DRESS世代の女性が執り行った「ソロ離婚式」に出席して気づいたのは、意思を持って決意した女は強く、しなやかで、美しい――そういうシンプルな法則だった。
離婚パーティに行ってきた
欧米で話題になった「離婚パーティ」というものをご存知ですか? 夫婦関係を解消し婚姻前の関係に戻り、ふたりが笑って明るく別れるというもの。そんな離婚パーティに参加してきた様子をレポートします。
■欧米で最近話題の“Divorce Party” (離婚パーティ)
ミュージシャンのジャック・ホワイトとモデルのカレン・エルソンが行ったり、海外ドラマの中でも取り上げられたり。
離婚するふたりが共同で行う場合もあれば、トム・クルーズと離婚したケイティ・ホームズやケイティ・ペリーのように、女性が催す場合もあるようです。
先日、私の友人の、アヤとケン(ふたりともハーフ)が、「夫婦関係を解消し、婚姻前の大親友に戻る」べく、チャリティ離婚パーティをするというので、出席してきました。私にとっては人生初の離婚パーティでしたが、なんとも言えない感動があり、心温まる“卒婚式”でした!
私は知らなかったのですが、2009年に「離婚式」を日本で初めてプロデュースしている離婚式プランナー寺井広樹氏によると、ふたりが笑って明るく別れる“仲良し離婚”は、実は、年々増えているのだそうです。アメリカでは「結婚した2組のうち1組は別れ、日本では3組に1組は結婚生活をリセットしている時代。
もちろん離婚に至るまでにさまざまな葛藤、苦悩があると思います。でも、それを乗り越え、ポジティブに笑って、夫婦としての関係から良き友達の関係になることを、家族や夫婦共通の友達たちに伝え、みんながふたりの新たな人生の門出を祝う。
そして、ふたりが、これまでの良き思い出を振り返り、そして、家族や友人たちがふたりを支えてくれたことを感謝する。このような会は、これからもっと増えるのではと思います。
友人たちの心温まるスピーチ。
六本木 BAUHAUSE(バウハウス) のメンバーや、クリス・ペプラーさんの演奏などで盛り上がりました。
今回の離婚パーティは、離婚経験者の友人たちが、さまざまなエピソードを交えながら、感動的なスピーチをふたりに贈っていたのが印象的でした。ロックバンドの演奏で踊ったり、ウエディングドレスをサバイバルゲームで使う銃で撃ったり……、笑顔溢れる楽しいパーティ。ふたりにとっては、その準備のプロセスも含めて、離婚を決意するまでの葛藤、苦悩などのカタルシスを一気に浄化してくれる機会となったかもしれません。
ウェディングドレスをエアガンでカラフル・シュート大会。
今回の参加費は全て、Room to Read へ寄付。Room to Readの創設者John Woodさんから、このパーティへのスペシャル・メッセージ。
http://japan.roomtoread.org
ーシャルコンシェルジュの私としては、今回のふたりのパーティのように、ふたりの共通の関心を持つNPO団体へファンドレージングも兼ねた、”チャリティ・ディヴォース・パーティ”が今後もっと増えてほしいと思っています。
ふたりの善行が、巡り巡って、いつかきっと違う幸せの形で戻ってくるはずですから。
Tamiko Hayashi
写真左から、吉川めいさん、中田英寿さん、吉川彩さん、
そしてLAPUTA総支配人のアンジェロさん。