女性向けアダルトVR動画をもっと広めるための打開策を考えた
女性向けアダルトVR動画が気になっているけれど、なかなか手を出しづらい。ハードルが高いと感じている女性も多いのでは。たまるさん(@tama__ranchi)が女性向けアダルトVR動画がより一般化していくための打開策を考え、綴りました。
あなたはアダルト動画を見たことがあるだろうか。まぁ、これを読んでいる人たちは言わずもがな見たことある派に該当する人ばかりだろう。
だけど、VRのアダルト動画を見たことがある人に限定すると格段に少なくなるし、それを女性に限定するとさらに少なくなると思う。私も見たことがない。
VRに詳しくない方のために説明すると、VRとは「バーチャルリアリティー(仮想現実)」のこと。専用ゴーグルとヘッドフォンを装着して、コンピューターで作り出した「3次元空間」を体験できる。
男性用アダルトVR動画市場は伸びているのに、女性用VRが今現在伸びてないのはなぜか。
興味はあるので伸びてほしいコンテンツではある。そこで、私の独断と偏見でこうしたら伸びるんじゃないか論を考えてみたので少し聞いてほしい。
■VR動画のハードルが高いと感じる
私を含めた日本人の女性は、奥ゆかしい生き物である。自画自賛で褒めているし、いいことだ。
女性がアダルト動画を見るのは……というテイで、実は私たちはこそこそと夜な夜な閲覧していることを前提とするためにカミングアウトしたい。
そんな奥ゆかしガールの日本女性たちがVRアダルト動画を見るとなると、人目に触れないところで閲覧するにしてもちょっと気が引けてしまう。
男性の場合は「今日は疲れたからシコって寝よう!」と言っても許されるし、ははは〜で済む文化がある。
ところが、女性が「今日は抜いてスッキリしてから寝よう!」なんて言おうものなら、「この人そんなこと言って頭大丈夫?」となってしまう。未だに男女でそういった見られ方の違いが存在していると私は感じる。
そんな世の中で、VRのアダルト動画で自慰行為にふけっているなんていうのは、絶対に誰にもばれてはいけない、という思いが生まれるのも無理はない。
がっつりしたエロコンテンツはまだまだ私たちにとっては敷居が高い。
■敷居が高いのはコンテンツが少ないせい?
まずVR動画に手を出そうと思ったときに、ぶち当たる壁が作品が少ないことに気づいた。
せっかく重い腰をあげて購入しようとしても、作品数が少ないのではまた行き詰まってしまう。
幸い、私には推しエロメン(※女性用アダルト動画に出演しているAV男優さん)がいる。しかもVR作品もいくつかリリースしているらしい。自分が好きなイケメンと疑似セックスができるなんて最高だ。
だけど、そのうち購入しようと思ってから、すでに2カ月以上が経過している。エロには金を惜しまない派の私だが、それでも渋ってしまう。
それから、VRの作品を見るために必要なゴーグルを購入しなければいけない点も渋ってしまう要因のひとつだ。手軽さがない。
「私はVRでエロいことをするためにVRゴーグルを購入している」という行動がまずしんどい。エロのためにエロい商品を買うという行為は、女性にとっては罪の意識がある気がする。
これではいつまで経っても、推しメンとの擬似セックスに辿り着けない。
■高すぎるハードルを低くする裏技
すでにエロに関してオープンな人は、こんなことで悩まずに即購入していると思うので、飛ばしてほしい。
私はまだその次元に達していないので、スタートラインでまずくすぶっている。これは私の見解だけど、前述の通りゴーグルを購入するのはハードルが高い。
だったら、もともとゴーグルを所有していたらどうか。いや、VRゴーグルをどうやって所有するかが問題なんだって。そもそもどうやったらVRゴーグルを買う気になるんだろう。
そこで、私考えました。
たとえば、ジャニーズのアイドルやイケメン俳優とデートできたり添い寝してくれたりする作品が発売されたらどうだろう。
松坂桃李が待ち合わせ場所にいて、私に向かって手を振り、「待ちくたびれたわー、え? 冗談だよ(笑)」とはにかんで私の手を握る。
街中デートを満喫したあと、家に帰って添い寝をしてくれる松坂桃李。
推し俳優がデートしてくれるVR動画なんて考えただけでも最高だし、そんなコンテンツがあったら引きこもりに拍車がかかって危機感さえ覚える。そんなVR作品があったら即買いである。
エロじゃないものを購入するというだけで、がくっとハードルは下がる。
さらに言うなら、自分の推したいアイドルや俳優の作品を見るためなら喜んでATMになる覚悟はできている。
そういった作品がまず普及してくれることで、アダルトVRへの取っかかりができるのではないだろうか。
これ、すごいナイスアイデアだと思うんですけど、どうですかね、関係者の方々……。届け、この思い!
■VRアダルト動画を見るための口実を作ろう
私の場合「抜けるアダルト動画」とは、男優が好みのタイプであることが妥協できないポイントだ。
偏見かも知れないけど、男性はアダルト動画を見る時に女優が誰であるかを最重要視しているわけではないように思う。
もちろん推し女優はいると思うが、それと同じぐらい設定にこだわりがちなのではないだろうか。
男性と女性でアダルトVR動画の伸びに違いがあるのはそういうところなんだと思う。
女性用アダルトVR動画を閲覧するために私たちがクリアしなければいけないハードルは多数存在する。一つひとつのハードルに口実がいるが、考えていくと難しいことではなさそうだ。
まずは、VRゴーグルを買うというハードルを非エロコンテンツでクリアしておくこと。
そうすることで、「家にゴーグルはあるし、VRでアダルト動画でも見てみるか」とスムーズに入手する口実を作ることができる気がする。いや、できる……!
考えれば考えるほど、私はめんどくさい人間だ。
エロ動画ひとつ見るにも自分に言い訳が必要だし、知られることなんてないんだからさっさと見ればいいのに、と内心思っている。でも、私以外にもそんな女性が多数いると信じたい。
本心を言えば見たい。
推しイケメンとの擬似セックスだけではなく、デートができる、添い寝ができる。そんなのしたいに決まってる。
エロだけに特化するから取っ付き難いのだ。
まずは、松坂桃李と添い寝させてください。まじでよろしくお願いします(懇願)。
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