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映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』クリムト展特別タイアップ企画、美術ファン必見のドキュメンタリー作品!

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【シネマの時間】第67回は、クリムト&シーレ没後100年記念「クリムト展」特別タイアップ企画、映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』をお送りします。世紀末ウィーンで華麗に花開いた黄金時代が今映画で蘇る! 6月8日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!

映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』クリムト展特別タイアップ企画、美術ファン必見のドキュメンタリー作品!

こんにちは! アートディレクターの諸戸佑美です。

気持ちのいい、新緑の季節ですね。

上野の東京都美術館では、4月より『クリムト展 ウィーンと日本1900』が絶賛開催中ですが、もう観に行かれましたか。

19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムトとエゴンシーレの芸術作品は、100年の時を経てもなお、日本でも圧倒的な人気を誇ります。

【シネマの時間】第67回は、クリムト、シーレ没後100年記念して特別タイアップ企画、映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』をお送りします!

金箔を多用した華やかな装飾性と官能性をあわせ持った作品を多く手がけたクリムトは、1897年保守的な画壇を離れ「時代には芸術を、芸術には自由を」をモットーに仲間と共にウィーン分離派を結成。絵画や彫刻に加え、デザインや工芸、建築といった芸術の諸分野を一体化する総合芸術の構築を目指しました。

また、クリムトの弟子で荒々しくも繊細に人間の感情を官能的に描いたエゴン・シーレ。

エゴンシーレについては、【シネマの時間】第2回映画『エゴン・シーレ 死と乙女』でもご紹介しています。よろしければご覧ください。

本作では、豊富な映像資料のもとクリムトとエゴン・シーレが生きた
19世紀末ウィーンに花開いたサロン文化と、
彼らの傑作を所蔵するウィーンを代表するアルベルティーナ美術館、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館などを巡り、クリムトの代表作「接吻」「ユディトI」「ベートーヴェン・フリーズ」やシーレの「死と乙女」などの傑作をふんだんに紹介。

各界で活躍する一流の芸術家や歴史家たちのコメントにより、ふたりの作品の魅力をひも解いています。

また、同時に時代を牽引した音楽家マーラーやシュトラウスたちの軌跡とともに、ウィーンの黄金時代を体感できるのもうれしい。

Netflixドラマ『マルコ・ポーロ』シリーズ(14~16)の主演で知られるイタリアの新進気鋭の俳優ロレンツォ・リケルミーがナビゲイターを務め、19世紀末ウィーンへかろやかに誘ってくれます。

日本語ナレーションは『きみの鳥はうたえる』(18)などでキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞に輝いた若手実力派俳優の柄本佑さん。

ぜひ、展覧会と共にお楽しみくださいませ。

■映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』あらすじー19世紀末ウィーン、クリムトとシーレが与えた影響とは?

「接吻」の絵 © Belvedere, Wien

19世紀末のウィーン。

そこには、芸術の歴史を変えた天才画家たちがいました。

彼らは野心と努力によって当代一の芸術家にまで登りつめます。

クリムトは、ウィーンの美術工芸学校に学び、初期にはアカデミックな作風で才能を認められ、劇場の壁画装飾などで名を馳せました。

またあるサロンに出入りしてウィーンのさまざまな知識人と出会います。

どこか素朴ともいわれる雰囲気が、社交界の中でもかえって魅力が際立ったのです。

1897年に保守的なウィーンの画壇から離脱し、仲間と共に「ウィーン分離派」を結成しました。

「ヴェートーヴェン・フリーズ」展示風景 © Belvedere, Wien

エゴン・シーレは、クリムトと同じ美術工芸学校を卒業後に、16歳でウィーン美術アカデミーに進学しますが、クリムトに弟子入りを志願し退学します。

その後、身体の歪みや人間の感情、欲望と悲劇の表情に魅せられ、エロスに満ちた多くの自画像や肖像画を制作するようになります。

保守的な時代に生まれたクリムトとシーレの革新的な芸術。

19世紀末のウィーンでグスタフ・クリムトを中心に結成された芸術家グループ「分離派」は、1898年に自ら立てた展示施設の分離派会館に「時代には芸術を、芸術には自由を」と金文字で掲げました。

クリムトとエゴン・シーレは、人間の不安や恐れ、生と死を愛と官能性を持って新しい絵画の手法により描き、それまでの絵画とは異なる革新的な芸術作品を次々と生み出していきました。

異端なテーマは精神医学者ジークムント・フロイトが辿り着いた精神分析の誕生と時を同じくして起こりました。

それと同時に、音楽、建築、文学にも新しい概念が見出され、女性たちは自立を主張し始めます。

封建的なウィーンで抑えられていた人々の衝動は、一気に爆発したかのように社会秩序を揺り動かし、自我の深い本質への対峙の始まりとなったのです。

100年の時を経てもなお、世界中の人々の心を魅了する19世紀末ウイーンで華麗に花開いた黄金時代、クリムトとエゴン・シーレの魅力とは?

グスタフ・クリムト ©Archiv des Belvedere, Wien, Nachlass Ankwicz-Kleehoven

本作ではクリムトやシーレの傑作を所蔵するウィーンを代表するアルベルティーナ美術館、ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館、美術史美術館、分離派会館、レオポルド美術館、ウィーン博物館、ジークムント・フロイト博物館を巡りながら、ウィーンの黄金時代の始まりと終わりを解説しています。

コメンテーターは、ノーベル生理学・医学賞受賞者のエリック・カンデルやケンブリッジ大学で美術史を修めた女優兼モデルのリリー・コール、世界的ピアニストのルドルフ・ブッフビンダー 、美術史家のジェーン・カリアなど各界で活躍する一流の芸術家や歴史家たちが出演。

いろいろな視点から、19世紀末ウィーンの黄金時代をエレガントに描き出しています。

■東京都美術館『クリムト展』開催中です!

上野の東京都美術館にて4月23日(火)〜7月10日(水)特別タイアップ企画『クリムト展 ウィーンと日本 1900』も開催中です!

19世紀末ウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862ー1918)。

華やかな装飾性と世紀末的な官能性をあわせもつその作品は、いまなお圧倒的な人気を誇ります。

没後100年を記念する本展覧会では、初期の自然主義的な作品から、分離派結成後の黄金様式の時代の代表作、甘美な女性像や数多く手がけた風景画まで、日本では過去最多となる油彩画25点以上を紹介します。

クリムト展スペシャルサポーターに俳優や映画批評など多方面で活躍される稲垣吾朗さんを迎え、作品の見どころや描かれた時代背景、作家の生涯などをわかりやすく解説。

ウィーンの分離派会館を飾る壁画の精巧な複製による再現展示のほか、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品などもあわせ、ウィーン世紀末美術の精華をご覧ください!

■映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』作品紹介

映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』
2019年6月8日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー!
公式サイト:http://klimt.ayapro.ne.jp

特別タイアップ企画 4月23日(火)〜7月10日(水)東京都美術館にて
『クリムト展 ウィーンと日本 1900』開催中!
公式サイト:https://klimt2019.jp
東京都美術館サイト:https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_klimt.html

原題:Klimt & Schiele - Eros and Psyche
監督:ミシェル・マリー
製作総指揮:ベロニカ・ボッタネッリ 
脚本:アリアンナ・マレリ
撮影:マテウス・シュトレツキ
日本語ナレーション:柄本佑
製作年:2018年
製作国:イタリア
上映時間:90分
映倫区分:G
配給:彩プロ

■映画『クリムト エゴンシーレとウィーン黄金時代』キャスト

グスタフ・クリムト
エゴン・シーレ
ロレンツォ・リケルミー
リリー・コール
コメンテーター:エリック・カンデル、ルドルフ・ブッフビンダー、ジェーン・カリア、アルフレート・ヴァイディンガー、エリザベート・レオポルト、ブライアン・ギリアム、モニカ・ファーバー、フランツ・スモーラー、クラウス・アルブレヒト・シュレーダー

【シネマの時間】
アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
©︎YUMIMOROTO

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諸戸 佑美

本や広告のアートディレクション/デザイン/編集/取材執筆/イラストレーションなど多方面に活躍。

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