私たちは、ヴァータの気質が上がりすぎているのではないでしょうか。仕事の忙しさもそうですし、膨大な情報にさらされ、飛行機や新幹線といった移動のストレスもあります。そんなときはオイルを使ったり、深くてゆっくりした呼吸をしたり、ヨガをしたりすると効果的です。


ただ、ボディケアはアーユルヴェーダのごく一部。アーユルヴェーダには3つの柱があります。1つめは体のケア、2つめは心のケア、3つめは生き方のケアです。体のケアはしっかりやっていても、心を穏やかに保つことや、自分の生き方そのものを見直すことを疎かにしている人も多い気がします。逆に、生き方についてはセミナーなどに通って勉強しているのに、体のメンテナンスが疎かになってしまうのは、ちょっと不自然な気もします。体、心、生き方……どれも偏らせることなく、自分の軸を作ることが大切だと思います。

■アーユルヴェーダの観点で物事を考える

たとえば心のケアでおすすめなのが、寝る前に書く「感情日記」

長い日記だと続かないので「3行」「5分」で書ける日記でいいのです。内容はその日の出来事よりも、自分がどう感じたか、を書きます。

ショックだった、悔しかった、嬉しかった……といった、心にフォーカスする日記です。私は10年前、会社員時代にうつになったことがきっかけで始めました。

仕事や上司との関係がうまくいかずに悩んで、ポジティブに考えようと強がっていたのですが、そのうちに心がくたびれてしまい、会社を休むまでになってしまいました。再び仕事に向かうためにはどうすればいいのかを考えると、まずネガティブな気持ちを吐き切らない限り、前向きな気持ちはやってこないと思ったのです。

最初はネガティブなことばかり書いていたのですが、徐々に自然と前向きな気持ちが生まれてきました。半年後に復職する頃には、別人のようにいきいきと仕事に向かうことができて、結果も出せるようになっていたから驚きです。

ネガティブなことが起きても、自然にポジティブに解釈する力が身についていたのでしょう。

アーユルヴェーダの観点で物事を考えていくと、今の自分に何が足りないのかがわかるようになります。みなさんも生活の中に取り入れていただきたいと思います。

構成=尾崎ムギ子

安藤 美冬

フリーランサー、コラムニスト。1980年生まれ、東京育ち。(株)集英社で広告と書籍の宣伝業務を経て独立。組織に属さないフリーランスとして、ソーシャルメディアでの発信を駆使した肩書や専門領域にとらわ れない独自のワーク&ライフ...

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