1. DRESS [ドレス]トップ
  2. 恋愛/結婚/離婚
  3. 「お母さんみたい。恋愛というより母親」

「お母さんみたい。恋愛というより母親」

Share

10連休のリレーエッセイ企画「忘れ得ぬあの人の言葉」。かつて好きだった人から受け取った、忘れられない言葉の想い出を振り返ります。2018年放送の『バチェラー・ジャパン』シーズン2で存在感を示した福良真莉果さんが、好きだった男性から言われた衝撃的な一言と、それを受けて決めたことは。

「お母さんみたい。恋愛というより母親」

「お母さんみたい。恋愛というより母親」。

愛していた男性から、私があるときに言われた言葉だ。

「忘れ得ぬ、あの人の言葉」というエッセイのお題をいただいたとき、真っ先に浮かんだ忘れられない言葉。

私は『バチェラー・ジャパン(※1)』シーズン2に参加した。もちろん生半可な気持ちではなく、「結婚したい」という真剣な思いだった。

※1 ひとりの素敵な独身男性を巡って、20名の女性たちが熾烈な闘いを繰り広げるリアル恋愛ドキュメント番組

今でも覚えている。携帯は没収され、テレビやラジオなど一切の情報が遮断され、いかにバチェラーにアプローチし、ローズ(※2)をもらうかだけを考える、特殊な日々。

※2 各回の終わりにバチェラーが「もっと一緒にいたい」と思う女性たちへローズ(赤い薔薇)を渡す。毎回ローズをもらえなかった1名〜数名の女性が脱落する仕組み。

慣れない共同生活の中、部屋で泣き出す子もいれば、次に落選する子は誰だろう、残る子は誰だろうと憶測する子。それとは逆に自分自身に淡々と向き合い、ひとりの世界を貫く子。いろいろなタイプの子がいた。

■後悔はしたくない。だから思いを伝え続けた

私は噂話も憶測も好きじゃなかった。ただ「信じる心」だけを持っていた。自分を信じて、彼自身を信じる。

そして、本当の愛とは「相手のことをどれだけ受け入れられるか」だと考えていた。相手の嫌な部分も好きな部分も受け入れるのが本当の愛。

愛すれば愛されるし、嫌えば嫌われる、感謝すれば感謝される。

人生は、投げかけたものが返ってくるって本当に思う。逆に、投げかけなかったものは返ってこない。


本気でぶつかって嫌われる、傷つくのが怖い。誰だってそうだし、私だって怖かった。

だけど、自分の気持ちはなんて言っているの? 自分の気持ちを無視して後悔してもいいならそれでいい。だけど後悔だけはしたくなかった。本気でこの場にいるから。

「〜したい」って気持ちを無視したら自分がなくなっちゃうし、心は生きているから。本気でぶつかって、ダメだったとしても、前に進んで行動できた自分を褒めてあげようと思えた。

だから彼にはいつも、「あなたはあなたのままで良いのよ」「自分のことを信じてあげてね」「大好きです」という言葉を必ず伝えた。

時間が限られているなか、後悔することのないように。その思いが通じたのか、最後の4人まで残った。

■「真莉果はなんかお母さんみたいだね」

でも、お別れのときが来た。そこで彼から伝えられたのは、「お母さんみたい。恋愛というより母親」という言葉だった。

「ガーーーーン! なんじゃそりゃぁぁぁぁあーーーー! 母親? え? 母親……!?」

男性って母親みたいな人を求めるんじゃないの!?

ふいに心の中でツッコんだが、正直彼からは恋愛対象に見られていない、というのはうっすらと感じていた。

その瞬間、私はその言葉を冷静に、淡々と受け止めていた。次に「私と出会ってくれてありがとう。楽しい時間をありがとう。幸せになってね」という思いで溢れていた。

以前の回で、彼に渡した手紙にこんなことを書いた。

「最終的に他の人を選んだとしても、その人があなたを幸せにしてくれるのなら本望です」

この言葉は本心から来るもので、当時もその気持ちは変わらなかった。

■だけど、もう「お母さんみたい」なんて言われたくない

ただ、彼からは恋愛対象としてではなく、母親的な存在として見られていたのだと、そのとき改めて現実を突きつけられたことは間違いない。

振り返れば、過去にお付き合いしてきた男性からも、「真莉果はなんかお母さんみたいだね」と言われたことがあった。

よくよく考えると、「体大丈夫かい? ちゃんと食べてるかい?」「あなたはあなたのままで良いのよ」みたいに、自分のことよりも相手のことを思い、行動していた。

ワガママを言ったり甘えたりもするけど、愛しているからこそ、相手のことを受け入れて温かい心で接する。それが相手にとって居心地が良く、本当の愛だと信じていたから。

母親みたい――何度も言われてきた言葉。

もうそんなこと、言われたくない! 普通に恋愛して結婚したいんじゃぁぁああーーー!!

■頼ったり、甘えたりできる女性を目指したい

どうすればいいんだろう……。悩んだ私は占い師の友人に聞いてみた。

「外では彼に甘えて、家ではお母さん。そんな風に使い分けないとダメ。男の人は頼られるとうれしいから。ずっとお母さんだと、男の人は自分が頼りない存在に思えちゃう」

な、なるほど! そういうことだったのか!

たしかに私は、人に頼ることをしない。昔から人に頼ったりお願いしたりするのが得意じゃないのだ。

困ったことや相談したいことがあっても、自分ひとりでなんとかして解決しようとするクセがある。

男性に頼るというのは、私にとって苦手分野だけど、これから出会う彼には可愛く甘えたり、わがままを言ったり、できないことは頼ったりしたい。

「あなたがいてくれて良かった」「私にはあなたが必要です」という言葉を伝えて、“お母さん”と“恋愛相手”とのギャップを作っていきたい。

相手を思う気持ちは大切にして、時に頼って甘えて、お互いが温かい気持ちで過ごせるように。

今は好きな人を見つけて、早速「頼ること」を実践してみたい。そして、今年中には結婚するぞー(笑)!


Text/福良真莉果

10連休特集「忘れ得ぬあの人の言葉」

Share

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article